バセドウ病、橋本病の方の海外留学について。
バセドウ病の大学生のお子様の海外留学について悩んでいるというコメントを頂きました。コメント拝読していますよ!
甲状腺疾患を発症された方で海外留学を視野に入れている方は多くいると思いますので、一般的なテーマとしてブログに取り上げさせて頂きたいと思います。
結論から申し上げると、本人が留学を希望されていて症状が安定しているのならば、健康な方と同様に留学して問題ないのではないでしょうか。もちろん、不安は色々あると思いますが、人生にはタイミングもあります。もしも今、留学のチャンスがあるのなら、行くことを前提にまずは計画をたててみてはいかがでしょうか?
コメント下さった読者様のお子様はバセドウ病眼症についても心配とのことでしたが、現在そのような診断を受けていない場合は、気にしなくて良いのではないでしょうか。現在の病状や眼症については、自覚症状も重要ですが、実際の病状については必ず医師に直接ご相談くださいね。
留学先が欧米なら、医療水準は日本と同程度か、それ以上です。治療の費用面も含め、しっかりとリサーチしておけば日本と変わらない医療サポートも受けられると思います。
留学先が大学の場合は大学付属の医療センターを利用できることも多いでしょう。ただ、これについては、国や地域、留学機関(大学、語学学校、国立か私立か・・・)によっても異なります。留学する際の年齢によっても受けられるサービスや医療機関、医療費が異なる場合もあります。
留学先の候補を決めたら、そこに付随する学生保険や医療サービスについて調べてみると、具体的にイメージできると思います。
海外留学は良くも悪くもストレスはつきものです。衣食住すべてにおいて異なる環境に身を置くわけですから当然です。ストレスの感じ方も人それぞれです。
健康な方であっても、留学生活がスタートしたとたんに不調を来たして帰国されてしまう方もいらっしゃいます。
持病を抱えて留学されている方にも会う機会が私はありました。こういった方は体調の変化に注意深くなっているために、ご自身のペースを維持しながら充実した留学生活を送っていらっしゃるように思います。体調の管理がしっかりとでき、症状も安定していれば、息抜きや天地療法として留学が大きなメリットになっている方もいるように思います。
大丈夫、大丈夫でない、これについては、どんな方にも何の保証もありません。
病気だから何ができないと考えずに、目標や夢に向かって色々な経験ができると良いですね。
私のフランス大学院で置かれた環境はかなり特殊なものだったので、一般的なお話を書かせて頂きました。
留学中の体調管理のこと、食生活の問題などについては、また改めて取り上げたいと思います。
追伸:
新型コロナウイルスの影響を受け、残念ながら留学生の受け入れ制限を始めている国も見られます。正しい情報を得ながら、安全で充実した留学生活を送りましょう。詳しい情報は文部科学省のサイトをご覧下さい。
https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/index.html
