石巻市に生まれ育った作家・辺見 庸の
11年3月11日の直後に収録し、
その4月に放映されたもの。
今年3月4日に再放送され、
ふたたびじっくりと向かい合う。
その言葉は重い。
大震災とみあう等量の「ことば」を
考えなければ、
みつけださなければ、と氏は慟哭のように語る。
◆NHK・番組紹介より
<こころの時代~宗教・人生~選 私にとっての3.11「作家・辺見庸」>
作家・辺見庸は宮城県石巻で生まれ育った。
津波で自らの記憶の土台が根こそぎにされたと感じながら、
辺見は、この絶大な破壊を表す言葉を打ち立てようと思索を続けている。
津波に襲われ壊滅した宮城県石巻の海辺の町で、
作家・辺見庸は育った。
「失われてみて、自分の表現を支えていた土台に、
あの魚臭い町があったことを思い知らされた」と辺見。
記憶の根拠になるものが根こそぎにされてしまったという失意のなか、
この震災を表現しようと詩を書き続ける。
絶望を深め、自分の悲しみに見合った言葉を探し表現すること。
それが、絶望からはい上がる糸口になるのではないかと語る
辺見の言葉に耳を傾ける。
【ゲスト】芥川賞作家、元共同通信外信部次長…辺見庸,
【語り】山田誠浩,
【朗読】清水紘治