きりぎりす | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。







    むざんやな甲の下のきりぎりす        松尾芭蕉

      
       (かぶと)





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「なんと痛ましいことよ。討ち死にした実盛の甲が

ここに留められ、その下でか細くなく蟋蟀(こおろぎ)の声を

聞いていると、悲痛の思いに胸が疼く」


謡曲「実盛」の語り借りて実盛愛惜の心情を吐露した。


(義仲四天王の一人が、旧知とて実盛の首実験をし、

「あなむざんやな」と落涙した旨が、謡曲「実盛」や

『平家物語』などにみられる)

               新潮古典集成「芭蕉文集」より




多田神社は小松にあって、

芭蕉は7月18日(新暦 9月9日)に詣でる。



曲は委嘱作品:野澤美香による。

1番新しい曲で、

12年12月25日にできた。




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 <蟋蟀(こおろぎ)・ちちろ・ちちろむし>


コオロギ科のツヅレサセコオロギ、エンマコオロギ、

ミツカドコオロギ、オカメコオロギなどの総称。


古くは「キリギリス」いった。


秋の季語。


この句の「きりぎりす」は「こおろぎ」とか。



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実盛(さねもり)はこちら  ウキぺディァ

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%8E%E8%97%A4%E5%AE%9F%E7%9B%9B