<第1回 狂言入門―狂言の話、座ると歩く、声と台本>
まず「狂言」についての話。
猿楽から能・狂言へ。
およそ650年続いている。
現在上演される演目は200。
さっそく、動きに。
●立つ
背筋を伸ばし、軽くひざをおり、
手を脚のつけねに沿い、指をそろえてかまえる。
●歩く
立つの姿勢を移動していく感じで、
左足から歩き出す。
身体がゆれないように。
あしのうらは床を「すり足」で進み、
かかとをつけ足の指先を上にしてから、着地。
他にも方向転換などの足の運び。
●座る
正座。足の裏をかさねる。
●座る→立つ
立ち上がるまず爪先立ち、
左足は床に平行、右膝を床に着け、
姿勢をそのまま(前に傾けたりしない)で、立ち上がる。
これは大腿筋の前側にきました。
これらをくりかえし、繰り返し。
●謡 &舞
「盃」
謡のことばを書いたコピーがわたされ、
一節づつ、先生のあとをつけうたう。
紙に譜面がない、というのも五線でドレミでやってきたので、
軽くカルチャーショック。
口伝えでうたう時も、
口ではその音を出しつつ、
頭の中で、
ここは何度上に行った、
あるいは下がった。
ここは音を「ずりあげ」ながら、
このことばは2拍のばす、
そこは子音と母音いっしょにして、
あとで母音をいいなおしながら、3拍、
などと変換・翻訳しながら<声>にして。
西洋音楽をやっているためか、
そんな操作・作業が必要だったりして。
扇の扱いから始まり、
舞をやはり一節づつ、
先生の動きを見ながら、行う。
● 「いろは」
各々の受講生にどの「狂言」をやるか決め、
一節づつ、一回声に出し、読む。
他の演目は「しびり」、「花争」、「蟹山伏」。
以上、3時間の講座。
(実に盛り沢山!?)
この狂言を3回目に試演する(?)と、か。
(思わず「あれえ」・・・)
◆ 狂言「いろは」
狂言「いろは」については、こちらをどうぞ。
http://www.tarokaja.com/wiki.cgi?page=%B0%CA%CF%A4%C7%C8