皆様こんにちは。沙貴 誉 (さき ほまれ) です。
『銀英伝』とは話題が外れますが、NY夫妻ってブラジル新婚旅行に行ったのですかね?。確か当時は何日もNYは天候が荒れていたような気がしますし(違っていたらごめんなさい)、ブラジルは政治情勢が良くなさそうなので、どうだったのかな?と気になります。
ヘンリー王子も、ついに回顧録を出版しましたね。
またしてもツッコミどころ満載みたいですが。
ヘンリー王子夫妻については、またいずれ記事にしようと思います。
さて、『銀河英雄伝説 わが征くは星の大海』です。
前回に引き続き、私の感想を紹介します。
ネタバレがありますので、注意して下さい。
上官たちがダメダメすぎる
これ、帝国側も同盟側もです。
両方とも上官たちが、くだらなすぎるしダメダメです。
まず、自分が一番正しくて自分の気に入らない者は排除する、という思考の持ち主ばかりです。
何が何でも、自分の思い通りに事を運ぼうとします。
しかしいざ失敗すると、その失敗を自分以外の何かや誰かのせいにします。
ラインハルトやヤンのような、若くて優秀な人材を嫉妬し潰そうとさえします。
小説やアニメの世界だけではなく、現実世界にもいそうな、ダメダメっぷりです。
「うちの職場の上司がこんな感じ」
と思う人も少なくないかもしれません。
反面教師にすべき上官たちでしょう。
銀河“声優”伝説
『銀河英雄伝説』は、劇場版アニメとしてだけではなく、長編アニメも制作されました。
登場人物のあまりの多さに、『銀河英雄伝説』のアニメに関わった声優さんもかなり多かったそうです。
それ故に、『銀河英雄伝説』は『銀河“声優”伝説』とまで呼ばれました。
今回は『わが征くは星の大海』より、4名の声優さんを紹介します。
まずは、ラインハルト役の堀川りょうさんです。
堀川りょうさんと言えば、私はラインハルト以外では『聖闘士星矢』の瞬、『ドラゴンボール』のベジータ、『ファイブスター物語』のレディオス・ソープを思い浮かべます。
堀川りょうさんのラインハルトは、声とキャラクターが全く違和感がありません。
ラインハルトの稀有な天才性、美貌、高貴さと高潔さ、氷のような冷たい眼差しを持ちつつも、心の奥底では愛する姉アンネローゼと大親友キルヒアイスを大切に想う優しさ、そして映画版には出てきませんが実の父親や銀河帝国と皇帝に対する様々な想い。
そんな複雑な孤高の貴公子を違和感なく演じられるのは、とにかく凄いの一言です。
しかも、台詞一つ一つに、魂が込められている。
声と台詞の深みが凄い。
私は堀川りょうさんのラインハルトに向かって、
「ジーク・カイザー!!」
と叫びたいくらい好きすぎます(笑)。
さて、次はヤン役の富山敬さんです。
富山敬さんといえば、『ゲゲゲの鬼太郎』のねずみ男や『ちびまる子ちゃん』の友蔵おじいちゃんが有名ですね。
他には、富山敬さんは『逆転イッパツマン』のイッパツマンや、『宇宙戦艦ヤマト』の古代進、『銀河鉄道999』のトチローなども演じています。
これだけ幅広い役を演じていて、しかもどれも違和感なく自然なのは、やはり凄いです。
ヤン・ウェンリーというキャラクターも、富山敬さんはとても自然でした。
あの温厚で知性的で思慮深く優しい、だけど奇跡を起こすほどの非凡さを秘めているヤン・ウェンリーは、富山敬さんが命を吹き込んだと言っても過言ではありません。
私にとっては永遠の、ヤン・ウェンリー=富山敬さん、です。
ところで富山敬さんは、ご存知の方々もいらっしゃると思いますが、既に故人です。
あれからもう、何年経っているのでしょうか。
長編アニメ版で、ヤン・ウェンリーがまさに死亡した同時期に、富山敬さんも亡くなっています。
当時、富山敬さんが亡くなられたと知った私は、本当にショックでした。
衝撃が大きすぎて、心に空洞が出来ました。
私はヤンも富山敬さんも大好きで大好きで、もう二度と会えないのかと思うと、本気で落ち込みました。
それが今回の4Kリマスターで、富山敬さんは復活しました。
案の定、映画を観ながら私は泣いてしまいました(涙)。
富山敬さんの声が懐かしすぎて、温もりのある優しい声を聴いて、涙が出てきてしまったのです。
このブログを書いている現在も、涙を浮かべながら書いています。
富山敬さん、ヤン・ウェンリーを演じて下さりありがとうございました。
今回の4Kリマスターを観ながら、富山敬さんへの想いを抱いたファンの方々も多い事でしょう。
沢山の富山敬さんファンの気持ちが、天国の富山敬さんに届くといいな。
それでは、次に紹介するのは、ラインハルトの大親友で腹心のキルヒアイス役の広中雅志さんです。
私の中では図らずも、ラインハルトの堀川りょうさんもヤンの富山敬さんも完璧でしたが、たとえ仮に完璧ではなくとも(完璧そのものを求めている訳ではありませんが)、誰を置いてもキルヒアイス役の声優さんが下手だったら、物語の全てを壊しそうなくらいに事態を左右すると思うのです。
そういった意味では、広中雅志さんのキルヒアイスこそが、正に真の完璧なキルヒアイスだと思います。
ラインハルトの、大親友であり尚且つ銀河帝国軍としての一番の側近で腹心で、なんていう役はとてつもなく難しいと思います。
大親友だからと甘えたところがあってはいけないし、控え目に徹しながらも部下だからと上官であるラインハルトに対し忖度や遠慮があってもいけない。
しかもキルヒアイスは、ラインハルトの姉アンネローゼに対して密かに想いを抱いている。
でもそのアンネローゼは、皇帝の側室。
決して手の届かないところにいる。
それでもキルヒアイスはラインハルトとアンネローゼを心から大切にしていて、無償の愛を抱いている。
キルヒアイスはそんなキャラクターです。
難しい役だと思います。
広中雅志さんには、キルヒアイスというキャラクターを担当して下さりありがとうございます、とお伝えしたいです。
では最後は、アッテンボロー役の井上和彦さんです。
井上和彦さんも、沢山の作品に出演されていますね。
私がすぐに思い浮かべるのは、『美味しんぼ』の山岡士郎、『ナルト』のはたけカカシ、『ファイブスター物語』ではコーラス三世でしたね。
そして海外映画では、あの“北欧の至宝”マッツ・ミケルセンの声を担当しているそうです。
さて、アッテンボローはヤンの士官学校時代の後輩で、ヤンと同じく自由惑星同盟軍に所属しています。
ラインハルトとキルヒアイスは少年時代からの強い絆で結ばれた大親友という感じですが、ヤンとアッテンボローは学生時代に出会った気心の知れた悪友という感じです。
『わが征くは星の大海』では、アッテンボロー役の井上和彦さんの演技が、もう本当にヤンに対して信頼関係抜群の気さくな話し方をしているので、演技がとても自然に馴染んでいて心から脱帽してしまいます。
アッテンボロー役が井上和彦さんでは無かったら、さしずめブランデーの入っていない薄い紅茶のようなものですね(笑)。
井上和彦さんだからこその、味わい深いアッテンボローだと思います。
声優さんについては以上です。
本当は、ポプラン役の古川登志夫さんやオーベルシュタイン役の塩沢兼人さんも、それぞれ唯一絶対無二という感じで大好きなのですが、またいつか機会があったら語りたいなと思います。
※注意※
私は新作アニメ版の『銀河英雄伝説』は殆ど知らないので、声優さんたちの比較をするつもりは一切ありませんし、新作アニメ版の声優さんたちを否定するつもりもありません。どうぞご了承下さい。
出た~~~~~ッッッツ!!!
『銀河英雄伝説 わが征くは星の大海』は、完成度の高い素晴らしい映画です。
ま、ちょっとだけツッコミどころもあるのですが、それを言うのは野暮というものでしょう。
ストーリーも、アニメーションも音楽も、声優さんも、全てがハイレベルで、私のお気に入りの映画です。
映画館では、私は本当に満足でした。
特に、あの第四次ティアマト会戦のストーリー構成と「ボレロ」の音楽を、映画館の大スクリーンと高品質な音響で楽しめるのは、夢のような時間でした。
映画では、「ボレロ」の余韻を残しつつも、第四次ティアマト会戦は終結しました。
後はラインハルト側の帝国とヤン側の自由惑星同盟の話をまとめたら、この映画の物語も終わりです。
そんな、映画終盤の余韻に浸っていた時です。
自由惑星同盟の場面で、何やら演説が聞こえてくるのですよ。
何だこの、私の余韻をぶち壊す不協和音は。
と、思った瞬間、大スクリーンにはあの人のアップの顔が。
「お前か~~~ッ!!。ヨブ・トリューニヒト~~~ッッ!!!」
私は心の中で、そう叫んでいました。
忘れてました、この人の存在を。
そう言えばいましたね、この人、自由惑星同盟に。
すっかり忘れていました。たった今の、この瞬間まで。
我らが(?)国防委員長、ヨブ・トリューニヒトです。
綺麗事を宣いながら卑怯で卑劣な行為を晒す、性根の腐った政治家。
今の日本にも沢山いそうなタイプの政治家ですが、いやもう本当に、こういう人は要注意人物の一人です。
いつか私がブログの記事として書こうと思っているものがあって、それは綺麗事ばかり言う人、善人のフリをした人は、実は要注意危険人物だという事です。
皆さんも、“ヨブ・トリューニヒト”タイプの人には、十分にお気を付け下さい。
私の『わが征くは星の大海』の感想の最後が、トリューニヒトになってしまいました。
私のあの余韻を返せ(笑)。
『銀河英雄伝説 わが征くは星の大海』の私の感想は、以上となります。
最後がトリューニヒトで締めくくるなんてどんな締め方なんだと思いますが(笑)、様々なキャラクターに彩られている部分が、『銀河英雄伝説』の面白さでもあります。
興味のある方には、是非ともおススメします。
さあ、あなたも銀河の歴史を1ページめくってみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
愛と平和と喜びが皆様と共にありますように