2023年11月の状況
DeNAがポスティングシステムによるメジャー挑戦を容認したと発表(11月11日)
DeNAは11日、今永昇太投手(30)の今オフのポスティングシステムでのメジャー挑戦を容認したことを発表した。
「今永投手のポスティングについて、昨日、本人とも最終に話をして、球団として、容認すること決めましたのでご報告します」と萩原龍大チーム統括本部長が明らかにした。
かねて、大リーグでのプレーを希望し、すでに大手代理人事務所「オクタゴン社」と契約。10月下旬に渡米し、ミーティングなどを実施し、準備を進めた。
今季はWBC決勝の米国戦に先発し、勝利投手になるなど世界一に貢献した。シーズンでは7勝4敗、防御率2・80で自身初の最多奪三振のタイトルを獲得した。
大リーグでも注目度は高く、MLB公式サイトでは9月6日に“今季終了後にポスティングで移籍を目指す”と報道。先発補強を目指す複数球団が水面下で調査しているとみられる。
近日中に会見が開かれる予定で、自らの意思を表明することになりそうだ。
【評】DeNAのエース格として活躍を続けてきた今永昇太のポスティングシステム申請を容認すると発表しました。
今季は7勝4敗、防御率2.80、174奪三振は両リーグ1位で初の最多奪三振のタイトルを受賞し、MLBからの関心を引く存在です。
米メディアでは「今永の三振を奪う能力はスカウト達には魅力的に映る。年齢や能力を考えても昨年オフの千賀と同等の契約が待ち受けているかもしれない」と報じるなど、山本由伸に次ぐ存在として評価できるとされています。
正式な申請手続きを行い、MLB全30球団に公示されたと発表(11月28日)
ポスティング制度を利用して米移籍を目指す今永昇太投手(30)が27日(日本時間28日)、正式な申請手続きを終え、全30球団に公示された。
交渉は米東部時間28日午前8時(同午後10時)に解禁となり、来年1月11日午後5時(同12日午前7時)までの45日間にわたって交渉可能となる。
【評】正式なポスティングシステム申請手続きが完了し、全30球団に公示されたことが発表されました。
米メディアでは日本人投手では山本由伸に次ぐ存在として高く評価されており、「中~大規模の市場規模を持ち、投手補強が必要な球団が獲得候補として関心を示すだろう」とするなど争奪戦になるのではないかと見られています。
2024年1月の状況
移籍先の最終候補は4球団に絞られたとアナリストが伝える(1月6日)
DeNAからポスティングシステムでメジャー移籍を目指す今永昇太投手(30)の移籍先最終候補が4球団に絞られたと、元レッズGMのアナリスト、ジム・ボーデン氏が5日(日本時間6日)X(旧ツイッター)で伝えた。
レッドソックス、カブス、エンゼルス、ジャイアンツの4球団だという。
今永は昨年11月27日にポスティングシステムの申請を行い、交渉期限は米東部時間11日午後5時(日本時間12日午前7時)。
オリックスから同システムでメジャー移籍を目指した山本由伸投手(25)がドジャースと契約後、残るFA投手の中ではトップクラスの評価を得ており、契約総額は1億ドル(約145億円)を超えるとみられている。
【評】交渉期限が迫っている今永昇太の移籍先最終候補として レッドソックス、カブス、エンゼルス、ジャイアンツの4球団に絞られたと元シンシナティ・レッズGMで現在はアナリストとして活動するジム・ボーデン氏が報じました
今オフのFA市場では先発投手の需要は高く、また貴重な左腕である事も評価が急騰している事に繋がっていると現地メディアでは報じており、当初よりも予想された予想契約総額を大幅に超える可能性があると報じられています。
週明けにも最終的な結論が下されると予想されます。
シカゴ・カブスと契約合意したと複数の米メディアが報道(1月10日)
DeNAからポスティングシステムでのメジャー移籍を目指していた今永昇太投手(30)が、シカゴ・カブスと契約合意したと9日(日本時間10日)、複数の米メディアが伝えた。
今永は駒沢大から15年ドラフト1位でDeNAへ入団。8年目の今季は22試合7勝4敗、防御率2・80。174三振を奪って最多奪三振のタイトルを獲得した。NPB通算成績は64勝50敗、防御率3・18。
昨年3月のWBCでは大谷翔平、山本由伸らとともにプレーし、優勝に貢献。決勝の米国戦では先発し、2回1失点で勝利投手となった。
今オフのFA市場では、日本で安定して実績を残した左腕として評価が高く、MLB公式サイトは先発投手のFAランキングで今永を8位に評価。山本を逃したチームが今永に狙いを切り替えるケースが目立った。
【評】今オフ山本由伸に次いで動向が注目されていた今永昇太がシカゴ・カブスと契約合意したと複数の米メディアが報じました。
契約内容に関しては、オプションや変動性があり、すべての条件をクリアした場合は最大8000万ドル(約115億8000万円)まで達する見通し。また2年総額3000万ドル(約43億4000万円)は最低保障されていると伝えられています。
カブスは先発5枠のうち、3枠しか決まっておらず、MLB公式サイトのカブス担当記者は「先発2番手、3番手としてローテに加わる」と見通しを伝えています。
シカゴ・カブスが入団会見を行う(1月13日)
カブス入りが決まった今永昇太投手(30)の入団会見が12日(日本時間13日)、シカゴ市内で行われた。
冒頭にジェド・ホイヤー編成本部長から紹介され、背番号「18」のユニホームに袖を通した今永は、英語で「Hey Chicago」「Go Cubs GO」(カブス球団歌の一節)などと、笑顔であいさつ。「カブスの一員になれて光栄です。日本にいいニュースをお届けできるように精いっぱい頑張ります。ワールドシリーズ優勝に向けて全力を尽くします。リグレーフィールドで待っていてください」と抱負を語った。
同僚となる鈴木誠也外野手(29)には、移籍決定後に連絡。「自分のことのように喜んでくれた。彼と一緒にカブスを盛り上げていければ」と話した。
今永は、4年総額5300万ドル(約76億8500万円)で、2年目と3年目終了後に球団がオプション(選択権)を持ち、最大で5年総額8000万ドル(約116億円)となる契約を交わした。
【評】シカゴ・カブスと契約を結んだ今永昇太が入団会見に臨みました。
入団の決め手を問われると、「ボイヤー編成部長、ホーキンスGMと面談した際に“自分のポテンシャルを信じて、思い切り投げてほしい”と言われて、心に響いた。可能性が無限大に広がるチームを求めていた。自分の成長に繋がると思った」と答えています。
また米メディアのジ・アスレチックスは昨年のクリスマスから代理人事務所の支部があるシカゴへ滞在し、MLB球団と交渉していたと報じ、「今永はシカゴが非常に居心地が良いと感じ、ここでプレーしたいと思っていた。その当時はカブスからのオファーがなく、冗談交じりにオファーがあればよいのにと語っていた」と伝えています。