二月大歌舞伎 中村勘九郎襲名披露  @ 新橋演舞場 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

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二月大歌舞伎は中村勘九郎襲名披露。

昼の部は
「鳴神」、「土蜘蛛」、「河内山」。


「鳴神」
鳴神上人を橋之助、雲の絶間姫を七之助。

七之助の艶やかな美女振り、
手弱女はやくやといった風情。

所化の二人に「夫」とのなれそめを
話しながら、むろん上人に聞かせているだが、
すてきにいろっぽい。

シャクが起こったといったあたりからは
もう絶間姫の手練手管全開!?

七之助、進境いちじるしい舞台か、と。



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いよいよ新勘九郎登場の「土蜘蛛」。舞踊劇。

比叡山の僧智籌(ちちゅう)のおりの
地の底から響いてくるような声。
勘太郎のこんな声は聞いたことがない。

火影から異形のものと知られ、
土蜘蛛の精となっての立ち回りなどみごと。

さすが襲名という清冽な気概がほとばしる。

番卒に勘三郎、仁左衛門、吉右衛門のまさに御馳走。



「河内山」

河内山に仁左衛門さま。

言わずと知れたお茶坊主の河内山宗俊の騙りの話し。
知略というか謀略をめぐらし、
妾にという松江侯から娘を宿下がりさせるまで。

にざさま、小気味よく、悪党を演って。
騙りがばれて、開き直っての啖呵もすずしい。

松江出雲守に勘九郎。

たっぷりと楽しめた演目ぞろい。


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   お祝いの絵馬、幕



中村勘太郎改め
六代目中村勘九郎襲名披露
二月大歌舞伎
平成24年2月2日(木)~26日(日)
昼の部

一、歌舞伎十八番の内 鳴神(なるかみ)
                鳴神上人       橋之助
               所化白雲坊       亀 蔵
               所化黒雲坊       男女蔵
               雲の絶間姫       七之助



二、新古演劇十種の内 土蜘(つちぐも)
           僧智籌実は土蜘の精  勘太郎改め勘九郎
                 源頼光       三津五郎
                侍女胡蝶       福 助
                平井保昌       橋之助
                 渡辺綱       松 江
                坂田公時       巳之助
                碓井貞光       児太郎
                ト部季武       国 生
               太刀持音若       宜 生
                 巫子榊       芝 雀
                番卒藤内       勘三郎
                番卒次郎       仁左衛門
                番卒太郎       吉右衛門


  

天衣紛上野初花
三、河内山(こうちやま)
  質見世より玄関先まで

               河内山宗俊       仁左衛門
               松江出雲守  勘太郎改め勘九郎
                宮﨑数馬       錦之助
                腰元浪路       隼 人
                北村大膳       由次郎
              高木小左衛門       東 蔵
               後家おまき       秀太郎
              和泉屋清兵衛       我 當