何気なくテレビを見ていた時の事。
勢いに乗っている綺麗な女優が出ていた。
その女優が芝居について、インタビューされていて
自分の芝居の価値観について語っていた場面だった。
「一番難しい役柄は、いい人を演じる事です。」
それを聞いてそうだなあと納得した。
何も演劇の世界だけの話じゃない。
現実でも、いい人生きることはとても難しい。
誰の感情も乱さず、皆に好感を持たれる。
そんな風なこと。
そういう人もいるし、たまたまその部分だけ
見える時もある。
しかし、大抵そういう場合は、後の人間関係が
あまり続かなかったり相手との距離がいまいち
縮まなかったりする。
恋愛だと、「いい人なんだけどね。」とか、
印象の薄い人の特徴を聞かれたりした時だと、
「いい人ですよ。」なんて答えることがある。
友情でも愛情でも、
いい人でいて欲しいとかいい人と出会いたいという
願望はいくらでもあるのに、いざそんな出会いを迎えても、
それ以上に発展しない場合が多い。
むしろ、腹を立てたり、落ち込んだりそうした
感情を沸きたてた相手のことが気になったりする。
いい人と一緒にいれば、穏やかでいられるにも
関わらず・・・。
人間って自己表現する生き物なんだなとつくづく思う。
だからこそ、いい人でいるのは難しいんだ。
自分が人間であり、生きている証を常に表現してるのだ。
だから、喜怒哀楽があるのか。
そもそもそういう感情も、相手があって成り立つものだ。
何だか全てに合点がいく感じがした。
とても感慨深く感じてしまう一瞬だった。
そもそもいい人なんてうさんくさい・・・。
なんて思っている私は、いい人にはほど遠いなあ。