この映像は2001年春にロイヤルズのキャンプで撮影したもの。

 

このように、【ペッパーゲーム】とは打ち手が胡椒(ペッパー)をふりまくように複数の投げ手に順番にボールを打ち返す練習である。

 

これが日本では【トスバッティング】と呼ばれ、ほとんどの場合1対1で行われる。

 

練習のウォーミングアップ種目としてはもちろんのこと、プロと違って試合前にフリー打撃ができないアマチュア野球では、実戦前の貴重な打撃練習となるから、以下のようなやり方が理にかなっていると考える。


 

<考え方>

フリー打撃のように構えて腰を90度も回して打つと下半身の力が使えてしまい打球が強くなってしまうので腰は回さない。

しかし、上半身は実打撃と同じように使って実戦の予行練習としたい。

だったら、下半身は最初からミート時のように投げ手に正対させて(おへそを投げ手に向けて)おいて、体幹の“割れ”を使って肩の動きでバットを操作したい。

腰は回さないが下半身を遊ばせておきたくないので、上半身の動きと連動させて両足間で体重の移動は行いたい。

 

<やり方>

1.まず、ミート時の姿勢をつくる

2.腰の向きを変えないで足を揃える

3.腰の僅かな動きと体幹の“割れ”で肩を入れてから

4.胸とおへそが共に投げ手に向いた状態でミートする

5.膝は軽く曲げてスイングに合わせて体重を右足から左足へ移す

 

この動画ではフォロースルーが小さいことで違和感を持たれるかもしれないが、手首を返さずに上半身の形やバットの角度を確認したいという個人的な意識の表れなので、気にしないでもらいたい。

 

これに加えて、YouTubeに上がっているものでは今宮選手のペッパーを参考にしたい(0:40~)↓


 

腰を投げ手に正対させて肩の動きでバットを振っている今宮選手と、腰も肩も開かずに腕だけでバットを振っている本多選手があまりにも対照的で興味深い。

 

 

 

本多選手には本多選手なりの理屈があるのだろうから関知しないが、ここでは今宮選手のやり方をお薦めする。

 

最後に、守備側の動きとしては両選手共に素晴らしいのでぜひマネしてもらいたい。

 

動きの止まらない足、グラブ捌き、握りかえ。

 

ペッパーが打撃だけでなく守備の基礎練習でもあることを教えてくれる。

 

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