2023年11月の情報
海外FA権行使に関する書類を球団に提出 MLB挑戦を目指す(11月6日)
楽天・松井裕樹投手(28)が6日に海外FA権を行使することが5日、分かった。既に球団には意向を示しており、近日中に会見が行われる予定。本人の口からメジャー挑戦に対する思いなどが語られる。
通算236セーブを誇る左腕を巡っては、複数の球団からのオファーが確実視されており、本格的な争奪戦がいよいよ始まる。
なお、楽天側は4年総額20億円の好条件を提示済みで宣言残留も認めている。
【評】海外FA権を取得し、動向が注目されている松井裕樹がFA権行使に関する書類を提出し、MLB挑戦を目指す事が決定的となりました。
シーズン中からMLB球団が視察に訪れているなど、契約オファーが提示される可能性は高く、争奪戦の様相を呈しています。
記者会見を行い、MLB挑戦を正式表明(11月8日)
メジャー挑戦を目指し海外FA権を行使した楽天松井裕樹投手(28)が8日、仙台市内の球団事務所で取材対応した。通算236セーブを誇る絶対的守護神は報道陣に「海外FA権を行使させていただくことを報告させていただきます」と話した。
FA権行使を決断した理由については「今回、4年契約をさせていただいていたんですけど、その契約の際にも伝えていた。順調であれば昨シーズン中に海外FA権取得の可能性があったんですけど、海外であれば行使をしていいという契約になっていたので、4年契約の最後に伝えました」と説明した。
楽天ファンに向けては「どこに移籍するかはまだ分からないですけど、僕の投げている姿で東北の皆さんに元気になってもらえるようなピッチングを見せられるように頑張りたいなと思います。10年間ありがとうございます」とメッセージを送った。
【評】海外FA権を行使した松井裕樹が会見を行い、正式にMLB挑戦を表明しました。
今月15日のFA宣言選手公示、翌16日から国内外全球団との契約交渉が解禁されます。今後は代理人を通じた交渉が進められると見られ、状況次第では渡米し、球団側と直接会談の場を持つと見られます。
2023年12月の情報
カージナルスの本拠地セントルイスを訪問したと米メディアが報道(12月16日)
海外FAで米移籍を視野に入れる松井裕樹投手が、14日(日本時間15日)にカージナルスの本拠地セントルイスを訪れていたことが分かった。
MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が15日(日本時間16日)、「X(旧ツイッター)」で伝えた。
【評】MLB挑戦を目指し、海外FA権を行使した松井裕樹が現地時間14日にカージナルスの本拠地セントルイスを訪れた事が分かりました。
球団側と面談の場を持ったとも報じられており、契約交渉などが行われた可能性があります。カージナルスはナ・リーグ中地区に所属し、過去11度のワールドシリーズを制覇した古豪で、日本人選手では過去に田口壮が在籍。またマイルズ・マイコラスやラーズ・ヌートバーが在籍している事でも知られています。
今シーズンは最下位に低迷し、救援投手が今オフの補強ポイントに挙がっています。
サンディエゴ・パドレスと契約間近と複数の米メディアが報道(12月21日)
楽天から海外FA権を行使し、メジャー移籍を目指していた松井裕樹投手(28)が、パドレスと契約間近であることが19日(日本時間20日)、分かった。
球界関係者によれば、既にメディカルチェックを終えており、問題がなければ近日中にも発表となりそうだ。金額は不明だが、複数年契約となる見込みだとMLB公式サイトが伝えている。パドレスには3月のWBCでともにプレーしたダルビッシュ有投手が所属しており、契約合意なら再びチームメートになる。
松井は楽天で10年間プレーし、主に守護神として活躍。今季は59試合で防御率1・57、自己最多39セーブを挙げて2年連続3度目のセーブ王に輝くなど、通算236セーブを記録している。
今オフに海外FA権を行使し、各球団との交渉で今月に渡米。現地を視察し、セントルイスやサンディエゴを訪れたという。
【評】海外FA権を行使し、メジャー挑戦を目指していた松井裕樹がパドレスと契約合意間近であると米メディアが報じました。
既にメディカルチェックも通過したとのことで、近日中にも発表される可能性が高いと思われます。パドレスにはダルビッシュ有も在籍しており、また同地区には大谷翔平が在籍するロサンゼルス・ドジャースもいます。
この2球団は来年3月に韓国で開幕シリーズを戦う予定であり、いきなり日本人選手の対決が実現する可能性も出てきました。
サンディエゴ・パドレスが契約を正式発表(12月24日)
パドレスは23日(日本時間24日)、楽天から海外FA権を行使した松井裕樹投手(28)と契約したと正式に発表した。
ESPNのジェフ・パッサン記者によると、5年総額2800万ドル(約39億2000万円)で、3年目と4年目終了後に契約破棄の権利を得る条項が含まれている。また契約期間中にケガをした場合に5年目を球団側のオプションに変更する条項も含まれているという。
パドレスは公式Xで、松井のユニホーム姿の画像とともに日本語で「松井裕樹投手、ようこそサンディエゴへ!」と歓迎し、正式契約を発表した。
【評】先日、パドレスと契約合意間近と報じられていていた松井裕樹が正式に契約を結びました。
パドレスは守護神を担ったジョシュ・ヘイダーがFAとなり、ニック・マルティネス、ルイス・ガルシアといった中継ぎ陣を支えた投手が退団済み。また左腕の中継ぎ投手も不足していると言う状況でした。
MLB公式サイトでパドレスを担当する記者の談話として「まだ補強途中のため断言は難しいが、試合終盤を任される事になる」と見解を示しています。