私のバセドウ病は服薬を開始しても、反応がとてもゆっくりしたものでした。
甲状腺刺激ホルモンTSHにも、甲状腺ホルモンにもなかなか変化が現れず・・・そんな矢先に私はメルカゾールを何錠か飲み忘れてしまったのです。
それ以来、前回のブログに載せたような1週間分の内服薬を整理できるピルケースを活用することで飲み忘れることはなくなりました。ところが、いつまでたってもTSHは上昇する気配は見られず、TSH0.01μIU/ml未満の状況が9ケ月近く続きました。
ある時、主治医は「何錠くらい残っていますか?」と私に聞きました。
私ははっとしました。
これは磁器のピルケースです。Villeroy & Bochというドイツの磁器メーカーのものです。置物としても可愛いですし、癒されます。
主治医としては「きちんと服薬をしているか」の確認と、「残っている薬は差し引いて処方しよう」という機械的・事務的な意図のための一言だったと思います。
少し落ち込んでいた当時の私にとっては、がつんと来る一言でした。私がこれまでにメルカゾールを何錠か飲み忘れたことで、「症状に変化がないのはメルカゾールを服用していないからではないか」と思われたのかと・・・。「私、信用されていないのかな」と・・・。
もっとも、そういう状況も想定して、さりげなく確認作業をして下さるのは、とてもありがたいですし大切なことだと思います。今となってはそう思えるものの、当時の私は・・・。
バセドウ病による心の変化はとてもナイーブなものですね。そうは言っても、この確認作業が必要な状況を生み出してしまったのは私自身です。
フランス大学院留学時代に蚤の市で見つけたアンティークのシェル型ケースです。もともとはバターケースですが、ピルケースにもぴったり。
治療開始9ケ月を過ぎた頃から少しずつTSHが上昇し、一度低下症の域を経て、今ではTSHは正常域内に入っています。
これからもまだまだメルカゾールの服用は続きそうです。
内服に慣れ過ぎると、かえって飲んだか飲んでないのか、ふと忘れてしまうこともあります。
そうかといって、考えすぎれば先の見えない治療に不安になることもあります。
30年近く前にアジアの雑貨屋さんで購入した小物入です。小物を入れるには小さいのですが、ピルケースにはぴったりです。前回のブログに載せた猫の小物入れにテイスト似ていますね。
服用を忘れずに、でも、自分がバセドウ病に染まってしまわない様に過ごすために、色々な工夫を考えています。
ピルケースの工夫はそんな思いの1つです。


