四球は10割、打たせれば良くて5割
僕がよく投手にかける言葉だ。
4球以上投げて100%出塁か、1球目を打ってもらって50%出塁か。
どっちがいい?
たとえ1球目をヒットされたとしても、次の打者がバントでアウトをくれるかもしれないし、ゲッツーも狙える。
さらに多少失点しても、守備の時間が短ければ野手が攻撃に集中できる。
昔サイヤング賞を4年連続で獲ったグレッグ・マダックスに因んで、100球未満で完投することを「マダックス」と言うが、この称号への第一歩がこの考え方なのだ。
そこで、1球目を打ってもらうために投手が目指すのは、初球ストライク率を上げること。
最低でも60%を目指したい。
仮に1球目を見逃されても、打者はストライクが先行すれば際どいコースも振ってくるので、球数が少なくて済む。
反対にボールが先行すると際どいコースを振らなくなるので、球数が増えてしまう。
だから、投手は格別の集中力をもって初球にストライクを投じるべきだ。
最後に、昨年この話を補完する出来事があったので紹介しておく。
「投手の仕事はストライクを投げること」だから、MLBの球場ではストライク率を表示するのが一般的。
しかし、昨年訪れたミルウォーキー・ブルワーズの本拠地で、LEDスクリーンにただのストライク率ではなく初球ストライク率が表示されているのを目撃。
ドジャースの僅か4割の総年俸でMLB勝率トップを走る球団のこだわりを感じる出来事だった。
