雨は嫌いじゃない
小さい頃一人で留守番をしていると
雨が降り出すこと がよくあった
できるだけ強く感じたくて窓を全開にしたら
土砂降りの雨水と雨音とそのにおいまでが部屋に飛び込んできた
ほどなく母親が買い物袋を提げて帰宅すると
一直線に私の元へやってきて
甲高くもどすを利かせた不快な声を上げながらバン、と窓を閉めて
それから私の頬もバン、と叩いただろうか
それは昔の話
いま久しぶりに降る雨は
意思を持って私を追いつめているわ
もう試験まで時間がないよう、と
馬鹿にしているわ
早く止んでしまえ !