シャルダン展 @ 三菱一号館美術展 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

$「月球儀」&「芭蕉座」                          俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ-シャルダン展 チラシ


シャルダン(1699~1779)、

フランスの<静寂>の画家といわれる。

日本での開催は初めて。


この美術館の雰囲気ともよく似通う、

静謐な気につつまれて。


展示は4つのコーナーに分かれている。

第一部 多難な門出と初期静物画
   
第二部 「台所・家事の用具」と最初の注文制作
 
第三部 風俗画ー日常生活の場面
   
第四部 静物画への回帰


身近にある静物がひっそりとただづむ。

狩猟でしとめられた兎のすでに

死に抱かれている、空漠とした

ガラスにでもなったかのその目。



$「月球儀」&「芭蕉座」                          俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ-食卓の祈り


            チラシ裏「食卓の祈り」



小品が多い。

緻密な小世界をていねいな筆が

つくりあげている。


注文がくるようになってからの、

少女、ばら色のほほが命をたたえているのに、

日常のなかにふっと息をとめた、

そんな時間が、画布にはある。


このシャルダン作品の他に、

ルドンの「花かご」。

後期の花々のひとつだが、

こんなに大きいとは!

しばし見惚れる。


2013年1月6日まで。