
~熊本の五高で教え、熊本で愛児を得たふたりの文豪~
熊本近代文学館収蔵品展「八雲・漱石にみる日本の精神(こころ)」

目白台にある<永青文庫>の特別展示室新設に合わせて、
熊本近代文学館の収蔵品展を開催している。
細川家の緑陰につつまれた敷地に立つ。
旧制熊本第五高等学校の教師であったふたり、
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)、夏目漱石。
ハーンは熊本に来て、パンや肉、ハムやチーズ、洋酒など
手に入ったとかで、2・3ヶ月に9キロも体重が増えた、とか。
ハーン作成の試験問題や英作文の添削なども。
漱石は熊本で千もの俳句を書いた!?
それを正岡子規にせっせと送り、
添削の朱が入った書簡が額装されている。
「猫のスケッチ帖」も楽しい。
珍しいものとしては漱石愛用の長襦袢。
江戸の美意識が感じられる粋にして、華やか。
こういうのが好みだったのか。
9月17日(月・祝)まで。
展示は
● 夏目漱石書簡
・ 五高ボート部資金集めの趣意書(俣野道介宛)
・ 正岡子規宛
● 漱石句稿 子規朱点付
● ハーン英作文添削 ガラス乾板
● 八雲作成試験問題(五高記念館所蔵)
など第五高等学校教師時代の資料を中心に貴重資料約30点、他。

4階が新装の展示室になって。
落ち着いた佇まい。
展示は中国皇帝の長椅子、細川家の長持ち。
あの元首相の細川氏の書画、作陶、茶杓など。
「聴雪」という茶の茶碗に惹かれた。