金子兜太主宰「海程」 東京例会@大宮ソニックシティ | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。


「海程」今年はなんと50周年。

ひとりの主宰で50周年を迎えるのは希なこと。


東京例会、じつは先月から大宮に移動。

この会場・ソニックシティは初めて。

前橋からはぐっと近い。

遠くは福岡、被災地の福島からも二名が参加。


だいたい百名前後なので、

句は前もって1句を投句しておく。

句稿を受け取り、さっそく選句をはじめる。

だいたい45分くらいのあいだに4句を選び、

選句を書いて提出。



兜太師がみえるとおのずから拍手がおこる。

先生、帽子を取るが、コート掛けが無いので、

黒板の隅にかけて着席される。

この頃、杖をご持参なのだが、

床面からは浮いているので、

「杖はアクセサリー?」と尋ねたら、

「これをもってるとだな、周りが気を使ってくれる」、と。



披講の前に初参加のかたのひと言挨拶。

連絡事項などあって、披講の開始。

4句選でも人数がいるので1時間くらいはかかる。

ここで小休止。


7点以上の句を確認し、いよいよ句の合評。

海程では「高点句に秀句なし」という認識は

行き渡っているのだが、

「まず、高得点句に敬意を表して」と始まる。

司会が手際よく、どういった読みで取ったか、

あるいは取らなかったか捌いてゆく。


終わりの30分で、

兜太師、合評でふれなかった句をまず問題句から評し、

全句を一瀉千里に講評。

的確にして、鋭利。だが、お人柄がにじみ、

かなり辛辣にいわれても納得。

笑いもたえない。

「74年俳句をやってきた」驚異の92歳。



最後に作者名が告げられ、

4時間にわたる句会終了。

ちなみに点が入らなかった句を

「名誉の零点」という。


どんな句があったかはこちらをどうぞ。

<金子兜太ブログ>
http://kanekotohta.blog.fc2.com/blog-entry-395.html#more