セーフティバント 2
試合でセーフティを試みる。
6割は成功し、好成績を収められた。
昔のらいぱちのイメージはなくなり
一チームのレギュラーとして君臨できていた。
セーフティバントがなければ今の俺はいない
だろう。
一番センターが確実なものになったのは
6年生の夏からであった。
かなりの遅咲きである。
よく6年生まで野球をやったものだと
周りでは言われる。
試合には出してもらえず、練習ばかり
が厳しく、何もいいことががなかったが
何か取り柄を見出すことでレギュラーに
なれる。
少年野球がつらくて辞めたいと思っている
君たちにいいたい。
必ずチャンスはやってくる。
それをものにする力を備えてほしい。
それがホームランを打つことでもない。
ヒットを打つことでもない。
そのチームで自分が一番だと思う
取り柄をつくればレギュラーなんだから。
何かひとつだけ特訓してみたらどうだろうか。
しかしそのあともレギュラーに対して
苦悩は続くのである。
セーフティバント
バントの基本・・・・
1.転がすこと
2・ボールの勢いを殺す
3.三塁・一塁ライン上を狙う
バントをするにしても容易ではない。
まず転がす・・・・
・バットの先端を下げない
・バットの上っ面に当てない
・ボールの勢いに負けない
転がすだけでもいろんな条件をともなう。
あらゆる状況下で条件が満たされたときのみ
ボールは転がる。
方向・勢いはともかく転がすことに勢力を
注いだ。
一番気にしたことはボールに負けないことだ。
しっかりボールを見てバットの先端に当てて転がす。
何度となく練習を重ねた。
一人内緒でバッティングセンターでも恥ずかしながら。
ころがせられたら次は勢いを殺す。
これがまた難しい。
バットの先端に当てれば多少は
殺せる。
あとは微妙にバットにあったた瞬間に力を抜き
勢いの衝撃を吸収するのだ。
壁にボールをおもいっきり投げると
勢いそのままに返ってくる。
それが柔らかいゴムなら吸収されてしまう。
この原理でピッチャーの勢いのある球を
吸収して転がすのだ。
これが出来ればGIANTSの川相も
驚きだ。
こんなことを考えながら壁にボールを
ぶつけてはゴロの練習を繰り返していた。
あとは方向だが3塁側にやるのは
左バッターの基本だ。
まず、やりやすい。
サードの動きもよく見れるし。
ライン上を転がす練習を繰り返し
試合ではその内側30°に転がした。
たまに失敗してもライン上を転がり
秘打
「G線上のアリア」
が完成するのであった。
これは器用さも必要とするが
練習するしかなかった。
秘策
足の速いバッターが得をするもの。
内野安打
人はよく足の速いバッターに
「転がせ!!」
と気安く口走る。
特に左バッターともなるとさらに
「転がせ!!」
が2重になってコダマする。
実は意外に難しいことなんだよね。
やったことのある人はわかるんだけど
自分が足が速いのがわかってると
ゴロ打って速く一塁に行きたがるんだ。
すると体は開くし軸はぶれるし。
軸ぶれたらゴロどころかフライになる。
これは足の速い左バッターにしか
経験があるまい。
経験のない右利きの少年野球のコーチに
「下からバットが出ている!」
「どうして打ち上げるんだ!!」
なんて気持ちわかるまい。
さんざ
「お前は足が速いんだから転がせばいいんだ」
なんてフライ打たせる要因を吹き込まれているのに。
どんな球でもショートゴロ打とうとは思っても
なかなか打てないんだよ。
インコースをショートゴロ打てる小学生が何人いる??
俺はレギュラー争ってるまだ補欠だぜ。
しかしそんな時75%ゴロを打てる秘策が
専属コーチから教わり、
今後の野球人生が大きく変わり
センターでのレギュラーを確かなもの
としたのだ。
その秘策が
セーフティバント。
コンバート
らいぱちがらいぱちではなくなる。
いつしかのあのファインプレーでレギュラーを
てにしたライトのポジションから華のセンターへ。
ただしセンターには同級生をはじめ先輩がいてレギュラーが
また難しくなる。
このころには守備の自信もありレギュラーがとれるものだと
自負していた。
世の中そんなにうまくはいかない。
いくら守備がよくても打てないとレギュラーになれないのだ。
野球とは点取りゲーム。ピッチャー以外は打てないと
レギュラーにはほど遠い。
チーム一の俊足。守備力はAクラス。打撃はCクラス。
試合に出たり出なかったり。
何かをアピールしなくてはならない。
そのときのある試合に出たときのことだ。
どうしても非力のらいぱちは振り遅れる。
だから左バッターのらいぱちはサードフライ
か、ショートフライが多かった。
しかしこの試合はたまたまショートゴロを打ったのだ。
これがまんまと当たりショート内野安打になったのだ。
もちろんショートがハンブルしたわけでもない。
通常のプレーをしての内野安打であった。
ついにみーつけた。
レギュラーを獲れる策が・・・。
ショートゴロ打てばいいんだ。
しかし打点はなかなかつかないのは当然であった。
補欠がバットに当てる!
練習が功を奏しバッティングにも
成果があらわれた。
非力であるため外野の頭は超えない。
ただし空振りはしなくなった。
上級生の速い球でも空振りはしない。
ただし三振はあった。見逃し・・・。
空振りはしなくなった。
そのころから俊足であったためらいぱちから
センターにポジションが移りだしたのも
この時期からだ。
守備にも自身がなかったが足は速かった。
それを見越して監督はセンターに抜擢したのだ。
ただ落下点に行くまでにまだ時間がかかっているため
チーム一の守備範囲はなかった。
悔しかった・・。もっと最短で追えればとれる。
そう思ったらいぱちは親父と毎朝近くの中学校
のグランドに行き外野フライの特訓をしたのだ。
あの野球嫌いが嘘のようだ。
専門のバッティングコーチに朝練の協力。
やはり親の熱意も子供の成長に大きな
要因であることは否めない。
やはり上手くなっていくと面白くなり
率先して練習するようになるのである。
そうなったら儲け者!!!
まだ確固たるレギュラーは与えられていない。