皆様こんにちは。沙貴 誉(さき ほまれ)です。
いつもの通り報道の範囲内での記述となりますが、誉の勝手な勘違いや、事実誤認などはあるかもしれません。
気になる方や疑問をお持ちの方は、ご自分でもお調べ下さいますよう、お願いいたします。
宮内庁長官の「拝察」発言は、大きな波紋を広げました。
「拝察」発言についての政府や、五輪関係者の反応は、次の通りです。
加藤官房長官:
「宮内庁長官ご自身の考え方を述べられたと承知している」
菅首相:
「長官ご本人の見解を述べたと、このように理解しています」
丸川五輪相:
「長官ご自身の考えを述べられたものと承知をしている」
橋本五輪組織委員会会長:
(「拝察」についての見解を避ける)
「開催に当たって、都民、国民の不安払拭に努めて、安全安心な開催へより一層の準備をしなければいけない」
さて、皆様はこの方々の反応をどう思われたでしょうか。
私は、まあ、この方々の立場なら、こういう反応しか出来ないよね。と思いました。これ以外に言いようがないだろうと。
宮内庁長官による天皇陛下のお気持ちの「拝察」を政治問題化しないためには、他に言いようがありません。
国民の中には、政府のこういったコメントを、陛下をないがしろにしていて不敬だと感じる方もいらっしゃると思いますが、政府としては間違った対応ではないと思います。
マスコミでは「拝察」に対する政府のコメントを、「黙殺・沈静化しようとしている」として、悪いイメージに持って行きたいようですが。
まあ、私の推測でも、そういった部分(政府が「拝察」について、黙殺・沈静化・火消し、をしようとしている)が全くないとは言えないだろうな、とは思っています。
ただ、政府が「拝察」を真に受けてコメントしてしまう方が、政治問題化してしまい大問題なのですけどね。
もっとも政府や関係者の内心ではどのような本音を持っているのかは、本人のみぞ知る、ですけれど。
長官の勝手な「拝察」なのか陛下の御心の代弁なのか、どちらなのか?、の把握をこの方々がしているかは不明です。
陛下や国民の事よりも、五輪利権を守るためと保身のためにこのようなコメントを表面的に出した可能性も、否定できないかもしれません。
しかし今回の件で情緒的なコメントを出した場合、政府としてはアウトですから、政治問題化させないためのコメントとしては、最低ラインは守っていると思います。
さて、この「拝察」と政府の反応を聞いた立憲民主党の安住国対委員長は、次のような発言をしています。
「閣僚がみんな同じようにこれは西村長官個人の話だと言って、総理も含めてまるで無視するかのような態度で会見をしていたのは、大変不愉快。まったくもって謙虚さのない対応。
“拝察する”という言葉を使いながら話した気遣いに込められた重みというのを、もっと痛感すべきですよ」
皆様はこの安住国対委員長の発言、どう思われますか?。
私は、早速立憲民主党が「拝察」を利用して、与党への攻撃に動いたな、と思いました。
どこの党がどこの党に向けて、というのが論点として重要なのではなく、そもそもとして天皇陛下の御心が政治利用されてはいけないんですよ。
今回は宮内庁長官の勝手な「拝察」から、こういう事が起こってしまいました。
もし、「拝察」発言の影響で、五輪が中止に追い込まれたり、野党が与党を倒す追い風となってしまったら、どうするのですか。
「拝察=天皇陛下のお気持ち」で、どちらか一方を利する事になったり、どちらか一方を追い落としたり、世の中が動くようになってはいけないのですよ。
宮内庁長官は、そういった想像力はないのでしょうか。
想像力の欠如でしょうか。
それとも、分かっててわざとやったのでしょうか。
それにしても今回の「拝察」騒動では、宮内庁長官の勝手な「拝察」からとはいえ、国民の多くが天皇陛下に対して非常に良い印象を受けており、また陛下に感謝していました。
天皇陛下が国民から信頼され、尊敬、敬愛されている証だと思いました。陛下の人徳だと思います。
それは天皇陛下が常日頃から、国民を慈しみ心を寄せて下さっているからだと思います。
天皇陛下と国民、お互いに信頼関係の出来ている間柄。これこそが、理想的な姿なのではないかと思います。
もちろん、政府の五輪の強行姿勢やコロナ禍に対する対策、普段の政治に、不安と不信感を抱いている国民がいかに多いかという現れでもあると思います。
政府は今回の騒動を無視しないで、しっかりと国民と向き合う機会として欲しいと思います。
また国民も、政治を他人事とは思わずに、自分の住んでいる国なのですからきちんと向き合って、普段から政治に関心を向けた方がいいと思います。
さて。
西村宮内庁長官は、この「拝察」騒動を、今はどのような気持ちで受け止めているのでしょうか。
偉そうな物言いで大変失礼ではありますが、西村宮内庁長官にはご自分の立場を今一度ご確認し、ご自覚も持っていただき、己のこれまでの言動を振り返って、今後の事を考えていただきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。