助かったと思ってほしい

以前の私なら確実に自制が利かなかった

貴方のその幼稚で短絡的な思考を丸めただけの泥団子に

もう私は怯えない


投げてみろ

そしてどこにでも当てるがいい

私はその度にきれいに洗い流して

新しい自分で居続けるから


雨は嫌いじゃない

小さい頃一人で留守番をしていると
雨が降り出すことがよくあった

できるだけ強く感じたくて窓を全開にしたら
土砂降りの雨水と雨音とそのにおいまでが部屋に飛び込んできた

ほどなく母親が買い物袋を提げて帰宅すると
一直線に私の元へやってきて

甲高くもどすを利かせた不快な声を上げながらバン、と窓を閉めて
それから私の頬もバン、と叩いただろうか

それは昔の話


いま久しぶりに降る雨は

意思を持って私を追いつめているわ

もう試験まで時間がないよう、と

馬鹿にしているわ


早く止んでしまえ !


全てに興味があると思っていた

だから決められないんだと
贅沢な悩みだな、と
甚だのんきに構えていたけれど

違うじゃないか

端から見れば冷めた人間に見えるようだけれど
これまでに心の中でゼロから生まれた情熱は
自分で制御できないほど全身を巡っていた

外に洩れ出さないばかりにそれは痛いほど自分にだけ感じられた


あの感じ、あの全身からたぎるもの

ゼロから生まれた



教師になりたい