(2024年4月12日撮影)
◾️東京・渋谷区、原宿駅前に複合施設 「WITH HARAJUKU」(ウィズ原宿)。
1階に「スタバWITH HARAJUKU店」
原宿駅前から徒歩1分。表参道と竹下通りの間に新たなランドマークとして、複合施設 「WITH HARAJUKU」は2020年6月5日にオープン。原宿エリアでは最大規模の敷地面積が5000平方メートル(東京ドーム約1個分強)。建物は原宿駅前側の「南敷地」と竹下通り側の「北敷地」の2棟から成り立っています。
この地は1958年〜1979年に建設された「原宿アパートメンツ」「原宿駅第一マンションズ」を含む、周辺の老巧化した建物の敷地を一体化し、再開発されて建てられました。
複合施設 「WITH HARAJUKU」は「南敷地」に、地上10階、地下3階建ての高層ビル。低層階の地下2階から地上3階までは商業エリア。複合施設は正面がガラスファサードのスタイリッシュなデザインで、たっぷりと自然光が差し込み、開放感あふれる外観になっています。
また建物内は半屋外のパサージュ(ガラス製アーケード式商店街)を設けて、原宿駅前側から竹下通りまで、午前7時半から午後11時半まで、誰もが複合施設内の両エリアを通り抜けることができます。
さらに高層階の4階〜10階までは、2020年に創建100年を迎えた、明治神宮の森が一望できる賃貸のレジデンスが53戸。
店舗は旗艦店が多く、北欧家具、雑貨、衣料品、スポーツ用品、コスメ、ヘアメイクアップサロン、ヘアメイクアップアカデミー&スタジオ、イベントホール、情報発信スペース、カフェ、飲食店、抹茶専門店、コワーキングスペース、時計専門店など14店舗が出店しています。さらに高層階の8階にはレストラン&ラウンジがあります。
「北敷地」は地上2階、地下1階建ての低層ビル。竹下通り側の住宅地に近く、1階はパサージュ沿いに面しています。
(2020年6月9日撮影)
メインエントランスは原宿駅前側の南敷地、建物中央にあります。スギの集成材で造られた幅約80cmの角柱はひときわ目立ち、コの字の巨大なゲートになっています。またゲート先のパサージュには、間柱・天井に東京・多摩産のスギ材が使用されています。
今回のスタバ巡りの店舗は、ゲートからパサージュを見通すと、1階、正面奥に「スタバWITH HARAJUKU店」があります。
(2020年6月9日撮影)
◾️メインエントランスの2階から見下ろすと、ゲート先に道路を挟んで原宿駅
2020年6月9日撮影)
複合施設 「WITH HARAJUKU」南敷地の2階〜3階は、誰もが自由に出入りできる開放的なパブリックスペース。広々としたウッドデッキには、段差でできたベンチのあるテラス「WITH HARAJUKU PARK」は、夜間まで解放されています。また参加型のイベントなどが開催される広場空間にもなっています。
(2020年6月9日撮影)
ウッドデッキのベンチでくつろぎながら、原宿や北参道、神宮の森、遠くには新宿の街並みが眺望できる絶景のポイントになっています。
夜間はベンチの足元にある間接照明や、緑豊かな樹木がライトアップされて、ムードあふれる幻想的な空間を味わうことができます。
(2024年4月12日撮影)
◾️南敷地の原宿駅前側ゲートからパサージュを見通すと、地下1階に降りるエスカレーター先に、1階、正面奥に「スタバWITH HARAJUKU店」
(2020年6月9日撮影)
「スタバWITH HARAJUKU店」正面入り口付近の階下、地下1階に「WITH HARAJUKU STREET」(ウィズ原宿ストリート)。南敷地の原宿駅前側(写真左)から、北敷地の竹下通り(写真奥)まで通じる両側に店舗が並んでいるパサージュ。
(2020年6月9日撮影)
◾️複合施設 「WITH HARAJUKU」1階に「スタバWITH HARAJUKU店」正面出入り口
(2024年4月12日撮影)
◾️店内正面出入り口付近に季節限定のおすすめのコーヒー豆。定番のロゴマグ・カップ、人気のご当地タンブラーなどのディスプレー
(2024年4月12日撮影)
店内に入ると、天井に銀色に輝くテープで巻かれたダクト類が目立ちます。鉄筋コンクリートの構造部分やパイル類、配線、躯体、梁が剥き出しになった「スケルトン天井」になっています。
リノベーションされたインダストリアルのスケルトン天井は高く、「剥き出し感」や「無機質感」を醸し出しながら、スタイリッシュな広々とした客席空間を演出しています。
(2024年4月12日撮影)
「スタバWITH HARAJUKU店」には、2つの珍しい特長があります。その1つに、フローリングフロアー中央に「回遊のできる」バーカウンター式になっています。
(2020年6月9日撮影)
バーカウンター並びのショーケースには季節限定の人気おすすめケーキ。タルト、ドーナツ、サンドイッチ、スコーンなどのフードメニューが豊富にあります。
(2024年5月6日撮影)
バーカウンターのパサージュ側は、開放感のあるガラス張り。木製円テーブル席は5卓の4人掛け。スツールは木目を寄木した筒状の座り心地の良い、温かみのある天然木。フローリングとよくマッチして、落ち着いた客席空間になっています。
(2024年4月12日撮影)
バーカウンターでバリスタがオペレーションする真後ろに、梨地模様のガラス板の衝立で仕切られたPC作業にも適した人工大理石のテーブル席9席(電源完備8席)。
アート壁画沿いに、正方形の固定式木製テーブル席6卓は2人掛け。客席にダクトレールの光源がスポット的に照らし、周囲とのコントラストの明暗で落ち着いた客席空間になっています(電源無)。
(2024年4月12日撮影)
バーカウンター横の壁面は、フランキースィーヒ氏が描いたアート壁画。コーヒー農園の風景と原宿の周辺に広がる森をモチーフに、海中の海藻やサンゴ、白化したサンゴなどを織り交ぜて、環境に対する意識や将来への希望を育むことを意図したアート作品。
(フランキースィーヒ・1988年5月27日東京生まれ。日本とアメリカにルーツを持つアーティスト。アート作品は絵画、壁画、キャンパス、ライブペイントなど表現は多岐にわたる。ニューヨークでの個展やアジア各国のアートフェアに出展し、グローバルに活動を展開している)
(2024年4月12日撮影)
回遊のできるバーカウンターは、ビバレッジやフラッペチーノをオペレーションするバリスタの、「一分の隙もない動き」を四方から見ることができるステージになっています。
(2024年4月12日撮影)
バーカウンターの天井は、風に揺れる葉っぱや折り紙を想起させる創作になっており、木目の美しさや素材の持つ自然の温かみ、風合いや色味で表現されています。
さらに回遊のできるバーカウンターは、ダウンライトの光源がカウンター内にある白い人工大理石にあたり、反射してバーカウンターの天井まで拡散されて明るくなり、周囲とのコントラストの明暗でバーカウンターは浮き立って見えます。
(2024年4月12日撮影)
「スタバWITH HARAJUKU店」のもう1つの珍しい特長は、バーカウンター受取口前の大きな段差に、ベンチが2列設けられています。
元々この地は、傾斜した複雑な地形をしており、複合施設内は階段や坂道が随所に見受けられます。その一つとして原宿駅前側の地上1階は、傾斜して下り坂になっている竹下通り側は、地下1階に相当し、その高低差が約8mもあります。
スタバの敷地も元々平坦ではなく、店内中央付近に段差がありそのまま特性が活かされています。
そして段差が活かされたベンチには、床から一体化したモルタル仕上げの座面などに天然木で板継ぎ仕上げをして、温かみのある原宿らしさを感じさせる客席空間になっています。
(2024年5月6日撮影)
(2024年4月12日撮影)
◾️ベンチの先には、スタイリッシュな「スケルトン」になったエレベーターの昇降機。周りの空間には正方形のテーブル席6卓は2人掛け
(2024年4月12日撮影)
◾️ベンチの右手に見える大テーブル席。奥にはゆったりと座れる正方形テーブル席コーナーがあります
(2024年4月12日撮影)
大テーブル席の壁画はバーカウンター側の壁画と同じ、フランキースィーヒ氏が描いたアート。海中の海藻やサンゴ、白化したサンゴなどの風景を織り交ぜながら描かれています。
また描かれたサイレンは、店内の空間を自由に泳ぎ回る表現アートになっています。
(2024年4月12日撮影)
大テーブル席2卓は各10人掛け(電源無)。ダクトレールの光源が大テーブルを照らして明るく、PC作業にも適した広々と落ち着いた空間になっています。
(2024年4月12日撮影)
大テーブル席の奥には、開放感のあるガラス張りの落ち着いた客席コーナー。正方形テーブル5卓に、木製チェアーはゆったりと座れるクッション付きの2人掛け。1卓は1人掛け。
(2024年4月12日撮影)
◾️「スタバWITH HARAJUKU店」正面反対側の出入り口
(2024年4月12日撮影)
反対側階段からガラス張りのファサードを介して見た、店内の段差にベンチがある「スタバWITH HARAJUKU店」。
(2024年4月12日撮影)
「スタバWITH HARAJUKU店」の正面反対側出入り口近くには、北敷地のゲート横の階段を降りると、竹下通り(写真正面突き当たり)まで通じています。
【編集後記】
複合施設「WITH HARAJUKU」は、2019年12月に発生した新型コロナウイルス感染の影響で、2020年4月のオープン予定から2度にわたり延長を余儀なくされました。その後、緊急事態宣言の解除を待って6月5日オープン。
しかし「3蜜」を避けるために店舗は一斉オープンにならず、全14店舗は6月5日から25日までの間に順次オープンし、「スタバWITH HARAJUKU店」は6月9日にオープンとなりました。
複合施設「WITH HARAJUKU」は商業施設にありがちな閉鎖的な施設ではなく、誰もが施設内を自由に出入りできるパブリックスペースがあります。そして人々が集い、憩いの空間や多様な活動を繰り広げられる場へと取り組んでいます。
さらに原宿の街路空間のネットワークと繋がり、原宿に新たな活力を生み出していく複合施設になる源になっています。
と思いつつ、サードプレイスであるスタバで、仕事帰りに定番を飲みながら今日も時を過ごしています。
◾️店舗名
「スターバックス コーヒー WITH HARAJUKU店」
◾️アクセス
⚫︎電車
①JR東日本 山手線「原宿駅」東口より徒歩1分
②東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前駅」2番出口徒歩1分
⚫︎バス
原宿駅(東京都交通局バス)徒歩4分
⚫︎車
首都高速3号渋谷線 渋谷出入口 下り 入口 車で8分(約2.3km)
◾️所在地
住所:150-0001東京都渋谷区神宮前1丁目14-30
複合施設 「WITH HARAJUKU」(ウィズ原宿)1階
オープン:2020年6月9日
座席数:90席
営業時間:8時〜22時
定休日:不定休
電話:03-6271-5371
サービス:無線LANが利用できます。
駐車場:地下2階・7時30分〜23時/収容台数【車】自走式21台、機械式62台【バイク】5台/【自転車】144台(0時〜24時)
※複合施設 「WITH HARAJUKU」内の各店舗の営業時間、駐車料金・利用制限、利用方法など詳しくは公式HPでご確認ください。
※2024年6月末日現在の内容で掲載しています。営業時間の変更や休館になる場合があります。ご利用の際はスタバ店舗の公式HPでご確認ください。
⚫︎スタバ店舗、商業施設の写真撮影について
店長さんまたは責任者の方に「個人としてブログを『アメブロ』『Instagram』に掲載する」ことをお伝えし、注意点を確認したうえで許可を得ています。またスタバが商業施設内にある場合は、商業施設相談窓口で注意点を確認したうえで直接許可を得てから掲載しています。
※掲載写真は訪問時期により同地点でも異なるものが掲載されています。その後内容が変更になっている場合があります。
⚫︎ブログ内の意見・表示について
参考文献・引用がある場合を除き、スタバファンとして個人的なものが含まれています。あくまでも参考の目安としてください。スターバックスさん、複合施設「WITH HARAJUKU」さんの意見を代表するものではありません。