金子兜太の「書」 @ 自選自解九九句 より | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

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金子兜太の「書」、ご存知ですか?
句と同じように骨太にして雄渾。
色紙をはみ出してしまいそう。

1ページに一句、たっぷりした書が書かれ、
その句のご自身の解説がある。
どうぞ、本を手にとって、ご覧ください。



    
   小鳥来て巨岩に一粒のことば    兜太


巨岩と小鳥の結び付きはいささか図式的なので、
ためらったのだが、巨岩に一粒のことばをもたらす、
という発想が捨てがたく、そのままにした。

名僧賢者のことばには有難いものが多いが、
一衆庶のふと口にしたことばにも
卓抜なものが時にはある。

いま賢者・巨岩に渺たる者・小鳥
のその一と言が。
〈衆愚名言集〉なきや。         『東国抄』



     『金子兜太 自句自解』より引用



金子兜太著 自句自解99句 角川学芸 2012年刊


「海程」主宰、朝日俳壇選者である金子兜太氏の
自選代表句99句を肉筆色紙からの印刷で収める自選自解集。
兜太氏の自選による自解集は初めて。
作句開始75年、俳誌「海程」の創刊50周年記念出版。

豊満に、力強く、独自のイメージが屹立する!
兜太の名句99句。
自筆染筆句に著者自らの解説を添えた自選自解集。

            「BOOK」データベースより