今回はART治療編、アシステッドハッチングについてお話いたします
アシステッドハッチング(孵化促進法)は、胚の透明帯を切開する方法です
透明帯とは、細胞を守っている透明の膜で、細胞が大きくなるとこの透明帯を破って脱出し、着床へと向かっていきます
しかし、透明帯は加齢などさまざまな要因で硬化することがあり、透明帯が硬いために中の細胞が脱出できなくて
着床することができないことがあります
アシステッドハッチングは、そのような胚を助けてあげるために、移植をする前に透明帯を切開し、胚の脱出を助けてあげる技術です。
当院ではレーザーにて透明帯を切開しています
レーザーアシステッドハッチングは、赤外線領域の光線であり、細胞のDNA障害を起こしにくい安全性の高い方法です
施行基準として
・40歳以上の患者様の新鮮胚移植
・凍結胚移植
は全患者様対象とし、施行させていただいております
上記の対象とされていない方の新鮮胚移植の周期でもアシステッドハッチングを施行することは可能ですので
ご希望の場合はスタッフにお声かけください