群馬の森、群馬近代美術館へ。
雪そして雨なので、
閑散としているかと思ったら、それなりに入っている。
展示も面白く、
さまざまなポスター類。
キャフェ・コンセールのように、
そこには先日のコンサートで使われた
プレイエル・ピアノも置かれている。
「シャ・ノワール(黒猫)」で行われた
影絵芝居の銅板はもとより、
「聖アントワーヌの誘惑」が映像で見られ、
<声>は絞ってあるが流れている。
影絵では他に「象」も上映。
ロートレックのポスターがやはり、眼を引く。
ロートレックの生地アルビには滞在したので
ことのほか懐かしい。
手持ちのポスターを飾ろうかな。
キャバレーのもつ官能的だったり、
猥雑な雰囲気はこういう空間ではでないものの、
なかなか楽しい展示。
3月25日(日)まで。

「シャ・ノワール(黒猫)」の内部、
影絵芝居の舞台/フォト・レリーフ 1893年
<美術館のホームページ>
1880年代の初頭のモンマルトルで、フランス地方都市シャテルローの
ブランデー業者の息子で画家のロドルフ・サリスが
新進の芸術家が集う店を発案し、
当時人気のあったエドガー・アラン・ポーの小説の題をとって
「黒猫(シャ・ノワール)」と命名しました。
1885年には華々しい祝賀パーティーとともに
新生キャバレー「黒猫(シャ・ノワール)」が開店、
そこには、前衛画家、文学者、ミュージシャンに加えて
パリ上流社会の人々も集まるようになり、
以後10年に渡ってキャバレー「黒猫(シャ・ノワール)」は
パリ社交界の名所のひとつとなったのです。
本展は、キャバレー「黒猫(シャ・ノワール)」を中心として、
世紀末からベル・エポックのパリにおけるカフェ・コンセールや
キャバレーで展開された展覧会、影絵芝居、コンサート、
サーカスなどの娯楽や興行を描いた絵画や関連するポスター、
公演プログラム、雑誌、写真、上映資料等184点により、
キャバレー文化と娯楽という視点から、
19世紀末から20世紀初頭にかけてのベル・エポックにおける前衛芸術、
大衆芸術を横断的にとらえる初の展覧会です。

ボナール「快楽の女王」