2023年シーズンは5位に沈み、来シーズンの巻き返しが期待される埼玉西武ライオンズ
今シーズンの大きな課題となっているのは攻撃陣。
チーム打率、本塁打、得点、得点圏打率はいずれもリーグ下位に低迷し、チームが下位に沈んだ大きな要因の1つと言えます。
また今オフは山川穂高がFA権を行使し、移籍を決断。また今季15本塁打を放ったマキノンも残留交渉がまとまらず、退団するなど、攻撃陣強化は避けられない情勢。
外国人野手では今月8日にフランチー・コルデロの獲得していますが、更なる補強が求められていました。
そんな中で12月20日、今季オークランド・アスレチックスでプレーし、メジャー通算114本塁打を放った実績を持つヘスス・アギラー内野手と契約合意に達したと発表しました。
【西武】メジャー通算114本塁打、右の大砲へスス・アギラー獲得 2億1000万円の1年契約(日刊スポーツ)
西武は20日、今季アスレチックスでプレーしたへスス・アギラー内野手(33)を獲得したと発表した。1年契約で年俸2億1000万円(金額は推定)、背番号は44。
アギラーは身長190センチ、体重125キロで、メジャー通算114本塁打を放っている右のスラッガー。2018年には、オールスターでホームランダービーにも出場した。
西武は山川がFAで移籍し、今季15本塁打を放ったマキノンは退団が決定していた。
アギラーは球団を通じて「埼玉西武ライオンズでプレーをする機会を与えていただいたことに心から感謝し、熱心なファンの皆さまの前でプレーできることを楽しみにしています。また、日本でプレーをしたいと以前から思っていましたので、チームメートとともにファンの皆さまと優勝を分かち合えるよう、全力でプレーすることを約束します」とコメントした。
今回は西武が獲得を発表したへスス・アギラーについて紹介します
メジャー通算114本塁打 圧倒的なパワーが魅力のスラッガータイプ
ヘスス・アギラーはベネズエラ・アラグア州出身の33歳。右投右打の一塁手です。
2007年11月にアマチュア・フリーエージェントとしてクリーブランド・インディアンスと契約して、プロ入り。翌年の2008年に傘下ルーキー級でプロデビューを飾った。
2012年にはオールスター・フューチャーズゲームの世界選抜に選出され、この年は1A/2A合計で127試合打率.280、15本塁打、71打点、OPS.833と活躍した。
2013年は2Aで130試合打率.275、16本塁打、105打点、OPS.766を記録。オフには40人枠入りを果たした。
2014年5月15日にメジャーへ昇格。この年はメジャーで19試合打率.121、0本塁打、3打点を記録した。
2015年はメジャーで7試合の出場に留まったが、3Aで131試合打率.267、19本塁打、93打点、OPS.771を記録した。
2016年はメジャーで9試合の出場に留まったが、3Aで137試合打率.247、30本塁打、92打点、OPS.791を記録し、3Aでのリーグ本塁打王を受賞した。
2017年2月にミルウォーキー・ブルワーズへ移籍。開幕をメジャーで迎えると133試合打率.265、16本塁打、52打点、OPS.837を記録した。
2018年はオールスターゲームに選出されるなど活躍が続き、149試合打率.274、35本塁打、108打点、OPS.890を記録した。
2019年7月31日に交換トレードでタンパベイ・レイズへ移籍。この年は移籍前後を合わせて、131試合打率.236、12本塁打、50打点、OPS.714を記録した。
オフの12月2日にマイアミ・マーリンズへ移籍した。
2020年はメジャーで51試合打率.277、8本塁打、34打点、OPS.809を記録した。
2021年はメジャーで131試合打率.261、22本塁打、93打点、OPS.788を記録した。
2022年8月26日にDFAとなると、同月31日にボルチモア・オリオールズへ移籍。移籍前後を合わせて、129試合打率.235、16本塁打、51打点、OPS.660を記録した。オフにFAとなった。
2023年1月27日にオークランド・アスレチックスと契約を結んだ。この年はメジャーで36試合打率.211、5本塁打、9打点、OPS.655を記録。
6月4日に自由契約となり、6月13日にアトランタ・ブレーブスとマイナー契約を結び、移籍。移籍後はメジャーに昇格する事はなく、3Aで56試合打率.271、5本塁打、34打点、OPS.753を記録した。
シーズン成績
上記はヘスス・アギラーのシーズン成績です。
今シーズンはメジャーで36試合打率.221、5本塁打、9打点、OPS.665に留まりました。6月4日に自由契約となり、ブレーブスとマイナー契約を結び、その後は3Aで56試合打率.271、5本塁打、34打点、OPS.753を記録しています。
際立っているのはやはりホームランの本数。
2018年には35本塁打を放ち、キャリアを通じて5度の2桁本塁打を記録するなどパワーヒッターとしての能力を示していると言えます。
一方で三振数の多さも気になる部分で、三振率通算26.5%、今季は29.8%と荒々しい部分もあると言えます。
ストレート系に強さがあり、パワーツールの良さを示すデータも
上記はヘスス・アギラーの球種別成績・打球傾向です。
球種別成績を見ると、ストレート、ツーシーム、カットボールといった球速の速いボールに対しては、長打率やコンタクト率なども高い傾向にあります。
一方で球速の遅い変化球に対しては三振率やコンタクト率も悪化している傾向にあります。NPBではこの球種は多用されるだけに、どこまで対応できるかがカギとなりそうです。
打球に関しては平均打球速度、打球角度、ハードヒット%、バレル%はいずれもMLBの平均を上回る数字を記録しています。長打力に関しては、依然として力があると言えます。
プレー映像
↑2023年のプレー映像
↑プレー映像
打撃フォームを見ると、小さく足を挙げるフォームで捉えたときの打球速度や打球角度はまさにスラッガータイプの打者が有しているものであると言えます。
ストレート系に対する対応能力が抜群である一方で、変化球への脆さと言う点が気になるところではあります。ただMLBでの実績を踏まえれば、4番候補としてはこれ以上ない人材であると言えます。
打撃陣の低迷が順位に直結したチームにおいて、アギラーの活躍がチーム浮上のカギを握りそうです。


