祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
たけき者もつひにはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

(『平家物語』巻第一・祇園精舎)

 

祇園精舎の鐘の音には、すべてのものは移り変わるという響きがある。

沙羅双樹の花の色は、勢いの盛んな者も必ず衰えるという道理を表している。

おごり高ぶる人も長くは続かない、ただ春の夜の夢のように儚い。

勇ましく力のある者でさえも最後には滅びてしまう、まったく風の前の塵と同じである。

(現代語訳)

 

ちょっと長く生きていると、平家物語冒頭のくだりを実感することが多くなる。

 

ワールドシリーズ2連覇のドジャースをリーグチャンピオンシップシリーズでスイープしたブルワーズ。

 

2年連続リーグ最優秀監督のパット・マーフィーは20代から大学野球の監督を務め、51歳でプロの指導者に転身。

 

57歳でブルワーズのベンチコーチ、65歳で監督に就任し僅か3年でチームを初のナ・リーグ優勝に導いた。

 

アマチュア指導者が長かったせいか、MLBの派手な演出を好まず、ひたすら勝負に徹する。

 

デタラメなプレーには懲罰交代も辞さず、試合中はホームランが出ても無表情。

 

シリーズ前、ドジャースに敬意と感謝を表しながらも「徹底的に打ち負かしたい」と語っていたというから、昨年のスイープが相当悔しかったのだろう。

 

サンスポ『【MLB】「徹底的に打ち負かす」ブルワーズ監督、打倒ド軍に決意「最後の物語書くなら…」 低調の大谷翔平にも敬意「世界で最も品格ある」』

 

そんな彼の手腕を信じ、60代で初めてMLBの監督に抜擢したブルワーズという組織。

 

昨年、ミルウォーキーを訪れた際に感じた球団の取り組みやファンの想いが見事に実を結んだこと、謹んでお慶び申し上げます。

隣で観戦していて写真も撮ってくれたブルワーズファンのご夫婦、第2戦のテレビ中継に思い切り映ってましたよ!

 

今日の試合を観ていても、大谷の派手なガッツポーズ虚しく、ブルワーズは淡々と自分たちの野球を貫いて勝利を手にした。

大谷がこうせざるを得ないほど、ドジャースベンチの雰囲気が悪かった模様。

 

大谷と山本が移籍して3年間続いたドジャースブームも一旦終了。

 

ブルワーズはほとんどの選手が20代なのに対して、ドジャースは30代ばかり。

 

世代交代でもある。

 

諸行無常、盛者必衰。

 

ちいかわブームももうすぐ終わる。