「海程」今年はなんと50周年。
ひとりの主宰で50周年を迎えるのは希なこと。
東京例会、じつは先月から大宮に移動。
この会場・ソニックシティは初めて。
前橋からはぐっと近い。
遠くは福岡、被災地の福島からも二名が参加。
だいたい百名前後なので、
句は前もって1句を投句しておく。
句稿を受け取り、さっそく選句をはじめる。
だいたい45分くらいのあいだに4句を選び、
選句を書いて提出。
兜太師がみえるとおのずから拍手がおこる。
先生、帽子を取るが、コート掛けが無いので、
黒板の隅にかけて着席される。
この頃、杖をご持参なのだが、
床面からは浮いているので、
「杖はアクセサリー?」と尋ねたら、
「これをもってるとだな、周りが気を使ってくれる」、と。
披講の前に初参加のかたのひと言挨拶。
連絡事項などあって、披講の開始。
4句選でも人数がいるので1時間くらいはかかる。
ここで小休止。
7点以上の句を確認し、いよいよ句の合評。
海程では「高点句に秀句なし」という認識は
行き渡っているのだが、
「まず、高得点句に敬意を表して」と始まる。
司会が手際よく、どういった読みで取ったか、
あるいは取らなかったか捌いてゆく。
終わりの30分で、
兜太師、合評でふれなかった句をまず問題句から評し、
全句を一瀉千里に講評。
的確にして、鋭利。だが、お人柄がにじみ、
かなり辛辣にいわれても納得。
笑いもたえない。
「74年俳句をやってきた」驚異の92歳。
最後に作者名が告げられ、
4時間にわたる句会終了。
ちなみに点が入らなかった句を
「名誉の零点」という。
どんな句があったかはこちらをどうぞ。
<金子兜太ブログ>
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