皆さま、おはようございます
17日(金)に大阪市北区の繁華街・北新地にある雑居ビル4階の心療内科クリニックから出火し沢山の尊い命が犠牲になりました。
ニュースを観た時は「どうしてそんな事が起こってしまうのか?」と胸が苦しくなりました。
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、急にご家族を失われた遺族の方々のケアやサポートをして下さる方が1人でも多くおられることを望みます。
このニュースを観た時に、私は管理者の立場からこちらのブログを観ていただいています患者さま・ご家族さまに
「当院の避難経路」をお伝えするべきかと本日、長文になってしまいますが書かせていただきます
2001年(H31)9月1日未明に東京都新宿区歌舞伎町にある雑居ビル(ビデオBOX店)で火災が起きました。
44人が死亡し、3人が負傷する被害を出し、日本で発生した火災としては戦後5番目の被害だったそうです。
出火原因は放火。多くの死傷者を出した原因は、ビル内の避難通路の確保が不十分であったためとされ、その後、消防法が大々的に改正された経緯があります。
ビルの管理において、年に2回の消防設備点検が義務化されており、もちろん、当院でも実施し管轄消防署に設備点検の報告をしております。
大きな病院ですと当たり前のように、避難経路が数方向確保されています。
当院の様な細く縦長のビルも必ず「2方向での避難経路の確保」が義務付けられていて、一方向の経路が煙りなどが充満・まん延しても、もう片方の避難経路から外へ避難できる事がとても重要で、尚且つ避難経路には妨げになる物を置いてはいけないのは必須です。
(本来は鉄扉が等、各フロアの扉は閉められているはずなのですが、現在はコロナウィルス感染予防の為に、扉を開け空気を循環させています)
また、とても怖い事ですが、万が一、低層階からの発火の場合は上層階に逃げ、ベランダ等に設置されている避難昇降機にて避難していただく事になります。避難に関しては、スタッフの指示に従い慌てずに順番に逃げていただきます。
11年前になりますが「東日本大震災」の際は、大きな揺れの際に、スタッフが患者様に「ヒールを脱ぎ・フロアに座っていただき待機」の指示を出させていただき、一緒に待機しました。揺れのゆがみで自動ドアや1Fエントランスが開かなくなるのを防ぐ為、スタッフは分散して各階で決められた仕事をします。
・階段で1Fに走る者(エントランス・ガラス扉の開放)
・4F、5Fにて待合室の患者さんを守る者(自動ドアの解放・人数確認、状況把握、場合によりセコムや消防署の連絡や指示を受ける)
・他のフロアで落下物などがないか確認する者などなど。
日頃の消防訓練により、それぞれが俊敏に動けます
もちろん、万全に備えていても起こりうる想定外の出来事もあろうかと思いますが、やはりスタッフが「災害時にキチンと患者さまを保護し避難指示を出せるよう」に指導は怠らずやらなければいけないと、このニュースを観てつくづく感じました。
改めて、今後も皆さまには安心してBLCに通院していただけるよう、努めてまいります
少しでも不安な事がありましたら、何なりとお声がけ下さいね。当院の避難経路についてでした
診療には関係ないブログでしたが、最後までお付き合いありがとうございました