『男系男子』『男性の血統で王朝が変わる』は日本の伝統ではありません | 沙貴 誉 のブログ 『答えは自分の中にある☆薔薇の館でスピリチュアルなお茶会を』

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歴史、皇室、スピリチュアル、都市伝説、タロット占い等を中心に話題にしています。答えは自分の中にあります。自分の頭で考え、心で感じ、魂の叫びを聞きましょう。

 皆様こんにちは。沙貴 誉 (さき ほまれ) ですピンク薔薇

 

 お盆期間ですね。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

 日本中で異常気象が相次いで、なかなかゆっくりと過ごせない日々が続いていますが、皆様どうか安全と健康を第一にお過ごしください。

 

 さて、今回書く内容は、今までもブログの中で繰り返し書いてきた事と重なる部分も多いのですが、ネット上などで皇室や歴史にあまり詳しくない人々に対して、「女系天皇が誕生すると王朝が変わる、日本が終わる」などと、まるで脅すかのように強く主張する人もいる事を危惧して、私の考えを書いてみようと思いました。

 

 この、「女系天皇が誕生すると王朝が変わる、日本が終わる」と、まるで脅すかのように強く主張する事は、私は一種の洗脳だと思っています

 

 というのも、「女系天皇が誕生したらもう取り返しがつかない」と人々に思い込ませて、危機感を煽っているからです。

 

 しかし、そもそも、『男系男子』や『男性の血統で王朝が変わる』という価値観は、日本の伝統なのでしょうか?。

 

 まず、『男系男子』のみが天皇に即位できる、という事についてです。

 

 男系男子派の方々は、『男系男子が日本の伝統だ』と仰いますが、それは明らかに大間違いです。

 

 皇位継承者が『男系男子』に限定されたのは、明治時代以降からです。

 

 江戸時代以前は、女性天皇(男系女子)が、10代8人いらっしゃいました。

 

 ですので、日本の伝統と言うならば、「女性天皇を含めた男系の血統」というのが正しい歴史です。

 

 そもそも、『男系男子』に限定された明治時代なんて、日本の長い歴史を見ればまだ新しい時代です。

 

 今現在、日本で存命している国民のうち、両親か祖父母が明治生まれだったという人々もいらっしゃいますし、珍しくはありません。

 

 そのような新しい短い時代の中でしか、『男系男子』に限定された歴史はないのです。女性天皇が存在した古代からの長い歴史に比べたら、大したことはありません。

 

 なので、もし、「男系男子は日本の伝統だ」と主張する人がいたならば、その人は、歴史を知らない無知な人か、自分たちの都合の良い歴史の書き換えを好む歴史修正主義者、歴史の捏造者、だという事になります。

 

 次に、『男性の血統で王朝が変わる』についてです。

 

 何故『男系男子』に限定しなければならないのかについて、男系男子派の言い分は、

 

「男性側の血筋が変わると王朝が変わる。女性天皇が誕生するとその女性天皇の子供は、父親が天皇の血筋の男系男子の子孫では無い場合、母親が天皇で父親が非皇族系の女系天皇の誕生に繋がる。父親(男性)の姓はあくまで一般人の姓であり、天皇の血統の姓ではないので(皇族ならばそもそも姓はありませんが)、姓が変わると王朝の交代が起きてしまう。易姓革命が成立しちゃうぞ!。天皇の歴史が終了してしまう!!」

 

 という感じです。

 

 もう少し詳しく説明すると、家系図では悠仁さまの父親の血筋を辿ると必ず歴代の天皇に辿り着く(現在ならば祖父の上皇様)ので、悠仁さまがどのような女性と結婚しようとも、生まれた子供は天皇血統の子孫。

 

 しかし、愛子さまが女性天皇となって一般の男性…例えば佐藤さんと結婚したら、愛子さまの子供は父親である佐藤家側の血統の子孫という事になって、佐藤家の父親の血筋を辿っても、歴代の天皇には辿り着かない。この場合、愛子さまのお子様は男児でも女児でも母親が天皇である“女系”ということになり、お子様が天皇になられたら、女系天皇の誕生となる。

 

 (ただし、愛子さまが、旧宮家の旧皇族の血筋の男性と結婚されたら、その子供は父親の血筋を辿ると歴代の天皇に辿り着くので、子供は血筋的には男系。息子が生まれたら、男系男子となる。この息子が天皇に即位したら、一応血筋的には男系男子の天皇)

 

 この、愛子さまと夫・佐藤さんのお子様が天皇になったら、「佐藤姓の血筋の天皇」とみなされて、「姓が変わったので王朝が変わる」とみなされます。これを『易姓革命』と呼びます。

 

 こうなってしまうと、男系男子派の方々曰く、「男系で繋いできた血統が途絶えて、別の王朝となってしまう。初代天皇の神武天皇以来のY染色体も途絶えてしまう。日本が終わる」という事になってしまうみたいなのです。

 

 なので、男系男子派の方々は、女性・女系天皇に賛成する人々に対しては、日本を滅ぼす敵であり「反日」「サヨク」「外国人」「日本人じゃない」などと罵るわけです。

 

 「女系天皇が誕生したら、別王朝が誕生して、神武天皇以来の2600年以上の歴史が終焉してしまう。日本の天皇・皇室という長い伝統が破壊されてしまう。こんなの反日行為に他ならず、反日のC国やK国が喜ぶだけだ」、と嘆くわけです。

 

 まあ、男系男子派の方々にとっては、男性の血統(姓)の違いで王朝が変わると心底信じているので、自分たちの信仰に反する考えを持つ者たちに対しては、反日と罵りたくなってしまうのでしょう。

 

 でも、です。

 

 『男系男子』『男性の血統で王朝が変わる』って、本当に日本の伝統なのでしょうか?。

 

 皆様はどう思われますか?。

 

 私は、実は、男系男子派の方々の嘆きの中に、答えが出ていると思うのです。

 

 「女系天皇が誕生したら、反日のC国やK国が喜ぶだけだ」

 

 はい、ここです。

 

 もし、『男系男子』『男性の血統で王朝が変わる』が日本の伝統だったら、何故隣の国々に関係があるのでしょうか?。

 

 全く関係のない国だったら、「ふーん」で終わりでしょ?。

 

 何故、男系男子派の方々は、女系天皇の誕生で、隣の国々が喜ぶという認識を示しているのですか?。

 

 答えは、「『男系男子』『男性の血統で王朝が変わる』は、日本や隣の国々と共通の思想だから」です。

 

 つまり、隣の国々にも、『男系男子』『男性の血統で王朝が変わる』という認識があるのです。

 

 それを無意識に、日本の男系男子派の方々が、自らの発言で明確に示しているのです。

 

 さあ、そこで、です。

 

 『男系男子』『男性の血統で王朝が変わる』は、果たして本当に日本の伝統なのでしょうか?。

 

 私の出した答えは、【違います。日本の伝統とは言えません】です。

 

 本当に日本の伝統だったら、隣の国々には、一切関係無いはずです。

 

 女系天皇の誕生で日本が終わるので、隣の国々が喜ぶ?。って何?。どうしてなのですか?。

 

 何故男系男子派の方々は、そのように思うのでしょうか?。何故、日本の伝統のはずなのに、隣の国々に関係あるのでしょうか?。

 

 中華が世界の中心だという優越意識の中華思想のあるC国や、自国が中華に次ぐ文明国(特に儒教の継承)で日本を野蛮な国とみなした小中華思想のK国(というか●鮮)が、日本の天皇・皇室の伝統をまるで自分たちの持つ伝統であるかのように尊重(?)したりするでしょうか?。

 

 では、何故、「女系天皇の誕生で日本が終わるので、隣の国々が喜ぶ?」、に繋がるのでしょうか?。

 

 答えは、【『男系男子』『男性の血統で王朝が変わる』は、日本や隣の国々、また、隣の国々に近い地域にも共通した一つの思想だから】です。

 

 その思想とは、世界の中心と自負した中華で生まれた、儒教の思想です。

 

 『易姓革命』は、儒教の思想そのものです。

 

 つまり、『男系男子』『男性の血統で王朝が変わる』を信じているという事は、儒教の思想を信仰しているという事に他なりません。

 

 日本の伝統とは言えないと思います。

 

 日本の伝統ではなく、元を辿れば、古代中国の儒教思想を、中国からの影響の強かった古代の日本が採用した。という事が、事実なのではないかと、私は考えます。

 

 まあ、とは言え、古代中国からの儒教思想の影響からだとしても、長く続けばそれが日本の伝統だ。という意見もあるとは思いますけれどね。色々な意見はあると思います。

 

 でもだとしたら、これからも一生、古代から続くC国の思想の精神的奴隷として、C国に絶対服従を誓うようなものですからね。

 

 私はそれは嫌ですから、儒教的思想の強要は拒絶します。

 

 以上の事から私は、『男系男子』『男性の血統で王朝が変わる』は日本の伝統ではなく、あくまで古代中国発祥の儒教の強い影響だと思います。

 

 もうそろそろ儒教の影響から脱して、日本の事は日本が決めていけばよいと思います。

 

 私はかつては男系男子派でしたが、以上の事に気付いてからは、「女系天皇でも問題なし」に変わりました。

 

 私は「男系・女系関係なく長子相続」を支持します。

 

 そして、「愛子天皇」の誕生に、日本の未来と希望を託します。