上村松園「志ぐれ」に会う @ 高崎タワー美術館 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。


文化勲章展



高崎タワー美術館

「文化勲章 最高峰の日本画家たち展」へ。


上村松園の作品は「志ぐれ」と「櫻がり図」。

「志ぐれ」は掛け軸。

急な時雨に、傘をさし、

風に乱れる裾を押さえている足元、

くるぶしがのぞく。


「櫻がり図」は額装。

淡い花びらに青磁色の着物が印象的。

ともに目元のすずしさ、凛とした佇まいが

清楚でありながら艶。


竹内栖鳳、横山大観、鏑木清方、前田青邨、などなど

大家の作品がずらり。


河合玉堂「松渚双鶴」、

圧倒的な松の重量感、これが左隻、

柔らかな波間に鶴が歩みを止めて、が右隻。


片岡球子の「牡丹」は横長。

エネルギーがそくそくとほとばしる。


思いがけないのは

堂本印象の抽象画「交響」、

加山又造「キリン」、動物をモ

ティーフにしたものから琳派様の作風になった由。


杉山寧



杉山寧「李」に惹きつけられる。

緑の階調のなか深い静寂・寂静のなか、

二人の裸婦が十字架のようにたたずむ。

画面が荘厳されているよう。


じつに充実した展示。

画像はこちらから。タワー美術館ホームページ。
 http://www.city.takasaki.gunma.jp/soshiki/art_museum/t/t2013_4.htm


1月26日(日)まで。