インフルエンザよりも流行中の新型栄養失調 | 甲状腺と予防栄養学の管理栄養士Acco MUKAWAの「栄養カルテ」

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バセドウ病・橋本病のダイエットと体質改善のための食事療法

「新型栄養失調」※が流行していると言います。

 

新型栄養失調とは、「一日3食食べているにも関わらず栄養失調が起きている状態」のこと。

 

こんな状態で一番起こりやすいのは「肥満」です。

 

肥満は体重が多く太って見える方だけではありません。

©Acco MUKAWA 新型栄養失調の流行 写真は書籍「鬱から骨粗鬆症まで ビタミンDの正しい食べ方選び方」より

秋はキノコ料理がお勧めです。電子書籍「鬱から骨粗鬆症まで ビタミンDの正しい食べ方選び方」より

 

「隠れ肥満」という言葉も定着しつつある様に、標準体重の方、痩せて見える方でも、新型栄養失調の方は体脂肪率が高く筋肉が少なく、隠れ肥満になってしまいます。新型栄養失調になれば、疲れやすい、冷え性、ストレスに弱いといった日常の不調をはじめ、次第にたくさんの病気にかかるリスクが高くなってしまいます。

 

食べているのに栄養失調になるのは例えばこんな時:

 

  • タンパク質が足りない
  • 食品の選び方が偏り過ぎ
  • サプリメントや栄養補助食品に頼り過ぎ

 

他にも現代人の食生活には落とし穴がたくさんあります。

 

なかには健康に気を使っている方の食事こそ、栄養失調まっしぐらのことがあります。一見するとヘルシーでも、栄養が足りない、栄養が偏った食事を続けていれば、栄養失調につながります。

 

インフルエンザは季節性ですが、新型栄養失調は年中流行っています。その規模も考慮すれば、インフルエンザよりも大流行しているといっても過言ではないでしょう。

 

健康に気を使っている方は多いと思いますが、努力が水の泡にならない様に、しっかりと正しく栄養をとりましょう。

 

※ところで、新型栄養失調という言葉自体がどこから来たものなのか、私は知らないのです。概念は認識していますし、食品メーカーや医療機器メーカーのサイト上でよくみかけます。概念そのものはWHOでもずいぶん前から問題視し、様々な対策がたてられています。厚生労働省では使われていないと思いますし・・・どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら教えて下さい!