FLORAが2010年から農場での本拠地にしているが馴化温室。
現在はイチジク2株とオリーブ1株が試験的に栽培されています。
なぜイチジク3本ではないのでしょう?
実は途中まで3本でした。ところがある日、1本だけ枯れ上がっています。
そこでいろいろ聞き込み調査をしたところ
先生がこの辺りで除草剤を散布したという話が出てきました。
どうやら除草剤の風による飛散(ドリフト)が原因だったようです。
そこで今年から1本だけオリーブに変わったのです。
ところでFLORAは今年、機会あるごとに除草剤の泡散布技術を発表していますが
こんな事件が研究を始めるきっかけとなったことも紹介しています。
研究の歩みを語るうえでとても面白いエピソードだからです。
さて先日、今年のイチジクの出来を見に行くと
きれいに草が刈られています。おそらく草刈機でしょう。
もしかしたら農場の先生が気をつかって
除草剤から草刈機に変えたのかもしれません。
本来ならFLORAがやるべき作業。忙しさでついつい甘えてしまいました。
でも来月は久しぶりに温室内を大掃除する予定です。

こちらは大阪万博のシンボルでもある大屋根リング。
このところよくニュースで取り上げられます。
なぜならあと1ヶ月もすると取り壊されるからです。
このリングは世界最大の木造建築物として
2025年3月4日にギネス世界記録に認定されたものですが
万博終了後は管理するのが大変なので一部を残して壊すのだそうです。
残すのは200m。1周2kmあるので10分の1。
建築するのにかかったお金は350億円。壊すのにもお金がかかります。
今回200m残すことになりましたが
それでも年間2億円弱の補修費がかかるとのこと。
なかなか思うようにいかないものです。
さて夕陽を浴びてオレンジ色に染まった大屋根リングの下を
歩くのは7月のFLORA。8月には2年チームもここを歩きました。
解体されても実際に自分の目で見たものは思い出として残ります。
2度も万博に導いてくれた女神FLORAに感謝です。

農業クラブには昔から級位検定というものがありました。
今はFFJ検定といいますが、中身は変わっていません。
この検定は自分が取り組んでいる研究活動、つまりプロジェクト活動を
客観的に評価してもらう制度です。
1年生の時に挑戦するのが初級。農業高校入門編です。
先生主導で1年間取り組んだ研究成果を簡単にレポートにするのですが
1年生はここで研究のまとめ方を学びます。
名久井農業高校では2年生からは科目「課題研究」で
研究活動を本格的に始めます。
その成果をまとめて2年生で挑戦するのが中級です。
一般にここまでが必修ですが、名農ではもうランク上の上級まで
挑戦してもらっています。なぜなら中級で製作した研究レポートや作文のほかに
筆記試験や他校の先生による面接を受けるだけだから。
これはFLORA3年生の合格印ですが2年時に中級、上級の2つを
取得しているのがわかります。
現在FLORAの3年生が挑戦しているのは特級。数千人に1名しか取得しない
最上位のものです。結果は10月下旬頃には発表になるはず。
農業系大学に進学するのに大きな後押しとなります。