紅葉散る・もみじちる | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。









    病む馬のまなざしのなか紅葉散れり        掌











●金子兜太による鑑賞 


病む馬へのまなざしのやさしさがでている。

この句はその心情が書ければよいと決めて書いているから、

それ以上に向う側にたちいろうとはしていない。

しかしあたりの紅葉と馬の目のなかを

よぎっている紅葉がより一層哀しい。

紅葉がふつう以上に美しい。







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  <紅葉散る・散る紅葉>


野山を美しく彩った紅葉も、

木枯しが吹くと一晩でおおかた

散ってしまうこともある。


散る紅葉は地面や水面に

散り落ちた紅葉をいう。


冬の季語。