「幕のうちそと」~歌舞伎観たまま感じたまま~  本の紹介 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

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  「幕のうちそと」~歌舞伎観たまま感じたまま~

            丹羽敬忠著 実業之日本社


まさに書名のとうり、
歌舞伎見巧者による
歌舞伎の魅力や見どころを
わかりやすい文章で、
教えてくれるかっこうの本。


この本から柝の音が聞こえてくる。
ほらもう定式幕があがるよ、
と誘われてくる。


第一章 歌舞伎の楽しみ

第二章 芝居観たまま感じたまま

第三章 歌舞伎つれづれ

から成る。


「日本とロシアの歌舞伎を通じての文化交流」では、
驚くことに歌舞伎海外公演は昭和3年(1928年)が
最初だったこと。

シベリア鉄道のなかで一行が
あの映画監督のエイゼンシュタインと出会い、
監督が裏方や通訳をしたとか、

それがのちにモンタージュ手法のきっかけになったとか、
面白い話しがいっぱい。

どうぞ、お手にとってご覧ください。


著者は三田学生時代から、
歌舞伎研究会でならし、
歌舞伎に関しての著作は
「歌舞伎の男たち、女たち」、
「歌舞伎の彩り」に続く3冊目になる。


  丹羽敬忠 (にわ よしただ)

1939年愛知県江南市生まれ。
62年慶應義塾大学商学部卒業。
歌舞伎研究会三田会・名古屋芸能文化会会員
「月刊なごや」、「御園座筋書」、「雑誌 名古屋芸能文化」に執筆。

著書 『歌舞伎の男たち、女たち』(96年 洋々社)
   『歌舞伎の彩り』     (08年 実業之日本社)
   『さくら雑記帳』     (10年 ブイエス・ソリューション。




「月球儀」4号に「歌舞伎のせりふ術」の
稿を載せていただきました。