先へ進む勇気と
人並みの安心感を得るために

降り立つ地面を探してさ迷い続けた

深刻な事ほど朗らかに話し合って

互いに妥協は許さなかった


「ここにするの」と言った君の足元は
その時すでにひどく緩んで
水が染み出していたというんだね

遠くで推し量って安心しきっていた私が悔やまれる

あんなに明朗な君の便りに
何の違和感も持たなかった私が悔やまれる

「はじめまして」の言葉のかわりに柔らかな視線

人を傷つけることを知らない
人に傷つけられることを知らないつぶらな瞳に

私は束の間戸惑った


それでも無邪気に笑いかけてくれる小さな身体にそぉっと触れて

その薄い皮膚の下の温もりを確かに感じられた瞬間

自然と笑みがこぼれたことにほっとした


自分は人の目には映らないと呪文をかけた

それで世界が開けるなら悪くないと思った


数分後に受け取った「じゃああとで」のメールは

大きな花のネックレスに私の頭をくぐらせたけれど

不思議と悪くない気分になった