てんちょうしかみえない自分を変えるために
あたしは昨日東京にいった。
遊園地で死ぬほど怖い思いをたくさんして、
お化け屋敷で必死に目をつぶって叫んで、
女の子らしい服屋さんに入って選んで買って、
可愛い小物やカラーセラピーや本屋に入って、
時計も見たしチーズも買ったし買い物しまくって、
夜はいかにもって感じの東京では普通なダイニングに入って
高めの料理をたくさん味わって、
そのあと1時間だけ駅前にあるお店の2階のバーに行った。
どこに居ても店長の香りを探していた。
そこには少しだけ、あのひとの姿を見つけられたような、
懐かしいような、いとしい、そんなキモチになった。
それはただ、暗くて、オシャレで、お酒がいっぱい並んでて、
バーテンダーの服が、店長を思い出させただけだった。
その店はどこにでもあるような、でも、オシャレだった。
あのひとの姿を重ねながら、
あたしはバーテンダーにシェイカーを振ってもらっていた。
そのひとは、やっぱり見られることに慣れていて、
やさしくて、話しやすいような、
オトナの男の人という感じで、いい店員、だった。
いつもあのひとはシェイクするとき
素敵で かっこうよくて すきだった。
いままで、てんちょうと、素人と、2人だけしか見たことは
なかった、シェイク。
そのひとも、独特で、でも違うの。
ああ、店長だ。
かえりたくなった。
あの店の、あの照明の下、彼を見つめたい。
いとしい。あのひとがいとしい。
こいしい。
あの場所がいちばんだと思った。
私の帰る場所。
店長にあいたい。
やっぱり店長がすきだと、私は思った。
この気持ちは、信じていいんじゃないかって。
あたしは、きれいに、可愛い女性になろうとしている。
でも見た目じゃないっていうなら、
性格を、あたしは今度はがむしゃらに、なろうって。
ねぇ、店長があたしのこと
避けてても逃げてても触れないようにしようとしても
好きでも近づいても離れても
あたしは揺れて泣いて悩んで苦しくなったり
好きだって思ったり嫌いになったり、するよ
でも一生懸命になってみる
がんばるよ
へこたれないあたしになるよ
明るい子でいるよ
ひとりでも平気なように
もう頼らないから
あなたは甘えていいって言ったけど
あたしが甘えたら子供のように思うでしょう
いつも明るくてね
思いやりがあってね
秘密を守ってね
芯が強くて負けない
あなたが惹かれてしまう
女であるわ