『小山三ひとり語り』 本の紹介 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

小山三



ご存知・中村小山三丈の語りおろしの本。

大正9年生まれの93歳、現役歌舞伎役者。

「大正十三年、四歳で十七代目中村勘三郎に入門以来、
中村屋三代に仕える女形。
昭和の名優から現在の俳優、劇作家たちとの逸話やこぼれ話、
戦前戦中戦後の舞台、海外公演、
十八代目勘三郎との別れ―。「小山三さんへ三十三の質問」つき」。

と、この紹介には三代とあるが先生(十七代勘三郎)、
十八代勘三郎、勘九郎、七之助、そして奈緒也ちゃんまで
四代にわたり中村屋を支え続け、
歌舞伎の生き字引。
先ごろ、松尾芸能賞を受賞。

総見の会の小山三丈のトークショウで
好司会で話す話す。
四谷怪談での後見のこと、
大向こう(屋号を取り違えたことも)
愛犬ガルちょんことガルボのこと、などなど。
その声の艶といい、張りのあること!

途中、ケータイが鳴って、
「いま、トークショウしてんの」と天衣無縫。

そんな小山三さんのしゃべりくちを活かした聞き書きの本。

たっぷり楽しめること。


◆著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

中村小山三。
屋号、中村屋。
紋、角切銀杏。
本名、福井貞雄。
舞踊名、猿若勘司朗。

大正9年8月20日、東京鳥越生まれ。
四歳で三代目中村米吉(当時。後の十七代目中村勘三郎)に入門し、
15年10月本郷座『忠臣講釈』の重太郎の一子で中村小米を名乗り初舞台。
十七代目勘三郎が四代目もしほを襲名した昭和4年に中村蝶吉に改名。
23年6月東京劇場『御存俎板長兵衛』の娘役で中村しほみと改め、名題昇進。
34年4月歌舞伎座、十八代目勘三郎が五代目中村勘九郎として
初舞台を踏んだ『昔噺桃太郎』のお雉で二代目中村小山三を襲名。
中村屋三代に仕える女形。

(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)



◆小山三ひとり語り
  http://www.amazon.co.jp/dp/4861840074/ref=nosim/?tag=biglobe06-jcom-22&linkCode=as1