投球線に沿ったスイング面は傾いて回る肩の動きで作るので、スイングが始まってもすぐに後の腕を伸ばさず、グリップが体から離れないようにします。
こうすることで、バットが体に巻きつきながら肩の動きについて行きます。
後の腕を伸ばしてグリップを押すのは、後肩が十分加速して胸がピッチャーに向く直前です。
それまでは、腕の力を抜いてそのタイミングに備えます。
この時重要になるのがグリップの脱力です。
体力測定で握力計を握ったことがあると思いますが、強く握ると手首や腕が硬直します。
こんな状態ではバットが体に巻きついてくれません。
それを防ぐために必要最小限の力でバットを握りますが、これを【グリップを消す】と表現します(過去の記事「グリップを消す」参照)。
つまり、腕とバットが一体と感じられる状態です。
バットの重さを感じながらもバットを握っている感覚がない。
握っている感覚がないから手でバットを操作することもない。
「く」の字を作りながら肩を回せばバットの芯が勝手にボールを捉えてくれる。
こんな理想的な状態になるにはグリップの脱力が必要不可欠なのです。
以下は一流選手のホームラン直前の脱力がわかる動画です。
見送った瞬間バットを手の中で滑らせるレジー・ジャクソン
直後の打球は推定飛距離164mの歴史的ホームラン
見送った瞬間バットを落としてしまうロベルト・クレメンテ
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