（2023年11月24日撮影）
東京・渋谷区、表参道と明治通りが交差する「神宮前交差点」角地に、原宿の表参道のランドマーク、壁面が凹凸の形をした斬新なデザインの商業施設「東急プラザ表参道オモカド」。6階には「スタバ東急プラザ表参道オモカド店」があります。隣接の屋上庭園は緑豊かな樹木が生い茂る、天空のオープンテラス「おもはらの森」が併設されています。
かつてこの地は「原宿セントラルアパート」が建っていました。1958年に米軍関係者などのアパートとして、地上7階、地下1階建てが完成。1970年頃には住居部分の上層階は事務所に、下層階は店舗として賃貸するようになりました。
当時、ここに事務所を構えることはステータスであり、多数のクリエーターたちや文化人の方が入居し、後に各界で活躍されています。
また、地下には原宿の名所となったブティック街「原宿プラザ」が1973年に開業。しかし1990年頃までにテナントの閉鎖や退去がすすめられて、1998年には建物は完全に解体されました。
その後、商業施設「ティーズ原宿」が地上3階、地下1階建てがオープン。しかし1998年からの約12年間の借地契約の終了に伴い2010年に営業を終了し、解体されました。
そして跡地に、商業施設「東急プラザ表参道オモカド」が2012年4月にオープン。地上7階、地下2階建てに、時代の最先端をいくアパレル、ファッション雑貨、飲食、渋谷インターナショナルスクールなど27店舗が展開しています。
（2023年11月24日撮影）
商業施設「東急プラザ表参道オモカド」前の「神宮前交差点」南西角地に、複合商業施設「東急プラザ原宿『ハラカド』が地上9階、地下3階建て、ファッション、ビューティ、フード、カルチャー、高円寺の人気銭湯「小杉湯」など、幅広い分野の75店舗が2024年4月17日オープン。
また原宿に新たな文化発信拠点となるランドマークが誕生しました。
⚫︎複合商業施設「東急プラザ『ハラカド』のオープンに合わせて、「東急プラザ表参道原宿」は「東急プラザ表参道『オモカド』」に改称されました。
また「スタバ東急プラザ表参道原宿」も「スタバ東急プラザ表参道『オモカド』店」に改称されました。
（2023年11月24日）
商業施設「東急プラザ表参道オモカド」。エントランスはひときわ目立つ幾何学模様の鏡面に、道行く人が映り込み、煌めいています。
（2021年10月10日撮影）
◾️商業施設「東急プラザ表参道オモカド」2階の踊り場から見るエントランス
2階の踊り場から俯瞰すると、エントランスから続くアーチ形状の幾何学模様の鏡面に、店内や表参道沿いを道行く人々が映り込み、まるで万華鏡のように様々な模様に変化し、異次元の空間を体感できます。
（2022年5月29日撮影）
◾️表参道ケヤキ並木沿いに複合商業施設「表参道ヒルズ」（左手の建物）
原宿といえばもう一つ忘れてはならない表参道の代表的なランドマーク。今回訪れた商業施設「東急プラザ表参道オモカド」前を通る表参道から「表参道交差点」に向かうケヤキ並木沿いに、複合商業施設「表参道ヒルズ」が2006年にオープン。
この地は1927年竣工した、日本最古の鉄筋コンクリート造りで、2003年解体された築約80年の歴史的な「同潤会アパート」が建っていました。その跡地に「表参道ヒルズ」は「同潤会アパート」の一部を継承し、再開発して建設されました。
複合商業施設「表参道ヒルズ」は、全長250m。地上6階、地下6階建て。本館、西館。さらに「同潤会アパート」の建材を一部活用した「同潤館」（2022年3月閉館。東京・北区赤羽台に移転）からなります。また横断歩道（写真）を渡ると、左手に「表参道ヒルズ」西館地下1階にある「スタバ表参道ヒルズ店」の店舗入り口があります。
原宿エリアには多数のスタバ店舗があります。原宿駅周辺、表参道、明治通り「神宮前交差点」付近に限定するだけでも6店舗。
今回訪れた、商業施設「東急プラザ表参道オモカド」6階「スタバ東急プラザ表参道オモカド店」。表参道沿いの「表参道ヒルズ」西館、地下1階に「表参道ヒルズ店」。同じ表参道沿いの「Apple 表参道店」近くに「表参道神宮前4丁目店」。JR原宿駅から地下に入ると「明治神宮前メトロピア店」。JR原宿駅前の商業施設「WITH HARAJUKU」1階に「WITH HARAJUKU店」。明治通り「神宮前交差点」に近い渋谷駅方面に、Joe原宿ビル1階「神宮前6丁目店」の6店舗となります。
（2023年11月24日撮影）
（2023年10月13日撮影）
◾️6階「スタバ東急プラザ表参道オモカド店」正面出入り口。土日祝日や観光シーズンはレジ待ちで長い列が階段下まで・・。
店舗ではレジに並ぶことなく「Mobile Order & Pay」が利用できます。テイクアウト時には来店前に、店内利用には席に着いたからゆっくりと公式アプリで注文。支払いを済ませてから受取時間を確認し、「受取番号またはニックネーム」をバーカウンターでバリスタに伝えると受け取れます。
6階エレベーター前には、一般の方も利用できる併設施設の屋上庭園オープンテラス「おもはらの森」の出入り口。
（2023年11月12日撮影）
右手は店内出入口。店内に入ると正面にショーケース。右方向にレジ・バーカウンターと続き、カウンターと一体化したU字カウンター席。その奥には広々と落ち着いた客席フロアー。右手前は大テーブル14席（電源無）。
（2022年2月11日撮影）
レジ・バーカウンター上の天井は「板張り」（羽目板と呼ばれている細い材料を連続に施工）で仕上げています。素材が持つ木の色や木目の美しさが際立ち、自然の温かみを感じさせる風合いとオシャレ感で、高級感のある落ち着いた店内空間を演出しています。
（2023年10月13日撮影）
カウンター内のオファリングボードには、パートナーさんが描いたオープン10周年記念のチョークアートの力作。
（2023年11月12日撮影）
右手前はレジ・バーカウンターと一体化した、U字カウンター席。左手のガラス戸は「引き戸式」で、季節や気候によってガラス戸が全開になったりします。円テーブル席は取り除かれ、店外の屋上庭園オープンテラス「おもはらの森」との仕切りがなくなり、店内外が一体化し、開放感あふれる空間となります。
U字カウンター席は、ペンダントライトの温かみのある照明の下で、PC作業にも適したカウンターチェアが7席（電源無）。
（2023年11月24撮影）
（2023年11月24日撮影）
U字カウンター席の奥にあるフロアー。照明のコントラストが抑えられて、落ち着く客席空間になっています。
壁沿いの客席は、長ソファーに正方形のガラステーブルと円テーブル席。フロアー中央には、円テーブルに通気性の良いゆったりと座れるワイヤーメッシュチェアー席。
天井は木製の「ルーバー天井」（細長い板を平行に等間隔の隙間をあけて並べたもの）になっています。防音効果があり、照明がルーバーの間に隠れることで、天井に奥行き感が生まれ、立体感のある天井空間を作り出しています。
奥のフロアーの壁面には「コーヒーの葉と赤い果実」の特大アートパネル。
（2023年11月12日撮影）
右手は大テーブル14席（電源無）。季節限定のコーヒー豆や人気のご当地タンブラー・カップなどの店内唯一の商品棚。
（2023年11月24日撮影）
◾️大きなガラス窓に自然光が差し込み、ガラス窓越しに浮き上がって見える巨大な「サイレンロゴ」
遠くから拝見していた時は「サイレンロゴ」はカッティングシートで作られたものと思いきや、近くで見ると、黒色の薄い金属に大小2種類の穴を孔け、枠（写真で見える格子の線）ごとに絵柄を組み合わせて、ガラス窓全体で「サイレンロゴ」は表現されていました。
濃く見えるところは、小さな穴を間隔を空けて、淡く見えるところは、大きな穴を間隔を狭めて、自然光が金属板の大小2種類の穴を通過すると、濃淡によって「サイレンロゴ」は見事に浮き上がって見えます。
◾️大小2種類の穴を緻密に等間隔に穴を孔けた、金属板の拡大写真
（2023年10月13日撮影）
スタバ店内の「引き戸式」のガラス戸が全開になって、手前の併設された店外の屋上庭園オープンテラス「おもはらの森」との仕切りがなくなり、店内外が一体化し、開放感あふれる空間になっています。
（2023年10月13日撮影）
屋上庭園オープンテラス「おもはらの森」に季節を彩るパラソル。その先には「おもはらの森」の中央位置する、大きな六角形のカウンターテーブル席があります。テーブル内側のトップライトの周りには、山野草類や樹木などが生い茂っています。
（2023年11月24日撮影）
寒い時期はオープンテラスは敬遠しがち。屋上庭園オープンテラス「おもはらの森」は、足元がウッドデッキで底冷えが少なく、さらに高火力のガスストーブ「パラソルヒーター」が最大4基設置されます。高火力のガスストーブは輻射熱が広範囲に暖かく、ビバレッジや食事を取りながら、非日常的な開放感ある空間を味わうことができます。
（2023年11月24日撮影）
屋上庭園のオープンテラス「おもはらの森」（全体面積約856㎡、利用可能面積約600㎡）は、中央位置に大きな六角形のカウンターテーブル席があります。その周囲は「すり鉢」形状になっており、ウッドデッキで出来た、段差の席になっています。
ウッドデッキの席の周囲には、高さ約8mの樹木をはじめ、ケヤキやカツラ、四季の草花や樹木、鳥が好む実がなる樹木など、豊富に植栽されています。
また近くには広大な明治神宮の森、表参道のケヤキ並木など、緑が「おもはらの森」にと続いています。そして憩いの場所にと巣箱や水飲み場が設けられています。
⚫︎今年も待ち望んでいたシジュウカラの「営巢」を、4月4日に確認したことを運営会社・東急不動産が発表しました。2017年、2023年と2年連続の快挙となりました。今年も「おもはらの森」で出会えそうです。
（2023年10月13日撮影）
屋上庭園のオープンテラス「おもはらの森」の中央位置には、シンボルともいえる大きな六角形のカウンターテーブルに30席。テーブルの内側には、同じ六角形のトップライトから自然光が商業施設内に差し込んでいます。
またトップライトの周りには四季を彩る在来種のスイセン、ホタルブクロ、キキョウ、オニユリなどの山野草類が約50種類植栽されています。
夜はカウンターテーブル下の間接照明や、トップライトの周りの山野草、樹木などがライトアップされて、静寂の中でムード溢れる幻想的な異空間を味わうことができます。
（2023年10月13日撮影）
｛2023年10月13日撮影）
大きな六角形のカウンターテーブル席の周囲は、「すり鉢」形状になった六角形のウッドデッキの組合せの段差の席になっています。座面が広く、ゆったりとくつろぐことができます。
さらにウッドデッキ席の周りは、自然を感じさせる豊富な樹木に囲まれて、心落ち着く空間になっています。
夜間は地上から約30mの「おもはらの森」は、原宿の街の喧騒を忘れさせる静寂の中で、中央位置にある六角形のカウンターテーブルはライトアップされ、周囲にもほのかな灯りがもれて、ムード溢れる幻想的な異空間を味わうことができる、最高のサードプレイスになります。
【編集後記】
今では懐かしいかつての「原宿セントラルアパート」。1998年に解体されるまで約40年間。ある時期は、若者文化を象徴する建物でした。また立地が大変良いことから地上げ屋の格好の舞台にもなったことを覚えています。
当時、1階にはガラス張りの「レオン」という、店内が黒一色の喫茶店がありました。店内はいつも常連客で一杯で、席が空くのを外で待つのが当たり前でした。学生の頃に、店頭の歩道にバイクを止めて、おかわり自由なコーヒーを飲みながら、時を過ごしていた頃を思い出します。私にとって、青春の1ページを過ごしたサードプレイスでした。
あれから数十年。原宿の街並みもすっかり変わり、今も変わらないのが表参道のケヤキ並木。
かつての「原宿セントラルアパート」跡地に「東急プラザ表参道オモカド」。6階に「スタバ東急プラザ表参道オモカド店」がオープンして約12年。嬉しいことに時を超えて同じ場所に、私のサードプレイスがあります。
◾️店舗名
「スターバックス コーヒー 東急プラザ表参道オモカド店」
◾️アクセス
⚫︎電車
①東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前駅」5番出口徒歩3分。または神宮前交差点改札エレベーター口より徒歩1分
②東京メトロ千代田線・副都心線「表参道駅」A2より徒歩10分
③JR東日本「原宿駅」東口より徒歩8分
⚫︎バス
表参道・東京都（東京都交通局バス）徒歩1分
⚫︎車
首都高速3号渋谷線 渋谷出入口 下り 入口車6分（1.9km）
◾️所在地
住所：東京都渋谷区神宮前4丁目30-3
「東急プラザ表参道オモカド」6階
座席数：104席（店内90席/テラス14席）
営業時間：8時30分〜22時（来店前に営業時間をご確認ください）
定休日：不定休
電話：03-5414-5851
サービス：無線LANが利用可能です。
※2024年2月末日現在の内容で掲載しています（但し、2024年4月17日「神宮前交差点」南西角地に東急プラザ原宿ハラカドがオープンしたことに伴って、東急プラザ表参道原宿&スタバ東急プラザ表参道原宿店は『原宿』表記をオモカドに改称されましたので内容変更してあります）。営業時間の変更や店休日になる場合があります。ご利用の際はスタバ店舗の公式HPでご確認ください。
◾️スタバ店舗、商業施設の写真撮影について
店長さんまた責任者の方に「個人としてブログを『アメブロ』『Instagram』に掲載する」ことをお伝えし、注意点を確認したうえで許可を得ています。またスタバが商業施設内にある場合や、併設施設が写る場合は、商業施設に直接許可を得てから掲載しています。
※掲載写真は訪問時期により同地点でも異なるものが掲載されています。その後内容が変更になっている場合があります。
◾️ブログ内の意見・表示について
参考文献・引用がある場合を除き、スタバファンとして個人的な意見が含まれています。あくまでも参考の目安としてください。
スターバックスさんの意見を代表するものではありません。