ロビンソンがすきだよ。

あたしには分かんない。
好きって何なのか、何が好きなのか、どういうのが恋なのか、愛なのか。
わかんないよ。
一緒にいたいとか、隣で笑顔を見てたいとか、もうそういう気持ちとまんないんだ。

今までは「だいすき!」って思ってた。ゆってた。
かっこよかったし優しいし、好きになる人にはいつも「大好きだよ」って思ってた。

ロビンソンは、関わってなかったら好きじゃなかった。
こんなに一緒にいなかったら、興味もないし、何のさみしさもなく別れてた。

どうしてこんなにいっぱいいっぱいなのかな。
別にあたしが恋してるとかせいいっぱい恋愛してるとかそういう主張がしたいんじゃないよ。
こんなにロビンソンを想ってる気持ちに嘘つきたくないってのもある。

だけどあたしは今、ロビンソンが愛しいって思うんだよ。
誰に何を言う権利があるのかな。あたしを否定する権利があるのかな。

あたしを決めるのはあたししかいない。あたしが権利なんだ。


だからロビンソンのことほんとに好きじゃないんだよー、あたし。
だめだよ、その場の雰囲気に流されて告白なんてしちゃ。
これからの関係が気まづくなるかもしれないよ?
漫画どうすんの?
それにあたしが好きって言い出したらロビンソンは調子に乗るよ。
あたしばっか好きであいつは好きじゃなくて、どうすんのこの気持ち。

「僕はゆーりさん、そういうのじゃないな」って言われても消えないでしょう?
いとしくて会いたくって切なくなってしまう。この気持ちは「キライだ」と
言われても消えない。

会いたい。
なんかもうそばにいたいんだ。
どうしてかな。
そばにいたい。
ばかばかしいな。

あたしは飽きっぽいくせにロビンソンのそばにいたくてしょうがない。
手に入れたら、すぐに捨ててしまうのかな・・・
それならロビンソンを好きなんじゃなくて男とか彼氏が欲しいだけなんだって自分を責めればいい。
あたしは流されやすくて慣れてなくてロビンソンでいっぱいだ。

この気持ちをどうにかしたいなら言ってしまうしかないんだな。
だけど、、、、


告白は一世一代の大博打。
あたしの大好きな漫画の台詞。
付き合ってくれるなら第一歩。
ごめんと言われてもそれが第一歩になってしまう。

あたしはロビンソンのそばにいつづけるくせに、それ以上を求めてしまう。
求めてしまう。
壊れるのは簡単だよ。分かってるの?

踏み出せば崩れてしまう、そんなバランスなんだよ今は。

ねえもしロビンソンがだめだと言ったらどうしよう?


あたしは素直になれないから、ロビンソンの手のひらに「すき」と書いて
読んでもらおうと思ってる。
それでロビンソンが「まじで?!」って笑ってくれたら「丁」。

「・・・・そーかー・・・・うーん・・・・・・」と言葉を捜し始めたら「半」だ。


告白は一世一代の大博打。


あたしはあと30分でロビンソンの迎えに乗って夜景を見に行く予定だ。

ロビンソンがあたしを見る目が、少しずつ穏やかになっていった。

怯えることもなく、疑うこともなくあたしを見る。
今までは少しでも目が合うと、何か距離があって、溝があった。
それは眼鏡をかけているから素顔が見えて避けていたのか、あたしを女としてみているからか、分からない。
でもロビンソンはそんなことどうでもいいって状況に立っている。

漫画と仕事。
直井さんは今日がラストの勤務日なのに、これからも、明日もあさっても、ずうっとずうっとこの店にいるとあたしに言った。
きっとそれを話したのはあたしにが初だったかもしれない。
直井さんにとってはすごく嬉しいことで、店長にとってもそうで、きっと、あたしにとってもそうなんだ。

直井さんが以前まで勤めていた同系列の店は環境や人間関係が最悪で、精神的につらくって、うちの店なら、前も務めていたし安堵感もあるし、やりやすいだろうってことでこの店勤務になった。

ああ、なんて最悪なんだろう。

直井さんがうちの店で働くってことは、ことは。
ロビンソンのことも気になるけど、まずは・・・わいの君かな。
他人に自分の領域をあらされるって何て悔しいんだろう。
勝手に自分のものにしているこの感情も、何て惨めな独りよがりなんだろう。


ミョンヤン、ロバート君、わいの君、チキン、立松君、きみたち、がんばれ。

奴は当たりかまわず男を狙ってるんだ。
太っていようが、不細工だろうが、頼れる人を探してるんだ。
前にいた店であの人がかなり嫌われて嫌がらせを受けていたのは、勤務態度だけじゃない。男癖なんだ。誰も彼女に教えようとしないし彼女も話そうとしないけど、そうなんだよ。

今日あたしは直井さんと店長たちと休憩室で一緒になって、目を疑った。
店長が畳に寝転んだ瞬間、スカートを履いていた直井さんが足を組み替えて、下着が見えるような位置に動かした。
直井さんは自分でも足を確認しながら、そのままにしていた。
これが直井さんのやり方なんだと思った。女を感じた。

やだよ。やだよ。
他人に、あたしは直井さんのこと、尊敬してるとか大好きだとか言ってたけど、それは離れてるからこそだったんだ。
そばにいれば嫉妬でジレンマを繰り返すし、素直にもなれなくて無愛想になるし、今日だって無視を何回したろう。
直井さんはそれを気づいていて、何度、ほおっておいてくれたろう?

なんて優しいひとなんだろう。ひとの気持ちが分かる人で、愛される人というのがあたしの目標だったと思うし、直井さんの人間性だとも思う。

あたしは負けていると思っているんだ。
直井さんに会いたかった。会えなくて2年くらい音信普通で、すごく会いたかった。あたしの話も聞いて欲しかったし、直井さんの話も聞いてあげたかった。
恋の話もしたかった。音楽の話だってとっておきがあった。飲みにも何回でも行きたかった。

でもそれは、会いたくないってことだったんだと思う。
会いたいから会いたくなかった。
直井さんっていう人があたしの尊敬する人であり、コンプレックスだったんだ。

今日直井さんとのみに行く約束をしたけど、店長とロビンソンと直井さんだけで社員の話があるって言ってあたしは連れて行ってもらえなかった。
直井さんがうちの店に来たってことは誰かが転勤するってことで、それは新人であるロビンソンってことだからだ。

ロビンソンは漫画の仕事が来たので社員を辞めたがっている。
だから転勤の話が来たら絶対に辞めると言っていた。
でも今夜、それを話すのかと思ったら、ロビンソンは辞めることは言ってないらしい。どういうつもりなんだろう。

あたしもロビンソンも、30日ごろから今日までのピークを毎日仕事で働いてきた。明日(木曜)がやっとの休日。
あたしは深夜から、あるけど。
明日、あう約束をした。
あたしは初詣とかおまいりとか行きたかった。そういうのどうでもいいけど、おみくじとか、ロビンソンと一緒なら凶が出てもいいやって今思うんだ。
一緒に、何かすることに意味があるんだよ。今はね。

明日漫画やる気あるか聞いたらあるよって言ったロビンソンに、あたしはやる気ないって言ったらだめだよ!って言われて、あたしはその言葉に傷ついた。
傷ついたっていうか、冗談で言っただけなのに・・・ってそのすれ違いにへこんだ。
だから目を合わせないで言った。
「だってどっか行きたいもん・・・・」
そしたらロビンソンがすぐに言った。

「どっちもやる!」って。


どっか行くのも漫画描くのもどっちも明日やるんだって。
なんだそれ。びっくりした。なんだそれ、ロビンソン。


ばあか。嬉しいんだよそういうの。何言ってんだ。それ名言だよ。
あたしその言葉ずっととっとくよ。覚えてる。

だっていつも頼りないくせに、この一週間店長に叱られっぱなしで全然だめな男だったくせに、何だその力強い言葉。

かっこいいじゃん。男らしいよ。
あたしはその言葉にどきっとしたんだ。最高、ロビンソン。そこだけね。
ねえ・・・・
あたしはどうしたら、ロビンソンの彼女になれるかな・・・・・

あたしを見るロビンソン。
あたしと接するロビンソン。
あたしとすれ違うロビンソン。

ぜんぶ、ぜんぶやっぱりあたしとは違う。
当たり前だよ、あたしのこと意識してないんだもん。

あたしばっかりすごくロビンソンでいっぱいで、だいすきで、一人で突っ走ってて、でも、肝心のあなたは、他の子が、もしくは誰も好きじゃないんでしょう。


ねえ・・・あたしのこと、彼女にしてみてよ・・・もうなんでもいい。

あたしがもっと、もっと、細くて、可愛くて、きれいで、女の子っぽかったら、好きになってくれる?

ねえ・・・・相性があること、知ってるよ。分かってる。・・・分かってない。好きなんだよ。両思いがいいよ。

あたし、ロビンソンが好きなの。めちゃめちゃに好きなの・・何もいいところないあたしだけど、あなたを好きな気持ちは誰にも負けてないって、思うもん・・・


こんなことばっかり思ってる。
明日も明後日も店は忙しい。
ロビンソンと二人で会えるのは、5日かな・・・苦しいよ。会いたい。
5日くらいさ、久しぶりの休みなんだからさ、一緒にどっか行こうよ・・・・二人で、遊びに行こうよ。
ずっと遠くがいいな。帰る時間も長いほうがいい。ずっと一緒にいたい。

どこ行きたいのって仕方なく聞くかもしれない。でもあたしは、初詣とか、新年だからとか、そういうのどうでもいい人だけど、ロビンソンとならどこ行っても嬉しいんだよ。楽しいんだよ。だからどこかへ行こうよ、二人で。

会えない間、やっぱり切なくなるけどロビンソンとの思い出が欲しいんだ。そしたらそれで次までがんばるから・・・

今日、冷静に考えていれば有り得ないのに、ロビンソンのことを好きになる女の子が現れたらどうしよう!!ってすごく不安になった。今も。

直井さんと仲がいいっていうか、そんなの高校生のときから直井さんはロビンソンと知り合ってたから当たり前なのに、直井さんは細くって可愛くて親切で仕事もできて、
ああロビンソンはこういう人が好きなのかもしれないと思ったら、あたしなんか全然太ってるし顔とか全然不細工だし優しくもないから、だめだ、生きてる価値ないよってすごく感じた。自分が嫌だった。

ロビンソンが僕はゆーりさんのことしか考えてないよって言ってくれたらあたしは幸せでどっかへ飛んでいっちゃうのにな。
あたしはそっけない態度で素直じゃないからロビンソンにゆーりさんは本当に僕のこと好きなのか分からないよって言ってくれたらこう言うよ。



「それはロビンソンが鈍感なだけだよ。
だってあたしはいつもいつもロビンソンのことばっか考えてて、
一緒にいろんなことしたいし、エッチなことだってしたいし、
今も、ロビンソン、いつキスしてくれるのかなあって思ってる。」ってね。



そんな日が来ればいいな。あたしは妄想癖があるみたい。
大塚愛の「大好きだよ。」。聞いちゃう・・・あなたが恋しくて、恋しくて・・・思いを重ねる自分がいる。

あたしはあたしだけの思い出があるし、二人だけの出来事だってたくさん、あったんだよ。
それが恋人同士じゃない関係でこんなにロビンソンでいっぱいになっちゃうなんて、あたしは何て単純なんだろう。誰でもいいんじゃないか、そばにいたなら。

今日は朝から10時間働いた。いいのか、労働基準法。って感じだったけど、ロビンソンと長く一緒にいられるなら全然いいよって思ってた。

だってあたしが先に帰ったら、あたしが寝るまでの間ロビンソンに会いたくてさびしくて切なくなっちゃう。そんなのさみしい。会っていたかった。

ロビンソンは接客をしていて調理場に来るときはほとんどなかった。でも声が聞こえる。あたしがホールに出てけば、ロビンソンがいた。

いっぱいいっぱいに働いてるロビンソン。
直井さんに指示されて、やっとなロビンソン。
余裕のないロビンソン。
かっこわるい。かっこわるいよ、ロビンソン。
やっぱりロビンソンはこういう仕事、就職とか向いてないよ。飲食店。

でもね、ロビンソン。
仕事つらくて一生懸命なのにむくわれないロビンソンも、ロビンソンだし、らしいと思う。
あたし、なんていうかな、いとしいんだ。可愛いんだ。そんなロビンソンが。

あいつらしいヘマとか恰好とかほんと飽きれんだけどウケた。一人でにやけた。
だって28歳で、シャツをズボンに入れてんだよ、ズボンていうかジャージに。ださいよ。腹の肉はみでてるよ。かっこわるい。ダサいロビンソン。

そんななのに、目が合うとあたしはニコって優しく笑ってしまう。
いとしいよ。ロビンソン。あたしの全身であなたを包んであげたくなっちゃうんだよ。抱きしめてあげたくなっちゃうんだよ。だいすき。

やっぱりあたしはずっとロビンソンを見つめていた。
通るたび、すれ違うたび、ロビンソンを見た。しつこいぐらい見た。

あたしと入れ替わりに調理場に入ったロビンソンは、あたしの目を見る態度がぎこちなかった。目を合わせないようにして、でも合わせなきゃ!って合わせてる感じ。
あたしのこと、勘違いすんなって思ってんのかな・・・それとも、まんざらじゃないってこと?

ねえロビンソン。あたしはダイエット成功させてキレイになって可愛くなってあなたに少しだけ優しくして、見つめ続けていたらあたしを好きになる?

今じゃだめなの。あたしは可愛くなくて、あなたが好きになる理由がどこにもない。分かってる、そんなの・・・・。。

あたしのこと、仕事相手としか見れないんでしょう?
仕事してもらわなきゃいけないから、意識しないようにしてるんでしょう?
友達程度にしか思えないんでしょう、分かってるよ・・・。

ねえロビンソン・・・あたし、ロビンソンに触ってほしい。
頭、頬、唇、首、腕、それから胸にも触れてほしい。あたしの気持ち分かってほしいから。あたし、ロビンソンがだいすきだよ・・・・何されてもいい。何されてもいいし、したい。
キスもセックスもハグも手を繋ぐのも、ロビンソンとしたいんだよ。

ロビンソンの好きな尻の形じゃないと思うけど、あたしの自慢だったおっきな胸もロビンソンは興味ないって言ったけど、ロビンソンは男なんでしょう?

好きじゃない子に告白されて、気持ちが揺らがない人じゃないでしょう?


あたし、あなたに、あなたのことが好きで好きで寝るときも起きるときも頭から離れなくって、一緒にいるとすごく嬉しくて楽しくて、離れてるときはさびしくて切なくて胸がすっごく痛くって、会いたくて会いたくてって繰り返しててバイト先でもすごく気になっちゃうって、好きなのって、ロビンソンのことだいすきなのって、たとえばバレンタインにこうやって伝えたら、
あたしのこと、考えてくれる?

ううん、断られたくない。身体目当てからでもいいんだよ。心から好きになってほしいけど、あなたはそんな人じゃないから、いいんだよ。
さびしいからでもいいんだよ。暇つぶしでもいい。あたしを彼女にして・・。


ふたりきりで車に乗って、あなたとふたりだけの世界でそばにいたい。


あなたと付き合いたい。
やっぱり。

やっぱりあなたの隣にいるのがあたしのしあわせだって思った。


あたしは飲み会に行くのはロビンソンの車だと思っていた。
そしたら高校生女の子はあたしの車で行くって話しになって、でもあたしはお金を持ってきてなかったので、結局ロビンソンの車で行くことになった。

ミユちゃんと雄飛ちゃんも一緒だったけど、乗る前にロビンソンがちょっと待ってと言って車の中を片付け始めた。

あー、もしかしてミユちゃんのことずっと好きだったのかなあって、思った。
ミユちゃんを自分の車に乗せるの、嬉しい?
ねえロビンソン、ミユちゃんがもしあんたのこと嫌いじゃなかったらあんたはずっとミユちゃんのこと堂々と思い続けてきた?
あたしのことなんて比べる価値もないくらい、ミユちゃんにゾッコンになってた?

何でもいいよ。あんたがあたしを好きなわけないんだもん。どうしたって・・・。

ロビンソンの車の助手席に座るのは何日ぶりだろう。
あたしは二人にしか分からない会話をした。取り戻したかった。あの空気が好き。

たみおの話をした。ビデオ、録画したよって話。ロビンソンは楽しみにしてくれてたみたいで、あたしはちゃんと録画したよって笑ってあげた。
二人だけの会話。後ろにミユちゃん達が座ってても、ロビンソンはあたしと話してくれてる。うれしい。単純なあたし。


飲み会の帰り、ミユちゃんと雄飛ちゃんは迎えが来たらしく、立松君も親が迎えに来たらしく、帰って行った。
人が減ったので、おじいちゃんの車で来たロバート君と夢君を、結局あたしと同じ、店の前まで送ることになったロビンソン。
あたしはロビンソンと二人きりになる時間がほしかった。1分でもよかった。こういうのが、さみしいって言うんだなと思った。1秒でも長く一緒にいたかった。もう会えない。二人で会えない。

今度は後ろに男の子たちが乗ってるから、下手になれなれしいことは言えなかった。
でもやっぱりあたしは嬉しくてまたロビンソンに話しかけたりした。ロビンソンの横顔を何度も見た。
昨日店長に女の魅力について聞いたとき「女はチチ!」と答えたことを話すと、僕は胸にはそんなに興味はなくて、尻だなあとロビンソン。
尻かよとあたし。
ロバート君と夢君も話しに乗ってきた。
あたしは気持ち悪い、エロいと言った。
ロビンソンはあたしに聞いてきたのであたしは男の腰が好きだと言った。
ほらそうじゃん!と言うロビンソンに「腰が好きなのが何がエロいの?!」とキレ返した。へんなとこでプライドの高いあたし。意味ないのにね。

でも、女の尻なんて触んないじゃんって言ったら「時と場合による」ってロビンソン。
エッチのとき?ロビンソン、バックやったことあるんだと思った。
やだ。なんでそんなことすんの?あんたなんか正常位でいいんだよ・・バーカ。
ばかロビンソン。ばーか。エッチ。ばか。

結局店で3人とも降りて、ロビンソンにおやすみの言葉も言えずにあたしは自分の車に乗った。
気づいたら窓が凍り付いていて前が見えなくなっていた。
仕方ないのでそのまま走って、コンビニの前で止めてハンカチで何とか拭いた。雪だった。今夜、雪が降る。

ロビンソンにメールした。ばかだな、かまってほしいって空気出すぎだよ。
メールの返事は家についてからきた。
飲み屋に財布忘れたってロビンソン。まじかよってあたし。ロビンソンは取りにいってくる、とメールをくれてそのあと無事持ち帰ったとメールが来た。
あたしはあたしのこと心配してほしくて、何か言葉がほしくて、でもロビンソンからそういう言葉はなくって、「ロビンソンのバカ」と送った。
きっと携帯を見たロビンソンには「?」マークが浮かんでいるだろうと思った。

あたしって何がしたいんだろう。何だこのわがまま。意味がわかんないし。

あたしはロビンソンの彼女になりたいと今日最後に強く思った。
仕事中、ロビンソンが今月か来月で社員を辞めると思うと、すごく気持ち悪かった。
だって漫画だけに専念したら、運動しないし、外にも出ないしで、太るじゃん。ロビンソン、ただでさえぽっちゃりめなのに、デブになるじゃん。

あたし、デブな男、嫌い。ていうかロビンソンが太ったらやだ。引くし。
今でもやっぱ太り気味だしさぁ・・・エッチするとき裸見るときやだもん・・胸が垂れてたり。
やーだーきもい。やっぱモヤシがいいや。愛は心じゃない、身体だよ。


ロビンソンは2月の後半に辞める予定らしい。
あたしは一昨日、前々からほしかったダンボのぬいぐるみを2520円で買った。
そのとき、「ぐーたらグマ」?とかいうキャラクターのぬいぐるみも買った。
ロビンソンにあげたくて買った。ぬいぐるみなんて男は興味ないだろうけど、車に乗せてほしいなって思った。
ロビンソンの口癖は「ぐったり」なんだもん。買わずにいられないよ。
あたしの代わりにロビンソンのそばにおいてほしくて。助手席はあたしとそのクマだけの専用にしてよ、ロビンソン。そんな意味を込めて買った。


でも2月までなんて待てないよ・・・バレンタインに告るわけにも行かないしさぁ・・・(ふられたくない)。
もっと、あたし、あたしがきれいになって可愛い子になってから、告白したいんだ。

ロビンソンに買ったこのクマだって、何のためにあげるのか、わかんないよ・・・・


ねええ・・・あたし、あたし・・・・、、ロビンソン。彼氏になってよ。バカ。
やばいよー。ロビンソンがだいすきだ。

好き。好き。
好きだよ・・・・いとしい。こういうの「あいしてる」って呼んじゃだめかなぁ・・

今日は店が22時に閉店。最後まで残っていたメンバーで新年会!!
初の高校生も参加でわいわいと飲み屋に行った。
ロバート君、立松君、夢君が高校生男子メンバー。
雄飛ちゃんとミユちゃんが高校生女子メンバー。
あとは店長、副店長、直井さん、ロビンソン、おじいちゃん、あたし。
あと、パートの新井田さん、合計13人。

お酒は高校生は禁止だったけど、食べ物頼みまくってすごく盛り上がった。
やっぱり盛り上がるよね。高校生とか、やっぱりあーゆー時期って酒とか飲み会とか、あと大人の人と飲むのがステータスっていうか、やっぱり憧れたりするだろうなって思う。そういうのも大事だと思うし、飲み会とか参加するの。

あたしが最高だったのはロビンソンの斜め前の席をゲットしたこと。
隣には直井さん。超ラッキー。いい意味で。直井さんの隣がよかったから。
あと、あたしの目の前は副店長、左壁際に店長。つまりは4角形で社員と並ぶあたし。
この位置が最高なのよね。あたし社員の人と話すの大好きなんだもん。年上好き。

ロビンソンはあたしの左前。
あたしの左にはミユちゃん。昔ロビンソンがお気に入りでちょっかい出してた子。
だからロビンソンがミユちゃんを見つめるたび不安になった。
ミユちゃんはあたしがロビンソンを好きだって知ってるし、ロビンソンのこと嫌がってたからいいんだけど・・・。もちろん雄飛ちゃんにも言ってある。


ロビンソンがあたしと目を合わせて何か言いたそうに笑いかけてきた。
あ、とあたしも笑った。店内のBGMがバンプだった。

うふふ。なんか秘密の会話っぽくていいな。恋人気分。

その後ミユちゃんたちとロビンソンのどこがいいかとか社員の中で誰を選ぶかとかコソコソ話してたら、、、

「ゆーりさん、ゆーりさん」ってロビンソンがあたしが気づくまで呼んでくれた!


そのあと「アジカン!」と少し小声で嬉しそうに言うから、「知ってる」って言いながらあたしははにかんだ。嬉しかったからだ。
スルーしてもいいことなのに、ちゃんと呼んでくれたこと。そしてアジカンを一緒に口づさんだこと。みんながいるのに、二人の世界みたい。

あたしはこの席でここに来て本当に良かったと思った。
何かあるたびにロビンソンと目が合って(というかあたしはずうっとロビンソンを見てた。周りにバレないように)、あたしは嬉しくてずっとはにかんだ。

ロビンソンが話のネタになるときは大声で笑った。みんな笑ったけど、あたしも笑った。きもいを連発した。

あと、直井さんと写メ取った。嬉しかった。
だけどあたしはこれから誰かにその写メを見せるとき、直井さんのことを「男好きの社員だよ」というだろうと思うと、すごく自分が嫌な奴だと思った。
直井さんはすごくいい人で仕事もすごく出来て最高の人。
ただ男をすぐ好きになって付き合うことがあんまり芳しくないってだけの、最高の人。
ロビンソンも直井さんのことを褒めていた。

直井さんはすごい人なんだ。
結局あたしの不安も副店長の予想も、あたしがロビンソンと話した直井さんのことも、ぜんぶ、ほんとうはおまけでしかなくて、
この店に直井さんが来たことはあたしにとっても店長にとっても、ロビンソンにとってもすごく嬉しくてタメになっていいことだったんだ。
男を喰うとか男好きとか、そんなの関係なかったんだ。

それでも直井さんのことを「僕がやろうとしてることをちゃんと先に教えてくれる」と褒めたロビンソンが遠くてさみしくて悲しくて、あたしじゃだめなんだって自分のダメさと直井さんの凄さにすごく憎しみを抱いてしまった。

嫉妬ってこういうことなんだろうか。
どんなことにもあたしを思って欲しいって、そんな勝手な思いさえも嫉妬なんて言葉にしてしまっていいんだろうか。あたしは自分勝手なだけだよ。


副店長はすごく天然でマイペースな人で、店長とは5年以上の仲でめっちゃおもしろい人たち。直井さんも昔ここの店にいたし、すごく3人で仲がいい。
あたしはその3人のトークに混ざるのがすごい好きで楽しい。
今日は楽しかった。
飲み会に参加できてよかった。

最後に店長の思いつきで、副店長がトイレに行った隙にみんなで撤収するぞと内緒話で伝言を回して、ほんとに副店長がトイレに行った瞬間みんなで靴箱にダッシュして店の外に走った。
副店長の荷物だけ残して、お座敷の部屋はからっぽになった。
みんな笑った。大爆笑した。

きっと誰しもが今日のことを明日からのしあわせにするだろうと思った。
今日は楽しかった。みんな笑った。
しあわせってこういうことだろう。
今日(31日)は12時~バイトだったのに11時59分に家を出た。遅刻。

ロビンソンは接客だった。服を着ていた。
店自体はそんなに忙しくなくって、バイトの高校生たちと楽しく話したりした。

ロビンソンを探すあたし。
こっちに来るたび見つめるあたし。バレバレだよ。ううん、わざとだもん。

ロビンソンもあたしを見つめた。あたしを見た。
でもそれはあたしが見てるからだった。
もしかしたらロビンソンからあたしを見てくれた?どうかな。

バイト終わりは23時。つい2時間ほど前。
タイムカードを押すときロビンソンをまた見た。あいつも見た。

ばかだな。何がしたいんだろう。
好き好きって言ってるよ、あたしの目線は。
ばかだな。何やってんだろう。

ロビンソンはラストまであの店にいる。
あたしはもう自宅。
店が閉まると打ち上げがあるらしい。ビールも買ってあった。
でもそこに行く勇気があたしにはない。

あたし、だめなんだ。何やってんだってほんとそうなんだ。
自分に自信がない。
男に好かれるにはどうしたらいい?
あたしはロビンソンのツボが知りたいよ。
どんな女を守りたいの、どんな女なら発情するの。
どんな恰好してどんな顔したらあたしとヤりたくなる?脳細胞レベル中学生。

車の中でずっと大塚愛の「大好きだよ。」を流していた。
ばかだなあ。何と重ねてんだか。何が大好きなんだよ。あほかあたし。

あなたが恋しくて、恋しくて、離れたくない。
隣にいたいよ・・・あの助手席に座ってあなたを見つめていたい。
ねえロビンソン。あなたの彼女になりたい、あたし・・・。

あたしは決めた。
鈍感なロビンソンのこと、ずっと見つめてやるんだ。
そしたらいくらバカでも、気づくでしょう?あたしの、視線。
それでもあたしはあなたなんか弱気でヘタレで優柔不断だって言ってやる。
あなたなんか好きじゃないわ。むしろ大嫌いよ。

ほんとうは、大好きなんだよ。
恋しいよー。いとおしい、仕草が、ひとつひとつ、おもいだせる。
ねえロビンソン。あたしじゃない誰かを好きになるんだね・・・。

疲れてるよね、飲み会なんて本当は帰りたいんでしょ?
分かってるよ・・・あたしは誰よりもあなたのこと分かってるよ、
寝てないんでしょう?ぐったりしているんでしょう?

あたしはあなたが最高に落ち着けてそばにいても楽で気を遣わなくてゆっくり
隣で休めるような、女の子でいたい。
いまのあたしは全然わがままで意地っ張りですぐキレるし、女として全然だめで意識なんかそれ以前の問題って感じで可愛くないけど、
がんばるから・・・・うるさくしない。疲れてるなら何もしゃべらないよ。
でも隣にいてあなたの寝顔とか見てあげたい。
あなたを包んであげたい。


あたしは気持ち悪いかな・・・
今日(30日)はあたしは休みを取ってライブに行く予定だった。

でも年末だから予約しないと新幹線は難しいなと思って諦めた。
友達と遊んで過ごそうと思った。
直井さんが今日から勤務に入るけど、ロビンソンに会えないけど、
迷ったけど、風邪引いてるし休んだままにしておいた。

あたしはロビンソンに会いたい会いたいとつぶやきながら、
本当は会えない時間を楽しんでいるだけなんじゃないかと思った。
会えない、会いたい、そういう気持ちを楽しんでいるだけ。

結局遊ぼうとしていてもロビンソンが頭から離れないし、どんな音楽を聴いても
どこの道を走っても、ロビンソンと一緒にしたいと思うしか、ない。

バイト先から電話。
まさか。
きっと今日、人が足りないからって呼ばれるんだ。分かっていた。
あたしは友達と一緒にいた。車で遠くへ。
いけない距離じゃない。早く切り上げればいける。

どうする?
バイトに行ったらロビンソンに会えるんだ。
何に迷ったのか覚えていない。あたしはすぐバイトにかけなおした。

勤務時間は21時~ラスト。
行く前にデパートにいたのでアップルパイを購入。差し入れ。

仮眠を取ろうと思い30分だけ寝たときにまゆちゃんから電話。
まゆちゃんっていうのは夏のリゾートバイトで出会った、大学の3年生。
ジャニズの山ぴーと同じ大学。頭がいいしがんばりやさん。気さくな子。
あたしの真剣な悩みにちゃんと答えてくれる子。
でもロビンソンのことは話せなかった。ばかにされるような気がした。

電話が長引いたので少し遅めにバイト先についた。
ロビンソンがあたしを見た。
忙しいのにわざわざあたしを確認した。偶然?それでもいい。

直井さんに会った。笑顔だった。あたしも笑顔で答えた。
ロビンソンには昨日メールを送ったのに全然返事が来なくって、朝の7時まで待っていた。

勤務に入ると、ロビンソンは店長に怒られていた。
どう見てもつらそうなロビンソン。疲れてるんだろうな。

直井さんの仕事ぶりはとても素敵だった。
要領がいいというか、それでいてミスにも優しくて、でもちゃんと理由も説明もしてくれて、
すごくいい上司になる人だと思う。好かれる人だ。
でもロビンソンを好きにはならないで。あたしから取らないでと思った。

忙しい合間にロビンソンにやっと話しかけた。
それまで話せる話題を探しまくって仕事のことを聞いたりしていた。
でもやっと、メールのことを言いたくて、あたしはそのためにずっと会いたかったんだと思った。

「昨日忙しかったの?」と聞くとロビンソンはそうでもなかったと言った。
じゃあメールなんで返してくれなかったの?さみしかった。
誰かに言われた。
好きって態度を少しだけするのよ、そしたら相手も意識しだすわって。
あたしは生まれて初めて駆け引きみたいなことをした。初めてだ。うまくいったかな。

あんまり忙しくなかったと言ったロビンソンに「でも・・・」と言ってやめた。
「何?でも、何?」と気にしてくれたロビンソンを見つめて言ってやった。
「メールの返事が来なかった。ずっと待ってたのに。」
ロビンソンは疲れてたんだよと言った。あたしはそれを背中で聞いてロビンソンから離れた。素直に見れなかったからだ。返事を聞くのが怖かったからだ。

そしたらロビンソンがあたしの背中にまだ何か言っていた。
しんどかったんだ、ごめん、って確か言ってた。ばあか、もっと引き止めていいんだよ。強引でいいからあたしに聞かせて。

あたしはしあわせでしあわせで仕方なかった。
店長と目が合ったときも、いつもなら無視していたけどそのときはずっとニヤニヤ笑っていた。
あたしの機嫌を伺って様子を見てる店長は分かりやすいあたしに話しかけてくれた。

「何笑ってんだ」って言うから「嬉しいんです」と言った。「直井と一緒に働けることがそんなに嬉しいのか」と笑った。あたしははいと言った。

そうだよ、直井さんがあたしはやっぱり大好きで尊敬してて、ああなりたいと思ってるんだ。
ロビンソンがどうとか、わいの君がどうとかじゃない。
あたしは直井さんという人間をやっぱり尊敬していて大好きなんだ。

でも笑いたくてしょうがなかったのはロビンソンのせいだった。
その後ロビンソンに話しかけた。いっぱい。会えなかったからね、話したかったんだもん。

メールの返事を7時まで待ったことも話した。
ほんとはそういうことって話すことじゃないかもしれないけど、あたしらしいんだ。これがあたしらしさ。隠さない。
無神経な短所も素直っていう長所になるんだ。ロビンソン、あたしはずっと待ってたんだよ。

その後店が忙しくって、ロビンソンも明日の早番のために仕事あがってしまったけど、まあ、うん。よかったんだ。

ロビンソンが帰るとき、あたしをじっと見つめてくれた。何見てんだよ、何かついてるあたし?っていつもならメンチきってた(おいおい)けど、
何見てんだよってやっぱ思った。
何見てるの?嬉しいなあ・・・嬉しいじゃん。好き。ロビンソン。

かえるとき、あたしはロビンソンに7時まで待ったことを伝えてしまったからもしかしたら穴埋めメールが来てるかもしれないと携帯を見た。
メール、2件。


ロビンソンだ!
「返事できなくてすまんかったね」だって。また明日もがんばりましょう。
直井さんと働くのが不思議で面白かったって。
何だそれ。今日の感想かよ。

何だそれ。分かってんじゃん。あたしが教えて欲しいのは今日の感想だったんだよ。
ばあか。鈍感のくせに。あんたは鈍感で鈍くてあたしの気持ちなんかまったく気づいてないだけのロビンソンでいいんだよ。
嬉しいじゃんか。
あたしにメールくれただけで、あたしはすっごく嬉しくて幸せになっちゃうんだよ。ばあか。


もしかしたらあたしがさみしそうに?メールこなくて待ってたとか言ってたの、
しめしめとか思ったのかな。僕のこと好きなのかな、って思ったかな。
それでちゃんとメールくれたってことは、何目当てだったとしてもあたしに何か気持ちがあったの?
ねえロビンソン。明日あなたに会ってあたしは何を伝えられるだろう?
好きです。あなたがいとおしいんです。
かわいいとことか、面白いとことか、きもいとこも、おかしいとこも、何だそれって優柔不断さも、不思議とね、やっぱりおかしいんだ。
笑っちゃうもん。嬉しくって、おかしくって、楽しくてさ。

だってあんたかあたしに見せる表情はぜんぶあたしにだけ見せてるんだもん。
あたしだってそうだけど、今はそれが何よりも愛しい。

こんなふうに思ってるあたしは恋に恋してるガキなのかな。
ねえロビンソン、この気持ちはまだ青いと思う?
バイト先に到着。ロビンソンはレジにいなかった。

きっと調理場だろうなと思った。
場所は違っても、心だけは飛んでいけるって思った。
ロビンソンがここにいると思うだけで胸が満たされた。重症。

座敷に上がって、兄もここで働いたことがある身なので調理場の中が見える席に座った。
中からは聞き覚えのあるアルバイトの「おはようございます」の声。
店長のオーダーを読む声も聞こえる。

「おはようございます」

!!
ロビンソンの声。
あたしは聞き逃さなかった。待っていたからだ。
聴力と嗅覚がいいのはあたしの自慢だ。よかった。耳が良くてよかった。

メニューを見てもニヤニヤしてしまうあたし。
こうしてお客としてここに座っていても、頭の中には調理場の様子が
手に取るように浮かぶし、どんな料理がどれだけ時間がかかるかも分かっている。

べつにロビンソンの作った料理が食べたいとかじゃなくて、
あたしはあたしの食べたいものを選んだ。
それがあたしらしいと思ったし、ロビンソンにあたしが来たことを伝えたかった。
お茶を運んでくれたパートさんに聞いてみた。

「知らないと思うよ。いま忙しいからねぇ」って。
ああ、そっか・・・・じゃああとでメールしよう。単純。

今日の裏方担当者は料理を作るのが遅くて下手なおじいちゃん。
お刺身とサラダを注文した時点で、遅くなるだろうなとは思ってた。

そしたら店長が来て、料理を持ってきたんだけど結構ひどい出来栄えで、
店長が「これマイナス(料金差引)にしておきます」と言った。

びっくりして「え!いいですいいです!」と言ったら
「だってこんなん料理として出せないもん。○○さんがやって
ロビンソンにやり直させて、これだもん(笑)」とのこと。

ロビンソン、やっぱり仕事できないなぁ。ふふふ、と思った。嫌味じゃなく。

あたしはやっぱり笑った。高らかに笑った(大げさに笑った)。
兄のトークが面白かったのもあるけど、ほとんど存在証明。
ロビンソン。気づいて。あたし、ここにいる。


その後、お母さんが誕生日だったからケーキ買って、カラオケに行った。
あたしは兄の歌(ほとんど氷室)を聴きながらロビンソンを想っていた。
氷室京介の歌ちゃんと聞いたことなかったけど、恋愛の歌が濃かった。
「おまえだけを愛した」とか、「それが生きるということだった」とか、
わかんなかった。ロビンソンが思うか分からなかった。

あたしはいっぱいだよ。ロビンソンでいっぱいだよ。いつも考えてる。
でももしロビンソンが・・・・。・・・ロビンソンと付き合ったとして、
あいつは高校生のときに号泣した失恋相手の女がいるんだよ。
勝てない。勝てない気がする。その女よりあたしでいっぱいになって欲しい。
あたしは特別な女になれるのかな。

片思いって今までいっぱいしてきたけど、漫画とか、ドラマとか、
付き合ってないのに一緒にいたり電話一本で飛んできてくれたり、
そんなのどうせ両思いじゃんって思ってた。分かってることじゃんって。

でも、友情とか、師弟関係とか、そういうのも、あるんだ。
あたしは、「あいのり」とか見てても、あれって誰が誰を好きとか分かるじゃん。
だけど本人たちは探り探りで、好きで一緒にいたくて、告りたくて、
いっぱいいっぱいで、それが相手に伝わってるのかわかんないよね。

あたしは、すっごく分かりやすい。
ロビンソンも言ってた。分かりやすい人だって言われた。
じゃああたしがあんたを好きだってあんたは分かってるのか?

分かって欲しくない。だって、だって、分かってるとしたら、あの態度、何だよ。
あたしに興味ないくせに、あたしのこと見つめたりしないで。

あんたのために女らしい服とかメイクとか、あたしはバカだよ。
バカでもいいよ、あんたに好きになってほしいから。好きだからだもん。

そういうの全部分かってるなら、、、、、、

だめだ。あたしはロビンソンに「好きになれ」って思ってるだけだ。
本人の自由だ。恋愛は、本当にそうだ。
なのに、いつも一緒にいるから、ロビンソンには今あたししかいないから、
あたしを好きになるのは当たり前だと、そんなバカなこと思ってる。
頑固だなぁ。思い込み激しすぎだよ。あたし。

あたしは今風邪を引いている。今までで一番重い気がする。頭がぼーっとする。
それから「届かない思い」を唄った歌(m-flo loves yoshika)ばかりを聴いてるから、
気持ちが高ぶっているのかもしれない。
あたしはあたしの気持ちに嘘をつかない。いつだって直球だよ。

だけどこの気持ちが勘違いだってことも事実だと思うからそこにも素直だよ。
ロビンソンを求める気持ちを抑えるべきだと思ってる。
だって本当に、恋愛っていうか、男として、女として、愛してるか、分からない。
自分で決められない。あたしはロビンソンが愛しい。それだけ。

氷室京介は本当の愛を知っていると思った。
恋と愛は違うと誰かが言っていた。あたしのは、恋だ。
ロビンソンは愛を求めているのかもしれない。

恋に恋してるようなあたしは本当にガキなだけなんだ。オトナにもなれないし
仕方ないんだろうと思うけど、これがあたしなんだもん。

あたしはあたし。今を生きてる。今の気持ちしか見えない。
今、ロビンソンがすきなの。

好きだけじゃだめなんだ。好きだけじゃ何もなんない。分からない。
何ていうか自分の気持ちに嘘がつけない。欲深さにも嘘がつけない。ロビンソンにキスしたい。抱きしめたい。抱きしめて、ゆーりが愛しいって言ってほしい。

どんな仕草にも、コメントが欲しい。
あたしががんばるすべてのことに言葉を放って欲しいんだ。
それはちょっと、でもいい。次からしないから。
あ、かわいいねって言ってくれたらキスで返しちゃうよ。
ゆーりってそういうとこあるよね、いいと思う、とか、言ってよ。
僕はこう思うなあって、ロビンソンのことも聞かせてよ。

好きだから話したいことも全部聞くから話して。
昨日読んだ漫画に書いてあった。

「今日あったこととか、何食べたとか、話してよ、笑ったりしないから」

あたしは笑ってあげるよ。
些細なとこでも、つらいことでも、悲しいことでも、へこんだことだって、
笑ってあげたい。あたしは笑ってあげたい。
あたしがいるよ。そばにいるよ。いつだって味方だよ。ロビンソンのこと見てるよ。だいすき。

メールとか電話とかあんまり好きじゃないっていうならしないようにする。
でもあたしは自分勝手だから夜寝る前にメールするかもしれない。
好きって言ってって電話するかもしれない。疲れる女だと思う。
無視してもいいから聞いて欲しい。
ちがう、無視しないで聞いて欲しい。ごめん。わがままだなあ。


こんなこと願ったってロビンソンはあたしを好きにならない。
あたしと付き合わない。寝る前にあたしを思いだして焦がれて寝るわけもない。
こうやって風邪引いたままぼーっとして鼻つまっててくしゃみ連発しながらも
夕方目が覚めたときからずっとずっと一瞬だってロビンソンが頭から離れることがないあたしとは違って、
きっと仕事のときは仕事しかなくて寝る前は今日も疲れたって思うだけで
あたしのこと31日にバイトで会うまでちっとも忘れてたって、あたしはロビンソンを想ってるよ。

冬のせいかもしれない。ふと思った。
寒いから寄り添っていたいのかもしれない。
さびしいから身体を重ねたいのかもしれない。

あたしはロビンソンが好きじゃないのかもしれない。
分からない。
今日は15時過ぎに目が覚めたら、風邪を引いていた。
喉がすっげ痛くて、鼻がつまって息が出来なかった。
あたしは昨日(28日)、風邪ひいたかな~と思っていたけど薬を飲むのを忘れていた。

ロビンソンのせいかな、と思った。
先々週くらいに、ロビンソンは胃が痛いと言ってて、ひどい咳だった。胃風邪?
そのときロビンソンの部屋で漫画を描いていたので、ロビンソンはあたしにうつらないようにマスクをしていてくれた。
でもロビンソンの部屋だし、あたしは強いからマスク外していいと言った。

でもたぶんストーブなしで寒い部屋にジャージでテレビを見ていたせいだ。
ああ、ロビンソンに風邪をうつされたならラッキーだったな。
素敵な口実になるんだ。何か言ってくれるかもしれない。

すぐにあたしはロビンソンにメールをした。
昨日の深夜バイト終わりに直井さんのことメールしたのに返事がなくてへこんだ。
ロビンソンは鈍感だけど、メールの返事はくれる人だから。
今日朝から仕事だったから、忙しくて忘れたのかなあ、、、

風邪ひいた、最悪ってメールした。
最近あたしはロビンソンにメールするとき小さい「ぁ」とか「ゃ」とかよく使う。
「風邪引いたぁ・・・さぃぁく」みたいな。
あたしはこういうのを女の子らしいって思ってる。
らしいっていうか、女だなあって、思ってくれたらいい。
いやな人がいることも分かってるけど、あたしのせいいっぱいなんだ。
可愛らしさをうまく表せないあたしの、努力。ここにも。

ロビンソンからすぐ返事が来た。嬉しかった。
「風邪ひいたの、うつしてしまったかな、ごめんね」って。
ばあか、ごめんねじゃないよ、うれしいよ。ロビンソンめ。

そのあと「今日はおやすみだったよね、ゆっくり治して下さい」と顔文字。
メールの前文に書いてた「昼忙しかった。ぐったり」の文字が愛しくてたまらなくなった。

恋人同士じゃない。意識してもない。
そんなあたしにこういう自分の感情とか、もうほんとに些細なことだけど
伝えてくれて、すげえ嬉しい。嬉しかった。にやけた。

今度ロビンソンに会ったとき、笑ってあげたい。
そのときあたしはバイト先に行こうと思った。
今日は休みで、大学冬休みで帰省してる兄を連れて御飯を食べに行こうと思った。
夕方五時、わくわくしながら車に乗り込んだ。