「狂言」でござる。 その壱 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

   <第1回 狂言入門―狂言の話、座ると歩く、声と台本>


まず「狂言」についての話。

猿楽から能・狂言へ。

およそ650年続いている。

現在上演される演目は200。


さっそく、動きに。


●立つ 

背筋を伸ばし、軽くひざをおり、

手を脚のつけねに沿い、指をそろえてかまえる。



●歩く
 
立つの姿勢を移動していく感じで、

左足から歩き出す。

身体がゆれないように。


あしのうらは床を「すり足」で進み、

かかとをつけ足の指先を上にしてから、着地。

他にも方向転換などの足の運び。




●座る

正座。足の裏をかさねる。



●座る→立つ

立ち上がるまず爪先立ち、

左足は床に平行、右膝を床に着け、

姿勢をそのまま(前に傾けたりしない)で、立ち上がる。


これは大腿筋の前側にきました。

これらをくりかえし、繰り返し。




●謡 &舞

「盃」


謡のことばを書いたコピーがわたされ、

一節づつ、先生のあとをつけうたう。


紙に譜面がない、というのも五線でドレミでやってきたので、

軽くカルチャーショック。


口伝えでうたう時も、

口ではその音を出しつつ、

頭の中で、

ここは何度上に行った、

あるいは下がった。

ここは音を「ずりあげ」ながら、

このことばは2拍のばす、

そこは子音と母音いっしょにして、

あとで母音をいいなおしながら、3拍、

などと変換・翻訳しながら<声>にして。


西洋音楽をやっているためか、

そんな操作・作業が必要だったりして。


扇の扱いから始まり、

舞をやはり一節づつ、

先生の動きを見ながら、行う。




● 「いろは」

各々の受講生にどの「狂言」をやるか決め、

一節づつ、一回声に出し、読む。

他の演目は「しびり」、「花争」、「蟹山伏」。


以上、3時間の講座。

(実に盛り沢山!?)



この狂言を3回目に試演する(?)と、か。

(思わず「あれえ」・・・)





◆ 狂言「いろは」

   狂言「いろは」については、こちらをどうぞ。

http://www.tarokaja.com/wiki.cgi?page=%B0%CA%CF%A4%C7%C8