「非日常からの呼び声 平野啓一郎の選ぶ西洋絵画の名品」@西洋美術館 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

チラシ

            チラシ 
  ヴァルヘルム・ハンマースホイ「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」
       



「非日常からの呼び声 平野啓一郎の選ぶ西洋美術の名品」は
西洋美術館の地下二階で催されている。

あの『日蝕』で鮮烈なデビューをした小説家平野啓一郎が
ゲストキュレーターとして、西洋美術館所蔵作品から、
企画、展示の配置、解説をしている。

一貫した視座でつらぬかれ、
「ジャンル」、「時代」、「国」や「画家」での展覧会とは異なり、
絵画が新たな地平を見せ、一味違った展覧会になっている。

選んだ絵画作品(彫塑)への解説も実に興味深く、
実に面白い企画の展覧会。

メランコリア
アルブレヒト・ドューラー「メランコリア」


構成は6つに。

幻視
妄想

エロティシズム
彼方への眼差し
非日常の宿り

モロー「サロメ」

         ギュスターヴ・モロー 「牢獄のサロメ」




ホームページ
「平野啓一郎氏は、デビュー作である1998年の『日蝕』以来、
西洋文化に対する深い造詣を踏まえた作品を発表してきました。
その一方で、字間や余白を工夫するなど、
小説の視覚的な要素に関する視覚的な実験も行っています。
本展覧会は平野氏をゲストキュレーターとして迎え、
彼の芸術観を主に当館所蔵の美術作品によって展覧する試みです。

本展では「非日常からの呼び声」という、平野氏自身が選んだテーマのもとに、
氏が自身の美術的・視覚的な感性を展覧会という場で発揮します。
非日常の光景あるいは非日常の世界へと誘う光景を描いた作品を、
平野氏による解説とともに展示し、
観客の皆さんが作品に対する視線を氏と共有することを目的とします。
美術作品を通じて平野氏の感性に近づくと同時に、
作品の新たな魅力に気づくきっかけとなれば幸いです」。