暑し・あつし | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。






    暑き日を海に入れたり最上川         松尾芭蕉







~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「今日の暑い一日を海に流しいれてしまったことよ。

この奔流する最上川は」


夕方に涼味立つ爽快さ。

「暑き日」とは暑い一日の意であるが、

最上川が夕日を海に流しいれるがごとき

心象を伴うことを意識しての表現。
           
                   新潮古典集成「芭蕉文集」より




羽黒山・月山、湯殿山を降りて

最上川を川舟に乗り、酒田の港へくだる。


旧暦6月19日(新暦 8月3日)の頃。


曲は清水修。





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

暑し・暑さ・暑(しょ)・暑気・暑気払(はら・ばら)い・暑気下し

梅雨明けの後が暑さが厳しいころである。


暑気払い(暑気下し)とは

暑さを払いのけるために酒などを飲むこと。


夏の季語。