6月28日(土)に催される
<うたい語る「おくのほそ道」>芭蕉座のコンサートで
とりあげる句をアップしてゆきます。
今回は山形の立石寺(りゅうしゃくじ)、
山寺ともいわれて。
閑さや巌にしみ入る蝉の声 芭蕉
(しづか)
「<なんという閑(しずか)さであろう。
さながら巌にしみ入るかのような蝉の声は、
私を切ないほどの清澄な心境に引き入れてゆく>
立石寺の清閑・寂寞と、それに接しての芭蕉の清澄の心境。
その外界の実況tp胸奥の心境との二者を、
一句に集約するに蝉の声を以てした」。
新潮古典集成[芭蕉文集