DeNA 新外国人投手獲得 高いポテンシャルを秘めた大型右腕 アンドレ・ジャクソン | 巨人ファンのプロ野球ブログ

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来季は1998年以来となる悲願のリーグ優勝を狙う横浜DeNAベイスターズ

 

今オフは今永昇太ポスティングシステムによるメジャー挑戦を表明。またトレバー・バウアーとの残留交渉継続中ではあるものの、状況は依然として不透明な情勢が続いています。

FA権を行使していた石田健大引き留めに成功し、自由契約となっていた森唯斗らを獲得外国人投手ではローワン・ウィックを獲得するなど補強を積極的に進めています

 

そんな中で1月12日ピッツバーグ・パイレーツでプレーし、今季メジャー19試合に登板したアンドレ・ジャクソン投手契約合意したと発表しました。

 

【DeNA】パイレーツのジャクソンを1億4500万円で獲得 今永ら退団の投手陣に助っ人3人目(日刊スポーツ)

 DeNAは12日、新外国人選手としてピッツバーグ・パイレーツアンドレ・ジャクソン投手(27)と来季の契約を結ぶことで合意したと発表した。単年契約推定年俸100万ドル(1億4500万円)となった。

 今オフはすでに、ローワン・ウィック、アンソニー・ケイ獲得しており、3人目の投手補強となる。

 ジャクソン190センチの長身から平均球速153キロの直球にする右腕で、今季はドジャースパイレーツでプレー。19試合に登板し、1勝3敗2セーブ、防御率4・99だった。先発、リリーフともに経験があり、61回1/3を投げて57奪三振という奪三振率の高さを武器にする

 チームは今オフ、今永メジャー移籍NPB通算395試合登板エスコバー退団バウアーメジャー復帰を模索しており、去就は不透明な状況が続くため、投手陣の補強は急務となっていた

 

今回はDeNA獲得を発表したアンドレ・ジャクソンについて紹介します

 

ドジャース内のプロスペクトランキングで3年連続トップ30入りした実力者

アンドレ・ジャクソンアメリカ合衆国アリゾナ州出身の27歳。右投右打の投手です。

2017年MLBドラフト12巡目(全体370位)でロサンゼルス・ドジャースから指名され、プロ入り。しかし前年に受けた右肘のトミージョン手術の影響で、シーズンを全休した。

2018年傘下ルーキー級プロデビュー。シーズン途中に1Aに昇格し、この年は合計で18試合3勝5敗、防御率4.10、76奪三振を記録した。

2019年1A、1A+でプレー。この年は25試合7勝2敗、防御率3.06、141奪三振を記録した。

2020年MLB.comが公表したプロスペクトランキング球団内30位にランクイン。しかしシーズンは新型コロナウィルスの感染拡大の影響マイナーリーグの開催が中止となり、公式戦の出場はなかった。オフに40人枠入りを果たした。

2021年プロスペクトランキング球団内29位にランクイン。8月16日メジャー昇格すると同日の試合メジャーデビュー。この年はメジャー3試合1勝0敗1S、防御率2.31,10奪三振を記録した。

2022年プロスペクトランキング球団内11位にランクイン。メジャーでは4試合0勝0敗、防御率1.86を記録した。

2023年6月20日DFAとなり、同月25日金銭トレードピッツバーグ・パイレーツ移籍

パイレーツ移籍後は12試合に登板し、移籍前後を合わせると19試合1勝3敗、防御率4.99、57奪三振を記録した。

 

シーズン成績

上記はアンドレ・ジャクソンシーズン成績です。

今シーズンはドジャースパイレーツで合計19試合に登板し、1勝3敗、防御率4.99、61.1イニングで57奪三振を記録しています。

先発・リリーフと共に経験していますが、パイレーツ移籍後は12試合中7試合先発マウンドに上がり、奪三振率8.4三振を奪う力がある事も示しています

3Aでは16試合に登板し、1勝1敗、防御率5.17、38.1イニングで44奪三振を記録し、奪三振率10.33とこちらでも奪三振を奪う能力がある事を示しました。

まだ27歳ながらもメジャー登板機会を掴み、奪三振率高い数字を残していると言うのはポテンシャルの高さを感じさせます。

一方でBB/9の値の高さは気になるところで、パイレーツ移籍後は先発を任されていましたが先発時には四球が多くなる傾向があるだけにその点が課題となりそうです。

 

良質な球種を誇る ストレートはスピン量が増加

上位はアンドレ・ジャクソンの球種別成績です。

今シーズンの投球割合を見ると、ストレート:44.6%・チェンジアップ:32%・スライダー:17%・カーブ:6.5%となっていて、実に投球の7割ストレートとチェンジアップ占めています

まずストレートですが、最速156.7キロ・平均152.5キロを計測。またスピンレート2268上昇し、ボールにノビを感じさせます

またシュート回転の度合い大きく打者のインコース食い込むような軌道で投じています。

チェンジアップ横変化と縦変化が大きく非常にブレーキの利いたボールとなっています。一方でコマンド力を欠いていると言うデータもあり、ボールがゾーンの真ん中に集まってしまう傾向にあるとのこと。

スライダーMLBの平均よりも縦横の変化量が小さいものの、平均140キロと“高速スライダー”と言えるボールです。

カーブ使用割合が少ないものの、縦の落差MLB平均よりも12㎝も大きいという縦割れの大きなボールです。このボールの使用割合を増やしていく事も活躍のカギとなりそうです。

 

プレー映像

↑2023年の球種別映像

↑プレー映像

 

投球フォームを見るとオーバースロー気味のフォームボールを投げおろしていくような印象があります。またテイクバックが大きく走者がいても足を大きく上げているようなフォームであり、クイックなどに課題があるかもしれません

ストレート低めに投げていても垂れることがなく高めも意図的に使うことが出来ている印象で、これによってスライダーチェンジアップ活かすことが出来ている印象があります。

年齢も27歳と若くプロスペクトランキングでは球団内トップ30に入り続けるなど選手としてのポテンシャルの高さ抜群と言えます。NPB投手としてさらに磨かれる事で、結果を残しつつも早期のMLB復帰を見据える事も出来そうです。