2023年はリーグ5位に沈み、巻き返しを狙う東京ヤクルトスワローズ
今シーズンの課題と言えるのが投手陣。
今季のチーム防御率3.66と12球団ワーストに低迷。今オフはドラフトでは3名の即戦力投手を獲得し、ソフトバンクを自由契約となった嘉弥真新也も獲得。
外国人選手ではミゲル・ヤフーレを獲得しましたが、更なる補強の可能性も考えられていました。
そんな中で12月18日、今季サンディエゴ・パドレスでプレーし、マイナー通算132試合に登板した実績を持つホセ・エスパーダ投手と契約合意に達したと発表しました。
ヤクルト、エスパーダと契約合意 救援投手として期待(サンスポ)
ヤクルトは18日、新外国人選手として前パドレスのホセ・エスパーダ投手(26)と契約に合意したと発表した。
年俸70万ドル(約9940万円)プラス出来高払いの1年契約で、背番号39。救援投手として期待されており、球団を通じてV奪回を誓った。
「スワローズに優勝をもたらすことができるように、愛をもってフィールドで貢献したい」
プエルトリコ出身の最速152キロ右腕。名前の「エスパーダ」はスペイン語で「刀剣」の意味を持つ。カーブやスプリットなどキレのある変化球を兼ね備え、刀のごとく三振を奪うスタイルだ。
今季は9月にパドレスでメジャーデビュー。大リーグ通算1試合の登板だが、マイナーリーグでは通算132試合に登板し13勝21敗で、奪三振率は10・06と高い数字を誇る。
奥村政之国際グループ担当部長は「抑えを目指して、将来的には候補となるような選手。競争の中に入っていける」と期待を寄せた。今オフは先発候補のヤフーレを獲得しており、これで外国人は投手4人、野手2人の計6人体制。奥村部長は「今のところはこの6人のメンバーで行きます」と明言した。
今回はヤクルトが獲得を発表したホセ・エスパーダについて紹介します
今年9月にMLBデビュー マイナー通算10.06を記録する奪三振奪取能力が武器
ホセ・エスパーダはプエルトリコ自治連邦区ポンセ出身の26歳。右投右打の投手です。
2015年MLBドラフト5巡目(全体152位)でトロント・ブルージェイズから指名され、プロ入り。契約後、傘下ルーキー級でプロデビューし、10試合0勝2敗、防御率3.41、31奪三振を記録した。
2016年もルーキー級でプレー。12試合3勝4敗、防御率4.92、32奪三振を記録した。
2017年は1A-でプレー。13試合1勝3敗、防御率5.14、51奪三振を記録した。
2018年も1A-でプレー。13試合3勝7敗、防御率4.88、70奪三振を記録した。
2019年はルーキー級・1Aでプレー。合計で10試合0勝0敗、防御率3.09、13奪三振を記録した。同年オフの12月12日にルール・ファイブ・ドラフトでボストン・レッドソックスから指名され、移籍した。
2020年は新型コロナウィルス感染拡大の影響でマイナーリーグの開催が中止となり、公式戦の出場はなかった。
2021年は1A+でプレー。28試合2勝0敗、防御率3.09、53奪三振を記録した。オフの11月7日にFAとなった。
2022年2月1日にアメリカン・アソシエーション(米独立)のミルウォーキー・ミルクメンと契約。8試合2勝1敗、防御率3.61、55奪三振を記録すると、同年7月1日に保有権がサンディエゴ・パドレスへ譲渡され、移籍。
移籍後は1A+に配属され、11試合1勝3敗、防御率4.05、58奪三振を記録した。
2023年は開幕前のWBCでプエルトリコ代表の入れ替え可能選手に選出(出場はなし)。開幕後は2Aと3Aでプレーし、35試合3勝2敗、防御率2.81、110奪三振を記録。
9月22日にメジャー契約を結んで、アクティブロースター入りし、24日の試合でメジャーデビュー。1回を投げて、無安打、2四球、2奪三振、無失点を記録した。
シーズン成績
上記はホセ・エスパーダのシーズン成績です。
メジャーでは2023年にデビューを果たし、1試合0勝0敗、防御率0.00、2奪三振を記録。これが唯一のメジャーでの登板となっています。
今季は2A/3Aでプレーし、合計で35試合3勝2敗、防御率2.81、110奪三振、1.30WHIPを記録しています。
特徴的なのは奪三振率の高さ。
マイナー通算10.1K/9(374.0イニング/418奪三振)を記録し、今季は11.9K/9(83.1イニング/110奪三振)とイニング数を大きく超える三振を記録。
2018年から常時10点台の奪三振率を記録するなど三振を奪うスキルは十分と言えそうです。
一方で課題は制球面。
マイナーではここ2年間で与四球率が4点台を記録し、メジャーでも1イニングで2四球を与えるなど気になる部分です。
上記はホセ・エスパーダの球種別成績です。
2023年の投球割合を見るとストレート:48%、スライダー:32%、スプリット:20%となっています。
まずストレートですが、最速152.0キロ、平均149.6キロを計測。MLBの平均的なストレートよりもシュート回転の度合いが少ないストレートと言えます。
スライダーは横変化が小さく、縦変化がMLB平均よりも15㎝も大きいと言うデータがあります。ストレートとスライダーのコンビネーションで三振を奪うことが出来ている印象です。
プレー映像
↑2023年の球種別映像
映像を見ると真上から投げ下ろすようなオーバースローでボールに角度があるように見えます。一方で身体が開いてしまう印象があり、これが制球面の悪さに繋がっているのではないかと思われます。
ストレートは表示の割にはノビがある様にも見え、スライダーは縦変化の大きさというのが改めて分かります。球速が上がれば、将来像として見据えられている抑えというのも十分あり得ると思えます。
今オフは11月17日にノンテンダーFAとなり、12月1日にマイナー契約を結んでいましたが、13日に突如として契約が解除されて、ヤクルトへの入団が発表されています。
別の報道では移籍金を支払ったことが明らかになっていて、年俸などを加味すれば1億円以上の金銭を投じたことになります。将来性も含めた投資であると言え、成長を促しつつも戦力として期待したいところです。


