涼し・すずし | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。







   


   涼しさやほの三日月の羽黒山     芭蕉







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「清涼の気が四辺を包み、

心も清まる思いであることよ。

折から淡い光を放つ三日月の下に、

静まり返っているこの羽黒山のたたずまいは」


賛美の表現に挨拶の心も託するが、

一句に墨絵のような神韻が感じられる。


「ほの三日月」に「ほの見える」を言いかける。

               新潮古典集成」より


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元禄2年3月27日(新暦 1689年5月16日)に
深川を出立。
「おくのほそ道」の山場というべき、
出羽三山に到達。

6月4日(新暦7月20日)に羽黒山に登る。



曲は清水 修による。




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 涼し・涼(りょう)・朝涼(あさすず)・夕涼(ゆうすず)
 
 晩涼(ばんりょう)・夜涼(やりょう)・月涼し
 
 涼風(りょうふう・すずかぜ)


水辺や木陰などの、

心地よい夏の涼しさをいう。


夏の季語。