今シーズンからシカゴ・カブスで活躍する今永昇太のインタビュー記事が示唆に富んでいたので取り上げてみる。

 

「マウンドに上がるまですごく恐怖心があって、足もガタガタ震えてました」今永昇太が語る”日本人対決の舞台裏”と大谷、山本へのリスペクト<SLUGGER>

 

 

 

●「食べたものをすぐ吐いちゃったんです。そういうこと、たまにあるんですけどね」

 

『メンタル・タフネス』の著者ジム・レーヤーが言うように、【チャレンジ】という理想的な心理状態に入る前には必ず【ビビり】というステージを通らなければならない。

 

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一流選手は皆ナーバス(神経質、臆病)だが、経験を積むことによってその状態を客観視する術を身につけている。

 

いわゆるメタ認知とかメタ思考というやつで、「その時はいつか面白い話にしようと思ってましたね。僕、世の中の9割9分は笑いに変えられると思っている人間なんで、吐いちゃったけど『これ、めっちゃオモロイやんっ!』て思ったんです」というコメントにその意識が見て取れる。

 

ビビってる自分を客観視して「吐くのも手足が震えるのも体がプレッシャーに反応しているだけ(ただの生理反応)で何の問題もない。いざ試合が始まりプレーに集中すれば、体は勝手に動くのだから。」と、いい意味で高を括っている。

 

●「あの日はブルペンでも良くなくて、変化球が1球もストライクが入らなくて、真っすぐもまったく指にかからなかった。」

 

先発投手はブルペンで調子が悪い時ほど試合でのパフォーマンスが良かったりする。

 

逆にブルペンで調子が良い時は要注意。

 

慎重さを欠いてはならない。

 

●「僕が想像できることはおそらく、バッターも想像できること。僕が真っすぐを投げたい時はバッターも真っすぐが来ると思ってるはず。」

 

相手の立場に立って考えることは自分の行動を選択するうえで大いに役立つ。

 

クレバーなプレーの根拠になる。

 

勝負の世界では自分の能力向上も大事だが、人間心理に興味を持つことも大事。

 

 

 

以上、今回のインタビュー記事で注目すべきコメントを取り上げたが、いずれも心理、思考といった内面的なテーマを連想させる。

 

だが、こうしたテーマへの気づきは一朝一夕に起こるものではない。

 

彼の豊富な真剣勝負の経験とその経験(勝った経験よりも、むしろ負けた経験の方)から学ぼうという不断の努力が積み重なって、このインタビューのような味わい深いエピソードが生み出されるのだ。

 

※今永投手の日本での通算成績は8年間で65勝50敗

 

 

 

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