松林桂月(まつばやし けいげつ)、ご存知でしょうか? @ 練馬区立美術館 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

松林桂月



松林桂月(まつばやし けいげつ)展 
 ~水墨を極め、画中に詠う~
練馬区立美術館にて観る。

日本画家というより最後の南画家、
今年没後50年となる記念の展覧会。

萩の生まれ、上京して世田谷の深沢に長く住む。

練馬美術館のホームページでの紹介をここに。
「日本画家、松林桂月(まつばやしけいげつ/1876~1963)
明治・大正・昭和の3つの時代を生き、
数々の名作を残した近代を代表する日本画家です。

山口・萩に生まれた桂月は、幼い頃から絵を好み、
東京に出て文人画家・渡辺崋山の孫弟子にあたる野口幽谷に師事し、
精緻で格調高い表現を学びました。

また、親しんでいた漢詩の教養を活かして、
詩・書・画の三絶の境地を目指す文人画―南画を描いたことも特筆されます。

桂月は、南画の真髄ともいうべき
水墨画においては他の画家の追随を許さず、
その独特の叙情的な作風は高く評価され、
1958年には文化勲章を受章しています」。

ごく初期の作品から、師・野口幽谷、妻の松林雪貞など
多角的に桂月をとらえてある。
鷹はあくまで眼光鋭く、孤高の姿が絶壁にあり、
岩は巌を重ね、文人は秋に憩う。
水墨は品格高く、精緻。
銀地に墨の屏風、

「夜雨」はさまざまな墨の階調、
画から霧がたちこめ、その展示室までがけぶるよう。

賛に書かれている漢詩、
読めない(!?)のがもどかしい。
書も味わい深い。

貴重な機会なので、どうぞ。
明後日8日まで。


「春宵花影

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

練馬区立美術館 ホームページ
 http://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/tenrankai/matubayasi14.html

下部に作品も。