てんちょうしかみえない自分を変えるために
あたしは昨日東京にいった。

 

遊園地で死ぬほど怖い思いをたくさんして、
お化け屋敷で必死に目をつぶって叫んで、
女の子らしい服屋さんに入って選んで買って、
可愛い小物やカラーセラピーや本屋に入って、
時計も見たしチーズも買ったし買い物しまくって、
夜はいかにもって感じの東京では普通なダイニングに入って
高めの料理をたくさん味わって、
そのあと1時間だけ駅前にあるお店の2階のバーに行った。

 

どこに居ても店長の香りを探していた。

そこには少しだけ、あのひとの姿を見つけられたような、
懐かしいような、いとしい、そんなキモチになった。

 

それはただ、暗くて、オシャレで、お酒がいっぱい並んでて、
バーテンダーの服が、店長を思い出させただけだった。

その店はどこにでもあるような、でも、オシャレだった。

あのひとの姿を重ねながら、
あたしはバーテンダーにシェイカーを振ってもらっていた。

そのひとは、やっぱり見られることに慣れていて、
やさしくて、話しやすいような、
オトナの男の人という感じで、いい店員、だった。


いつもあのひとはシェイクするとき
素敵で かっこうよくて すきだった。

 

いままで、てんちょうと、素人と、2人だけしか見たことは
なかった、シェイク。

そのひとも、独特で、でも違うの。


ああ、店長だ。

 

 

かえりたくなった。

あの店の、あの照明の下、彼を見つめたい。
いとしい。あのひとがいとしい。

 

こいしい。

あの場所がいちばんだと思った。

私の帰る場所。

 


店長にあいたい。


 

 

やっぱり店長がすきだと、私は思った。


この気持ちは、信じていいんじゃないかって。
あたしは、きれいに、可愛い女性になろうとしている。
でも見た目じゃないっていうなら、
性格を、あたしは今度はがむしゃらに、なろうって。


ねぇ、店長があたしのこと
避けてても逃げてても触れないようにしようとしても

好きでも近づいても離れても

 

あたしは揺れて泣いて悩んで苦しくなったり
好きだって思ったり嫌いになったり、するよ

 

でも一生懸命になってみる

がんばるよ
へこたれないあたしになるよ
明るい子でいるよ

ひとりでも平気なように
もう頼らないから

 

 

あなたは甘えていいって言ったけど
あたしが甘えたら子供のように思うでしょう

 

いつも明るくてね
思いやりがあってね
秘密を守ってね
芯が強くて負けない

あなたが惹かれてしまう

女であるわ

てんちょう。

 

店長はあたしを好きになる?

告白ってあたしにはすごく簡単なことだけど
あなたにちゃんと届いてからが始まりだと思うの。

 

ねぇそんな簡単に言える「好き」は
ほんものじゃないのかな?

 

あなたに出会ってまだ3ヶ月も経ってないのに
もうこんなにあなたを想ってるあたしを

あなたはただほれやすい10代の少女だと思うかな

 

どんなカタチでもあたしのこの気持ちはここにあるよ。
てんちょうともっと一緒にいたいとか、思う。

 

でもあなたといられる場所にいくたび
あなたに背を向けてしまう。

楽しそうな後姿 あなたに見せつけている

 

ねぇあたしのいいところは素直なところだよ
でもあたしのいけないところは素直すぎるところだ


すなおになれない

 

 

来週の月曜と火曜日は連休だよ

ねぇてんちょうにあいたい
会えると思ったのに 男同士だけの飲み会
あたしはあえない

 

だからその前の日でも次の日でもいい
ふたりであえないかな

すごくわがままだし
会っても何するのって感じだけど
無理かな


ねぇもうすぐ店長のたんじょうびだよ
プレゼントをあげたい

何がいいかな
9日のお昼、先輩に相談するわ

 

花束をあげたい
メッセージカードを添えたい
花言葉は どうしよう?

つたえたいことば たくさんあるの

 

 

ねぇ店長

少しは前に進むかしら

店長のやさしかしか見てない。


だめ。


いいとこしか見ないのは、
盲目になってる証拠だよ。

ひとりで盛り上がるためにさ。


ひとりのひととして、
やなとこだってあるし仕方ないとこだってある。


あたしね、
がんばろうとしてる。思ってる。
仕事ね、もっと。
女としてもね、磨こうって思ってる。


でも、今のバイト先以外のものを
もっと見ようと思う。


店長しか見えない、
イルしか見えない、ってのは
もう卒業だよ。


もっと広いんだ、世界って。


永遠はないよ。
店長と出会えたのだって人生の通過点。
一生付き合ってくかどうかは別問題。

何があるか分かんない。

だからいましか見えないのは
もったいないよね。

いましかないものって、いっぱいあるのに。



ベストセラー
映画
漫画
流行
傾向
時代の流れ

なんでもいいけど。

そっちも見なきゃ。
自分を磨くんだ。


ねぇそうしていくうちに

自分を好きになれる。
自分をあいせるわ。


あのひとのことだって
もっと落ち着いて見ることができるはずだわ。

完全に店長がすき。

 

水曜が休みで、バイト先にいった。
入り口で店長が来て、
満席です、申し訳ございませんって。

あたしは髪を切ってパーマを当てて、染めた。
おしゃれもしてた。
化粧も。

 

でも満席だったこともだけど、
そこに来る前に交通違反して知らない人に
車叩かれてへこんでて。

なんか知らずに元気なかったみたいで。

店長はすごくやさしかった。

「あいたら電話しよっか」って。

 

店を出たら友達に
「目がウルウルしてたよ。
元気ないってこと、店長気づいてたんじゃない?
だからやさしかったんじゃないかな」
って。

 

店長はすごく気配りできてやさしい部分がある。

あーあたしもそうなんなきゃな。

 

30分くらいして、電話きて。
最初店から来たんだけど、あとで着歴みたら
店長の携帯からもきてた。
やさしいな・・・好きだな・・・(笑)

 

店は満席だったけどそんなでもなくて忙しさは。
店長がカウンターに来てくれて
「いらっしゃいませ。髪型変えた?」って。

前髪切りすぎじゃないってイルに言われて
へこんだけどね。

あたしも切りすぎたなって思ったしー!
あとパーマも、膨らみすぎてて、
前の方がよかったかなぁ・・・とか思う。
でも今度はエクステするよ。
ロング・・ってか縛れるくらいだけど。

 

とにかく店長はやさしかった。
シェイカーふってほしくてそれがもう
2、3週間ぶりなのね、オリジナルカクテル。
ノンアルコールで、って頼んだら
「オレンジ系?」ってゆってくれて。
あたしがいつもオレンジ味頼むから
覚えててくれたんだけど、もうそれだけで嬉しいよ。
んでシェイカーふってくれて。
もうかなり久々で!!

かっこいいい・・・・ってずっと笑って見てて、
店長、ふってるときはどこも見てないって言ってたけど
見つめてくれた。。
笑ってくれたし、もう最高やわー・・・
って感じで超しあわせだった。

 

店長、モテそうだな。。。(笑)

 

彼女は、きっとオトナじゃないとだめだろうな。
我慢ができて、人に気遣えて、思いやりを持ってさ。

 

 

あぁ、だめ。
卑屈になってちゃダメ。
そういう女性は素敵だよ。
じゃあ、目指せばいい。
無理なことはない。
無理じゃない。

そうだよ。

届かないならジャンプすればいい。
ジャンプの練習しなきゃ出来ないんだ。
努力、努力。

何もしないで手には入らないんだよね。
がんばろう。

「ねぇ店長」

 

あのひとはいつもこたえてくれる。

 

「ねぇ店長」
「なぁに」
「どうしたらいいですか?」

 

こうやって始まるあたしの話はいつも
イルのことだった。

 

イルは何を考えているのかな。
どうして何もいってくれないのかな。
あたしじゃ頼りにもなんないからかな。そうだろうな。
だめなんだな。あたしなんか全然期待もされてないんだなって。

どんどん落ちてく。

 

イルには彼女がいてさ。
それを越えられないわけだよ。あたしじゃ。
っていうよりもイルの好みになんなきゃ好きになんか
なられないのにさ。

あたしは努力を出来なくて、結局何も変わってない。
じゃあどんな女性が好きかって、
彼女みたいな女性なんだろうと思う。


何したってイルの事忘れられない。
ずっと好きだよ。
初めて話したときからずっと好きでさ。
結局いまそれも店長へ傾いてて、イルも好きで、
一途なんかじゃなかったけど、あたし。


店長に話すのはいつもイルのこと。
だってそうでもしなきゃ恋愛のこと、店長に聞けないでしょ。

どんな子が好きか、どうしたら彼女になれるのか。
あたしはイルとのことよりも店長の彼女になる方法を
聞きたいんだ。

 

ずるいね。
イルともどうにかなりたくて、
店長にも愛されてみたいの。愛したい。

 

相思相愛ってどうしてうまくいかないんだろう。

たとえばあたしが店長を好きでも、
その好きが本物かどうかあたしには分かってないくせに。
軽々しく「付き合いたい」なんて思う自分。

 

ひとにあいされたい。

あたまをなでて、だきしめられたい。
それが好みの男なら、誰だっていいだけなんだろう。

 

あたしは自分を責める。
でもどうしたってこういう恋の仕方はたぶん
変わることはないだろう。

 

なんか思うけど、あたしってひとを思いやれてないな。
自分が飽きたらポイ。

 

いまは自分の中だけでしか切り捨ててない感情だから、
誰にも迷惑かけてないけど。
でもそれで進んでって付き合ったりしても、
きっとそうやって終わったりして、
だれかをまた傷つけたり、してくんだろうなって。
ロビンソンに別れを告げたのもあたしで、

きっと彼、傷ついたのかもしれない。

あたし、自分のことばっかなんじゃん。
そこがまずだめだよ。

でも人を思いやることができない。
それは知らないから?
裏切られる気持ちを知らないから?

 

いつか好きな人が出来ないかな・・・
ちゃんと、結婚したいとか、そこまで、思う人とか。


店長はもう、女の子といっぱい、付き合ってきた人だから。
だから嫁探しするとか言うんだよ。

でもあたしはいま片思いで、結婚までまったく考えてない。
店長を落とせるかどうかもまったく自信なし。

きっと「いま好き」なら何の問題もないことだけど、
店長があたしに夢中になる事なんて、・・・ねぇだろ(笑)


今日の朝、飲み会があってその帰り、
店長と二人で家まで送ってもらった。
そこで話をした。

 

最近お酒飲まないじゃんって言われて、
あたしはたぶん酔ったら店長にもイルにも気持ちを
話してしまうだろうと思って、飲まないと言った。

店長は言った「言えばいいじゃん好きって」。
そんなの言えるわけないってあたしが言うと、
「じゃあ一生言わないの?」って。

 

そうだね。イルには言わないだろうと思う。
いまのところこの気持ちが募ることはなさそうで。

もしイルが彼女と別れたとして、
仕事も休める日があるとして、
その日までにうちらがものすごく仲良くなれてたら
一緒にどこかに出かけたりは、したいけど。

でもその時間をあたしは店長に使いたい。

 

ねぇ店長、あなたに好きって言っても困るだけでしょう。
わたしは日数の話をしたけれど、
あなたもきっと「まだ一ヶ月しか一緒にいないじゃん!」って
交わすんでしょう。

 

ずるいよ。
ひとの気持ちばかり聞いておいて、はぐらかすんだわ。
だから言わない。いえない。

 


あたしはかわいくなりたい。
でも思ってるだけじゃダメだって言った、店長。
ゆーりにもカワイイところがあるよって。

どこですかって聞いたら
「おちゃめなところ」って。

 

それってバカでドジで天然で素直で正直でアホなとこでしょう。
そんなとこで、あなたは私を好きになってくれる?

 

なおみちゃんが言ってた。
店長が女遊びに慣れてるなら、今更外見で女を選ばないって。
中身で見るでしょうって。

あたしは可愛くなりたい。
おちゃめなとこなんか、ぜんぜん意味ないよって言った。
仲良くなんなきゃ伝わらないじゃないかって言った。

 

「俺が知ってるよ」って、店長。
ゆーりのかわいいとこは俺が見てるよって言ってくれた。


ねぇ店長。
わたしは子供ですか?
付き合う次元じゃないですか?

いい女が好きならそうなりたい。
教えて?
あなたにならイルに見せれない顔、見せられる。

でもこの気持ちが「好き」なのか分からない。


どうなんだろうね。

いろいろあった。。


とりあえず、イルには彼女がいるけど、もう一ヶ月会ってないということ。
3月のオープン前まではよく会っていたけど、今は電話だけってこと。
ふつうの女の子だったら、会いに来るはずだってこと。。
それでもイルには別れる色は見えないって事も。

 

あたしには分かるんだ。
イルは、きっと彼女の事すきだ。

愛してるとか必要とか、知らないよ。わかんない。でも
あたしにはわかんないようなことがふたりにはある。
だからあたしが何も望めるようなことは、ないんだよ。

 

イルにあたしは似合わない。

 

そんなの最初から分かってたことじゃん。

 

でも、そばにいれることがうれしくてしかたないよ。

 

今日の飲み会でもイルはあたしの隣だった。

今日あったやなこと、だめなとこ、失敗、反省、
ぜんぶ抱えてあたしはイルの隣に座っていた。
イルは笑ってて、食べてて、談笑してたし、
あたしの言葉に反応して、答えたり、やっぱり笑ったり、
眠ってしまったりした。

 

どうしてかな。
イルの隣はいつだって嬉しかった。

彼女がいても、結婚するって決めてても、
イルの隣はいつだってどきどきしてしまう。
これが恋に酔ってるだけだとしても、しあわせだよ。

 

ねぇイルの車、最近乗ってないけど。
あの助手席は彼女のものなのかな?

リンキンのあの曲が好きなのはあなたの着メロだからだよ。
車に乗るたびにリクエストするのは
忘れてほしくないからだよ。

 

何度も何度もわがままを言うのは
あなたに知っていてほしいからだよ。

 


あたし、あなたのことがすき。
それだけを知ってほしくて、あなたの隣で
リンキンパークをリクエストするの。

あなたが大好きなバンド。
わたしも好きになっていいでしょ?
だってあなたと同じところで感動したい。

 

どうしてだろう。
彼女の話を聞くとあなたはひとり決めた女の子だけを
守って生きてきたんだと思ってしまう。

もう誰も眼中にないんだろうと思う。
わたしなんかも全然何も感じないんだと認めてしまう。

どんな女の子に惹かれるんだろうといつも考える。

 

イルの彼女は40kg代で細くて美人で可愛くて。
「たまごボーロみたいなひと」だってイルが言ってた。
店長は素敵な女性だったと言ってた。

 

あーあ。
どうしたらいいのかね。
素敵な女性なんて、なろうとしてなれるもんじゃないじゃん。

もってうまれたもんじゃね?
あたし無理だわ。

 

でも。


店長となら、できそうなきがするの。

あたしって思いこみ激しくて頑固だけど、
イルは、やっぱりかっこよすぎて、
かっこわるいとこ見せれないの。

あたしにもプライドがあって、それをくずせない。
可愛いだけのあたししか見せられない気がする。
もっと素で、恥ずかしいところは、見せられない。

こわい。

 

 

店長は、ひとのこと、何ていうか、やさしい目で
みてくれる。

できる?やれる?大丈夫?って、
ささえてくれるきがするの。

厳しいときだってあるし、苛々してるようなときもあった。
それは店長にもあるし、されてやなこともあると思う。
あたしのこと、子供っていうか全然対象には見てないんだとも思うの。
なんとなく、なんとなく、ちかづいていきたいと思ってる。

 

なんていうかな。

イルにも、きっと恐いことはあると思うの。
あたしと同じA型的性格なとこあるし、ネクラとか言ってるし、
へこみやすいっていうかいっぱいへこんできたみたいで。
なんていうか、似てる、の。
似てるから好きになるんだよね。分かるから。
分かってくれるから。

 

でも店長は逆で。
B型的性格で、ポジティブで、あっさりしてて。
なんつーかあたしやっぱり間逆の人が好きなんだよね。
ポジティブなひとがすきで。

あたしとちがうひとが好き。
ぜんぜん違うパワーをくれるひと。
理解しあえないような、新鮮なひと。
それが店長で、店長がそういうひとなの。

 

昔から・・っていうか高校二年だったかな、初恋の相手が
そういうひとで、それからだな。

バイトで勤務に入るとき、
イルが「大丈夫だった?」とか、
心配してくれた。保険の話とかして。

店長も心配してくれて。
髪の毛さっぱりしたねとか言ってくれたり。
さすが店長。女のツボを知ってる?みたいな(笑)

いろいろ話もした、イルと。
まぁそれはおいおい書くとして、
彼女とは、会ってないみたい。まだ。聞いてないから。
まぁ、会っててもいいんだけど、イルが言わないなら、ね。

4月4日に、盛大に飲み会をやるらしい。
店を早く閉めてやるらしくて、
すげぇわけぇなぁとか思う。
社長(オーナー)が幹事?だし、すごくやっぱり若いなとか。
オーナーはカフェとバーを経営してて、
リンカーンに乗ってて、昔は美容師で。
28歳なんだよね。すげぇわ。

その飲み会、もちろんイルも来るだろうし・・・
あたしも行くよ。
んで、イルの隣に座りたい。
営業終わってまかないのとき、店長に言ってみたら
「最初は社員同士とかで座るかも知れんけど、
途中とかで、隣に座っていいですかって言いな」って。

そこにはルイナも来るみたいで、
どうしようかなとかも思うけどね・・・
でも取られたくない。
イルをほかの女に、取られたくはないよね。

がんばれ、隣に座るんだ!


まかないのとき、あたしはチーズオムレツを作ろうとした。
イルが作ってくれたチーズオムライス、
大好きだから。

用意してたらイルが来て、
オムレツの作り方を教えてくれた。

イルと一緒にクッキング。
満たされて幸せで、嬉しくて、楽しかった。

あたしの作ったオムレツは、素人って感じだったなぁ。
イルのはちゃんと半熟で、
料理は自己満足じゃないなと思った。
経験をつめば上手く出来るけど、
素人じゃやっぱりまだぜんぜんだなとか思って。

でも店長は食べてくれて、嬉しかった。
イルは「すぐに出来るようになるよ。練習あるのみ」
みたいなことを言ってくれた。

そのあとイルは寝ちゃって、
あぁ、眠いんだな、疲れてるんだなって思った。
店長がほかのバイトの子を送っている間、
ずっとふたりだったけど、寝てて、イル。

うちのバイトは駐車場から店まで10分かかるから、
夜とか危ないからいつも店長が送り迎えをしてる。

今日は店長と料理長とあたしとバイトの女の子、4人。
店長の車に乗れるのは全部で3人で、
一人余るので、
普通なら女の子2人を先に送って
料理長だけ最後っていうふうになるんだけど、
店長はあたしのこと知ってるから、
「俺の車全員乗れないよ」って言われて、
「じゃあ先に河合さん(バイトの子)送っていこう。」とか
言ってくれて。
しかも「あ、銀行よっていこう」とか言って。
やっぱり店長好きだー。かっこいいわ。素敵。
やさしいなと思った。

でもイルはそれ聞いても寝ちゃったけど。すぐにね。
あたしじゃない子だったら寝ないのかな?
それはあたしならいいっかって安心してくれてるってこと?

イルの寝顔を見てあたしは笑った。
無防備だなぁ。
好きだなぁって。

飲み会、再来週の月曜日か。
そのときまでに、服とか、買おう。


イルの隣で、乾杯しようよ。
その夜なおみちゃんを送るために遠くまで車を運転して、
実はその日は寝てなくて、その帰りに
眠すぎて、居眠り運転をしていた。

いちどガードレールにぶつかったりして、帰ってて。


信号の赤のとき、前の車に衝突。
相手の連絡先を聞かなかったことが今でも後悔。

怪我はなく、車の損傷も、そんなになくて。
相手の人は、その時も思ったけど、
やさしいっていうか、
やっぱりぶつけられた方はむかつくし意味わからんし最悪だよね。
でも、元気はなかったけど、
叱ったりしなくて、仕方ないなって感じで・・・


でもそのとき、あたしはもしその相手から
家に来られたり脅迫されたらどうしようってことしかなくて。
警察に言ったら「そう思うならどうして
連絡先を聞かなかったの」とお叱りを受けた。

そうなんだよ・・
あたし、被害者じゃないんだよね。。。。
加害者なんだよね。
相手が歩行者とかじゃなくて、本当に、よかったと思う。


事故って、最初にもうイルにメールしてた。
あ、なおみちゃんが先かも。
でももうイルに助けて欲しくて話して欲しくて、メールした。


そしたら朝3時20分、着信あり。
もしかして警察かお父さんか事故の関係者か?!
と思ってすぐ見たら、イル。


ちょうどたぶん仕事終わって片付けのとき。
メール見てたんだな、って今思えば分かるけど、
彼女からの着信を確かめてたのかも。

でもそのときはもう嬉しくて不安で仕方なくて。
イルはたぶんがんばってあたしを
安心させようと?すごく話をしてくれた。 


事故は誰でもやってるって、とか。
そのくらいなら示談で済むだろうし、
高くても五万くらいで済むよ、とか。
見積もりを見せてもらえって。
強気でいなって。
あたしにはイルがすべてだった。

イルに会えてよかった。
イルを好きでよかった。
イルと話せてよかった。


こんなことがあって頼ったひとり目なんて
やさしく接してくれたら絶対好きになっちゃうだろって
分かってるけど、
イルだからだよって思う。

イルでよかった。

あたしはいま19歳。
今年の初めに大吉を引いた。
19は厄年だって言う。


昨日、あたしは生まれて初めて
事故を起こした。
加害者。
被害者を作った。
最低かもしれない。
しかも居眠りで、自己管理の問題で。

でも、イルがいた。
イルとつながれた。

それが嬉しい。
ものすごく不謹慎だけど。

19でよかったっておもう。
こんなやなことがあっても、それがすごくよかった。


イルが好き。
イルが好き。
全身で、あたしのぜんぶでイルが好きだと知った。
あたしは恋をしている。
それがうそでも憧れだとしても、
そうやって眠りについて無防備に寝顔を見せる彼を
見つめている。

どうしてかな。
あたしは惚れっぽいし男好きだし、
でもどうして、すぐに恋してしまうんだろうね。
人間って・・・みたいな感じだよ。


昨日の深夜、また休みで、
でもバイト先に飲みに行った。
店長にシェイクでカクテルを作ってもらって、
バーカウンタで男の子(バイト)と談笑して、
イルにスペシャルパフェを作ってもらって、
すごく豪勢で嬉しくて感激した。

一緒に行った友達、なおみちゃんは
「ゆーりは愛されてるね」と言ってくれた。

うれしい。


あたしはひとにどう思われているか、
気にする配慮がないっていうか、あんまり気にしてなくて。
それはいいことなのかもしれないけど、
でも、よくないなら、直さなきゃいけない。

でも、愛されてるというのなら、すごくうれしい。


その日の午後、一回この店に来ていて、
店で使う材料を持ちに行っていた。
イルにあえなくてもいい覚悟で行ったんだけど・・・
あたしは彼氏と別れて、
タイミングよく髪の毛を切りに行っていて。
んで、化粧もしてもらって、美容室で。

店は閉まっていた。
問屋さん?たちが着ていたので、
従業員ってことで受け取った。
んでイルに電話したら、すぐ近くで、
すぐに戻るって言われて。

八百屋かな?のおばちゃんが着てて、
二人で外で待っていた。イルを。


走ってきたイル。
あたしを見て、「あ、なんかちがう」って。
「化粧してるじゃん」って言われて。

あたしはイルと店長に、ロビンソンに会って来いといわれて
いたので、
会ってないけど、化粧してるし気合入ってるし、
彼氏と会ってきたことにしようと嘘をついた。

「彼氏に会いに行ってきました」と言った。
イルは「早いじゃん!もう?」って。

あたしの化粧姿は、別に何も変わらなかったかな。
夜にのみに来たとき店長に「あんまり変わらない」と
言われた。

でも店長は好き。
かっこよくてやさしくて、気配りできて、
おもしろくてしあわせを与えてくれる人。
素敵。
ダンディーだしね。
ロビンソンと別れた。

きっとイルは今日、彼女と会う。
ていうか今頃?かな。
それでもいいと思う。

イルはイルで、彼女と、
仲直りでも、ケンカでも、したらいいよ。

あたしはロビンソンと別れた。
もう何も隠すものはない。
イルが好き。それだけ。

店長にそのことを話すと、
「彼氏と別れるのは筋だと思う。
俺もそうしてきた。
好きになっちゃうのは、仕方ないことだから」と
言われた。

かといって、彼氏に別れを告げたあたしが
正しいのかは分からない。

ひとを傷つけた。
ひとを好きになって、でも、あたしは
彼氏をたぶん傷つけたろう。と思う。

そんな痛みも感じられないまま、
あたしはあたしでせいいっぱいで、
本当に思いやりがないと思った。

やっぱりセックスをしないと大人になれないんだ。

あたしは今日からフリー。
イルが好き。
片思い中の19歳になった。

昨日は昨日。
今日は今日。

今日からあたしは楽しんでいこう。
イルと一緒にね。