
群馬近代美術館で明日23日から
「陶酔のパリ・モンマルトル1880-1910」が開催されます。
<シャ・ノワール(黒猫)>をめぐるキャバレー文化と芸術家たち
それを記念するコンサートがあります。
出演は群馬交響楽団首席チェロ奏者柳田耕治氏と
いつも組んでいるピアニスト中島章恵さん。
ピアノはなんと1910年製のプレイエル!
よき時代の音とカフェ・コンセールの雰囲気を、どうぞ。
もちろん展覧会へも。
●12月23日(金・祝)
●14時~15時
●無料
●近代美術館1Fホール
館のホームページ
1880年代の初頭のモンマルトルで、フランス地方都市シャテルローの
ブランデー業者の息子で画家のロドルフ・サリスが
新進の芸術家が集う店を発案し、
当時人気のあったエドガー・アラン・ポーの小説の題をとって
「黒猫(シャ・ノワール)」と命名しました。
1885年には華々しい祝賀パーティーとともに
新生キャバレー「黒猫(シャ・ノワール)」が開店、
そこには、前衛画家、文学者、ミュージシャンに加えて
パリ上流社会の人々も集まるようになり、
以後10年に渡ってキャバレー「黒猫(シャ・ノワール)」は
パリ社交界の名所のひとつとなったのです。
本展は、キャバレー「黒猫(シャ・ノワール)」を中心として、
世紀末からベル・エポックのパリにおけるカフェ・コンセールや
キャバレーで展開された展覧会、影絵芝居、コンサート、
サーカスなどの娯楽や興行を描いた絵画や関連するポスター、
公演プログラム、雑誌、写真、上映資料等184点により、
キャバレー文化と娯楽という視点から、
19世紀末から20世紀初頭にかけてのベル・エポックにおける
前衛芸術、大衆芸術を横断的にとらえる初の展覧会です。
会 期 12月23日[金・祝]-2012年3月25日[日]

出演者のプロフィール
◆柳田 耕治(チェロ)
京都府生まれ。14歳でソリストとしてニューヨークデビュー。
齋藤秀雄の門下生で、カザルスの孫弟子。
桐朋学園大学からボストン・ニューイングランド音楽院に留学。
タングルウッド音楽祭でバーンスタインのもとで演奏。
毎日音楽コンクール入賞、芸術祭優秀賞、第3回藤堂音楽賞、
京都府文化祭新人賞受賞。
国内外の名指揮者との共演も数多い。
96年、群馬交響楽団首席チェロ奏者に就任。
国内のトップチェリストで組織される「チェロ・アンサンブル・サイトウ」のメンバーとしても活躍。
◆中島 章恵(ピアノ)
吉岡町出身。武蔵野音楽大学卒業。1999年渡欧。
ベルギーブリュッセル王立音楽院ピアノ科及び室内楽科卒業後、
同大学院ピアノ科を審査員一致の成績を得て修了。
ソルフェージュで最優秀賞受賞。
ピアノを笠井ゆかり、佐藤祐子、林万里子、富山紀美子、
ドミニク・コルニル、ポリーナ・レシェンコ、菊池洋子、
マリーポール・コルニア、室内楽をドミニク・コルニル、
アンドレ・シヴィーの各氏に師事。
ブリュッセル市内の芸術学校にて指導にあたる。
2004年帰国。2006年、2010年新高崎市誕生記念事業にてリサイタルに
出演。現在、ソロ、室内楽活動、後進の指導など幅広く活動している。『芭蕉座』ピアニスト。高崎演奏家協会会員。