高崎タワー美術館
「文化勲章 最高峰の日本画家たち展」へ。
上村松園の作品は「志ぐれ」と「櫻がり図」。
「志ぐれ」は掛け軸。
急な時雨に、傘をさし、
風に乱れる裾を押さえている足元、
くるぶしがのぞく。
「櫻がり図」は額装。
淡い花びらに青磁色の着物が印象的。
ともに目元のすずしさ、凛とした佇まいが
清楚でありながら艶。
竹内栖鳳、横山大観、鏑木清方、前田青邨、などなど
大家の作品がずらり。
河合玉堂「松渚双鶴」、
圧倒的な松の重量感、これが左隻、
柔らかな波間に鶴が歩みを止めて、が右隻。
片岡球子の「牡丹」は横長。
エネルギーがそくそくとほとばしる。
思いがけないのは
堂本印象の抽象画「交響」、
加山又造「キリン」、動物をモ
ティーフにしたものから琳派様の作風になった由。
杉山寧「李」に惹きつけられる。
緑の階調のなか深い静寂・寂静のなか、
二人の裸婦が十字架のようにたたずむ。
画面が荘厳されているよう。
じつに充実した展示。
画像はこちらから。タワー美術館ホームページ。
http://www.city.takasaki.gunma.jp/soshiki/art_museum/t/t2013_4.htm
1月26日(日)まで。