閑さや  芭蕉「おくのほそ道」の句 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。




6月28日(土)に催される
<うたい語る「おくのほそ道」>芭蕉座のコンサートで
とりあげる句をアップしてゆきます。

今回は山形の立石寺(りゅうしゃくじ)、
山寺ともいわれて。


  閑さや巌にしみ入る蝉の声     芭蕉

(しづか)



「<なんという閑(しずか)さであろう。
さながら巌にしみ入るかのような蝉の声は、
私を切ないほどの清澄な心境に引き入れてゆく>

立石寺の清閑・寂寞と、それに接しての芭蕉の清澄の心境。
その外界の実況tp胸奥の心境との二者を、
一句に集約するに蝉の声を以てした」。

                    新潮古典集成[芭蕉文集