ロビンソンといると自分の醜さを忘れる。
あたしは可愛くないし太ってるし、自分の外見に自信がもてない。
それどころか鏡を見るのもためらうし化粧をしても見栄えしない。
可愛くない。嫌い。ブス。
自分を高めるためには自分で自分を傷つけるしかない。
本当に可愛くない人に「可愛くない」と言ってくれる人はいないから。

外見だけがすべてで、こだわるところじゃないって誰が言える?
美っていうのはもうテレビとか雑誌とか街とかいろんな場所で
差が出てくるし気にしてしまう。
だったら可愛くなる努力をしたらいいけど素がダメだから・・・と
言い訳してしまう自分もいる。

可愛くなくていい。
人は外見だけじゃない。
ロビンソンはあたしを彼女だと思ってくれているんだから。


そう思えなくもないけど。



でもロビンソンにだって選ぶ権利はある。
可愛いほうがいいし綺麗な女の方がいいに決まってる。
それはあたしも同じ。

ロビンソンは昨日言った。
「これからもっときれいになるよ」

あたしはそれを信じることにした。


がんばるよ。
自分を磨けるのは自分しかいない。
やる気次第ってことでしょ。
今日、高校んときの友達、なおみちゃんと遊んだ。

ロビンソンのことさっそく話した。


昨日の夜店長が勤務最後で、飲み会があって、
その後ゲーセンに止めてた車んなかでロビンソンに電話した。

店長があたしのこと仕事の面で褒めてくれて、すごく嬉しかったこと。
それから、エッチについても。
内容はすんごく親密な性の話をしているのに、テンションはしゃべり場。


ロビンソンはそのときの雰囲気次第だからわかんないって。
でもゴムは買わないから、これからも買わない。
そしたら挿入できないし、もしもが怖いから生では絶対やんないって。

でも、ロビンソンは行きずりの恋も経験があるらしい。
(なおみちゃんから言わせれば、誰にでもあるって)
あと、エッチも何回もしてるし、正常位だけじゃ飽きるって言ってた。

それってバックかな?まんぐりがえし??


なんかいや。ロビンソンが遠くなった。
他の誰かとエッチしてるなんて、いやだ・・


あたしはいっぱいいっぱいで、それは若いし初めてだし仕方ないけど、
でも思わせぶりな態度とか積極性とかは、やめたほうがいいって
なおみちゃんに言われた。

たとえば胸チラとか露出とか、そういう女だと思われるよって。

それと会えないときとか会ってない間に相手のことで
いっぱいになるのは嫌だって。
自分の時間は自分を見てあげたいって。
自分に使いたいって。
すごく分かる。
でもあたしはロビンソンでいっぱいだよ。
まぁ特別自分がしたいことってないから、比べようがないけど。

いいのかな。
いいのかな。こんないっぱいで。
だめだったら直したいよ。あたし何がしたい?


ロビンソンとエッチなことしたい。
それだけでいっぱいだよ。
あたしおかしい。かな。おかしいかな。。


でも、なおみちゃんが言ってた。
「エッチするだけが付き合うってことじゃないよ」って。
まぁゆくゆくは、ってことかもしんないけど
ロビンソンとはまだ意識されて間もないし、
もっと二人でいろんなことしたり一緒の時間つくったりしてから、
二人をはぐくんでから、そういうとこにたどり着くんだよって。

ロビンソンは言ってた。
「僕はセックスとかに対して焦りはない」って。
べつに今すぐしたいわけじゃないし、無理やりは嫌だしって。
ロビンソンは言っていた。
「とにかく二人で過ごす時間が欲しい」って。

そういうことなんだな。
なおみちゃんにロビンソンのこと、そういうことも全部ふくめて話したら
かなり気に入っていた。
理想だと言った。慎重だし前向きだし優しいし、誠実だと言った。


ああ、誠実ってロビンソンのこと言うんだ。


あたしは誠実な人と付き合ってる。


ロビンソンはあたしの考えてること全部聞いてくれる。
それで、かなえようとしてくれる。やさしい。

あたしは?


ロビンソンに答えなきゃ、だめじゃん。
彼に感謝しなきゃだめだよ。もらってばっかじゃだめだ。


あたしは泊まりに行くことになってた。水曜日。
でもなおみちゃんは早いと言った。行くべきじゃないって言った。
泊まりに行くってことはだよ、って。
付き合って一週間で家は早いって。
あたしも焦らしたり刺激したりそういう態度をしようと思ってた。
でもそれはまだだよって。


すごくかんがえた。
いっぱいいっぱいなあたし。
したくてしたくて、でも中途半端なあたし。
誠実なロビンソン。
きっと彼は何もしてこない。手を繋ぐ以上。


ロビンソンのことも考えた。
あたしは彼をいとしく思って最高潮に会いたくなる。
でもふと我に返って気持ち悪くなる。何であんな奴ってなる。

それで悩んでる。ほんとにすきなのかって。
なおみちゃんに言われた。
「好きだからだよ」
好きだからそうやって悩むんだよって。

なおみちゃんの言葉をあたしは信じてる。


水曜の泊まりはやめようかと思ってる。
遊びに行くときはいつもあたしを誘ってくれた。
飲み会があるときもメールをくれた。
二人で会いたいと言ったら笑ってくれた。

直井さんはいつもやさしい。
どんなときだって、人の気持ちを分かってる。


強いヒトは弱いものの気持ちが分かるんだって。
直井さんはまさに強い。そして弱い。でも芯が太い。

あたしは直井さんを見てきた。
鏡にして自分を見たりもした。
彼女に、人間らしさを知った。
人間臭さもずるさも裏もやさしさも思いやりもつらさも涙も知った。

自己中だったあたしに笑ってくれた直井さん。
細かく仕事を教えてくれたり、厳しかったり、いろんな思い出。


その思い出はずっと思い出のままなんだ。
ときは戻らない。
あたしも昔のあたしじゃない。

だから?

直井さんはあたしを見てくれない。
あたしを誘ってくれない。
あたしを笑って、思いやって、悲しんで、悩んで、怒ってもくれない。

ねぇどうしたらあたしは戻れる?
直井さんはあたしを見てくれる?


あたしはずるいよ。自己中だし、ぜんぜん大人になれてない。
高校生ばかりにやさしいのは、高校生だからだよって人に言われた。
あのひとが変わったんじゃない、あたしが変わったんだと思う。

直井さんのせいにしてる。浅はかで醜い。


バイトは辞める事にした。
これ以上嫉妬に狂いたくない。つらい。

直井さんのせいにして、あたしは自分を被害者だと思ってるんだ。


だってあたしが手に入れてきたもの、
一瞬で奪うんだもの。
あのひとはあたしからぜんぶ奪ってった。
あたしには触れない。
2年の努力、ぜんぶ無駄になっちゃった。
居場所がない。
あたしがいたかった場所、とられちゃった。
ここにいたいのに。ここにしかいられないのに。


たかがバイトに居場所なんか求めても仕方ない。
彼氏が出来たんだから彼を居場所にすればいいし、
友達だっていい。
今のバイトを「世界」にしてちゃ、いつまでも変わらないんだ。
同じ場所で待っていても何も得られない。

あたしは色んな世界を知ってみたくて無職になったのに。
いつまでもおんなじところでとどまって、何やってんだ。
逃げてるとかめんどくさいとかやる気ないとか甘えとか全部そう。
あたしは人間として未熟だ。もっと伸びなきゃだめ。
自分を追い詰めてでも、広い世界を見ろ。


あたしはそのために自分で断ち切る。
今までいた場所。
4年間すべてだった場所。
あたしがいたかった場所。
これからもいたい場所。


さよなら。
だめ。
好きなんだ、あのひとのこと。

あたしは直井さんのことが好きで好きでしかたない。

だからそばにいたいし、誰かと話していると気になる。
いつも一緒にいてほしいと思う。一緒にいたいと思う。
あたしとだけ話して欲しいと思う。あたしの話も聞いて欲しい。

これを「恋愛」と呼ばずに、何ていうのかな。
あたしは直井さんが欲しくてどうしようもない。

たぶん、「尊敬」とか「師弟愛」とか、そういうんだろうな。


直井さんが2年前いちばん心を許していたバイトはあたしだ。
もし真実がそうでなくても、あたしの中ではそう。
よく遊びに行ったし、誘ってくれたしいろんな話をしたし
家にも遊びに行った。

直井さんの涙も見た。
あたしの話も聞いてもらった。
揺らいだことも、悔しいときも、涙を声でぬぐってもらったりした。

それでよかった。それで充分だったよ。
直井さんは転勤して、遠くの街に行った。
もう帰ってこないんだと思った。

でも直井さんはあたしに強さとか勇気とか、いっぱいくれた。
それがあたしが勝手に感じ取ったものだとしても、
これからあたしが尊敬する人物は直井さんしかいないし、
何をするにも、どんなときでも浮かぶのは直井さんだと思った。

あたしにとって究極は直井さんなんだ。
ああなりたい。ああいう人になりたい。あの人になりたい。
ずっと思ってたことだ。


それからあたしは周りがどんどん辞めてく中、直井さんを
目指してがんばった。
あたしなりに、だけど、がんばった。

調理場には若い女があたしと直井さんしかいなかったから、
似てると言われれば嬉しかったし、似ようとしてた。

高校生の子たちと仲良くなって遊ぶようにもなった。
直井さんの持ってる魅力と同じように、あたしのこと「かっこいい」って
バイトに言われたときはものすごく喜んだ。


でも直井さんは帰ってきた。
あたしがいる調理場に、あの店に、あのメンバーの中に、
直井さんが入ってきた。

直井さんのこと、みんな大好きになった。
誘いをかければ集まるし、ちょっとしたことでも、人気だった。
そんなの当たり前だよ。
だってあたしも感じてた。
直井さんに惹かれてここまで来たんだもん。

高校生だったあたしが一番になりたかったもの。
直井さんは今でも色あせていなかった。
もっとあたしを好きになってほしい。
あたしなしじゃだめってぐらいに。
精神的な部分でじゃなくて、エロの方で・・・
あたしはエロいから。
「こいつのエロいとこが好き」って思われたいな。
何だろ、「ゆーりとのセックス気持ちいい」って、思って欲しい・・・
ロビンソンに尽くしたい。大好き。だいすき。


まぁ、そうなるまでの環境とかいろいろ難しいけど。
あたしにできんのかって部分もあるしなぁ・・
何言っても、やったことないしね。セックスとか。


いやらしいこと、したいな。
何とかプレイとか、いつかしてみたいってずっと思ってた。
それがロビンソンとかよって感じだけど。
あいつ受身だし、あたし攻め型だし。

ディープキスとかバードキスとか、耳たぶキスとか、いっぱい
色んなことしたいな。

エッチも、いちばんしたいのは制服コスかな。
ルーズはいて、ミニスカで、パンツ見えんの、ベッドに座ってる時点で。
だぼだぼのセーター着て、第3ボタンまでシャツ脱いでて。
チャイナとか、ナースとかも、いいなぁ。
言葉攻めもされてみたい。耐えられるかは別として。

あと、焦らされたいし、焦らしたい。
エッチのとき、どうしてほしいとか、意地悪されたい。
やめて、とか、だめ、とか、焦らしたい。
すっごい甘える声とか、高い声とか。やらしく喘ぎたい。

それとか・・・何かすっごく苛められたいなぁ。
AVの見過ぎかな?いや、見たことないけど。
うしろから胸を揉まれるとかさ、やらしい体位とか。されたい。
んで、「やぁ~ん」とか演技してるけど、そういうのもいいなぁ。

てか、AV女優になりたいのか、自分。
わかんね。とにかく夢みすぎかな。ヤッたことないから、妄想が。

ねぇロビンソン、あたしはSだよ。
でもMかもしんない。
すっごくいじめられたいんだ。


がんばるからね。
あんたもがんばって。
ロビンソンと付き合うことになった。
今日が4日目・・かな?5?

あたしは「今日で一週間だね」とか「記念日」とか興味ない。
ブランドものも、ペアリングとかも、興味ない。
だからプレゼントもねだらないし、行事とか、こだわりがない。

でもドライブが好き。コンビニも好き。食べるのも好き。遠出が好き。
結局お金かかんだよね、あたし。

でも普通に誰かにおごってもらうのと、
ロビンソンにおごってもらうのとだと、何か違う。
それが当たり前っていうか、申し訳ないと思わないっていうか、
それって、「彼氏」だからなのかなと思った。

ロビンソンと遠くの海にドライブに行って、手を繋いで、
髪の毛をなでてもらった。あと、くっついたりした。
キスはしなかった。
エッチも当分、しない予定。

28歳の成人男にとって、それって酷かな。
いつか「やらしてよ」って日が来るかもしれない。
でもあたしは潔癖だって、ロビンソンは知ってるから
「キスとか、ボクからはそういうこと言わない」と言った。


あたしはルーズソックスを履いて写メールを送った。
ミニスカートで脚を見せれば、ロビンソン、興奮するかなって思って。
結果はストライク。あ、表現あってるかな。
「ムラムラした」って、メールくれた。

あーあたしはSだな。
これってバカップルだよね?それでいいや。

セックスはしたい。
したいけど、怖い。
だから、しない。
告白した。

もうなりゆきとか流れとか空気とか、そういうんじゃないっていうか。

どうせ必然なんだろうけど、いつ言ってもおんなじだったんだろうけど、
今、しあわせなんだ。
言葉にすると、あっさりしすぎてんけどね。

何かね、手ぇつないだりね。
髪の毛撫でてもらったりして。

不安はある。不安っていうか、やっぱり終わりを考える。
始まったばっかでも、終わるんだよね。いつかは。それを考えるし。

あと、あたしはやっぱり恋愛に慣れてないって言うか。
自分を好きになれてない。認められない。
あたしがあたしを好きになんなきゃ、何も信じられない。
ロビンソンがあたしにしてくれることも、
誰かの代わりにしてくれてるんじゃないかとか、
恋人っていう別のものを見てるんじゃないかとか、
まぁそういうの、あるだろうけど、
すごい、あたしを見てるんじゃないんだろうなって思う。
わかんないけどね。あたしを見て欲しいって思ってる。

あたしはあたしを見てほしくて、
あたしを見てくれてるロビンソンに何を求めてるんだろう?

信じられないの。どれだけあたしを見てくれたって、だめ。

早く自分を好きになりたい。

あたしはロビンソンと11日の夜、ドライブに出かけた。
絶景の夜の山の上に行くためだ。
とびっきりの夜景が見たいっていう計画を叶えに行った。

すごくキレイだった夜景と、その景色を写メールに撮るあたしの
携帯を覗き込んできたロビンソンの距離だけは
はっきりと覚えている。
その後閉館した遊園地に行って、ミユちゃんと来たことがあるくせに
「友達」と言ったあいつにウンザリして帰ってきた。
そしてあいつの下心が見えてきた。

正確にはあたしがやっと現実を見つめた。
ロビンソンはそういう奴なんだ。

誰でもいいんだ。
そんなのみんな同じなんだ。
あたしだって本当は誰でもいいんだよ?
顔がかっこよけりゃ文句ないし、優しくて強い男なら誰でもいいんだ。
あいつだっておんなじだよ。人間なんだ。
なのにどうして認められない?

あたしだけに夢中になってほしい。
あたしはロビンソンに夢中なんだよ・・・
去年の夏。
そのときロビンソンはミユちゃんって子に夢中で、
周りに気配りなんかしてなかった。

むき出しだった、あいつの態度。
そんなの今も昔も変わんないけど。
あいつは分かりやすいんだ。

それが気持ち悪かった。



「あの二人あやしいよね」とか「カップルになればいいのにね」なんて
ウワサされるような可愛い関係じゃなかった。

ミユちゃんは嫌がってて、ホールの女の子とかパートさんに相談しまくってた。
ミユちゃんは本当に可愛くて女の子らしくって、
相手が男だからって計算したり、距離をおいたりしない子だから。
だからロビンソンも勘違いして、ミユちゃんに必要以上に優しくしたり、かまったり、見つめたり、してた。

ミユちゃんはそれが嫌で、ロビンソンからの長文メールを嫌ってメアドを変えたりした。
話しかけられても冷たいそぶりをしたりしていた。
だって「男友達」が有り得る子なんだもん。それに天然だしね。
あたしたちが「ロビンソンはミユちゃんのこと好きなんだよ」って言ってて
ミユちゃんも気づき始めて、避ける態度をした。

ロビンソンはバカだと思った。
それに気づいてなかったし。避けられてるのに。

それ以来、あたしがミユちゃんの話をするたびに奴の顔が曇っていた。
あきらかに動揺。あきらかにひきつる顔。分かりやすい奴。


だからあたしはロビンソンが嫌い。
ミユちゃんの話を聞くときのあいつの態度が嫌い。
あたしは本当にあのひとが好きなんだろうか。

ロビンソンが気持ち悪くてしょうがない。
あたしって最低で誰に何を言われても仕方ない人間なのかもしれない。

あたしは髪の毛を染めた。
ロビンソンは髪を切った。
ふたりして新しい自分。

なんかもー最悪だよ・・・
あたしは綺麗なものが好き。醜いものがキライ。
美しくないよ。美しいものなんかあたしのものにならない。

単純に言えば髪を切ったロビンソンがあたしのタイプじゃなかっただけ。
それで冷めたの。単純なのはどっちだ。汚いのはどっちだ。あたしだ。

なんかなあ。
ロビンソンってこんな不細工だっけ、と思ったの。それだけ。
別にバイト先の先輩として接してたならどうでもよかったよそんなの。
でも下心とか、視線とか、感情表現とか、リアルに見えるんだ。

ロビンソンは確実にあたしを女として見ている。
そしてあたしがロビンソンに惹かれていることを知っている。
きっと。たぶん。

もうそれ自体が美しくないんだ。あたしの中で。
どうしてこんなに完璧を求めてしまうんだろう。
どうしてこんなに夢しか見ていないんだろう。
どうして我慢ができないのかな。

あたしが望んでいたのは「叶わない恋」だったんだ。
そんなの昔から変わらないよ・・・
あたしは恋に恋してるんだ。

少女漫画の読みすぎなんだな。
なんか、それまでずっと冷たくて気持ちが分かんない彼が
いきなり自分を好きだったとか、そういうのに憧れてるんだ。
だからロビンソンの目があたしをいやらしく見たり、
あたしに対して優しくしたりくっついてきたりするのが許せないんだ。

だって付き合ってないのに。あたしたち。
付き合ってから始めようよ、全部さ。

手をつなぐのもキスもエッチも付き合わないと出来ないけどさ

ひっつくのもマフラーの匂いかぎっこすんのも一緒に海行くのも

気持ち悪いんだよ。

ぜんぶに下心がついてる。
はっきり言えよ。あたしと恋人ごっこしたいってさ。
そしたら手だってつなぎやすい位置においとくし、あたしからくっついてあげるよ。

なんで何も言わずに肩を寄せようとするの?
あたしの目を見ようとしてくるの?

あたしははっきりしない奴がいちばんキライなんだ。
ロビンソンは優柔不断で鈍感で単純なくせにあたしに何も言ってこない。


ロバート君は「自分に自信がないってのもあると思いますよ」と言っていた。
もうぜんぶが気持ち悪い。

あたしが一番ばかで単純であほで中途半端でガキなんだ。

恋に恋してた。
ロビンソンに恋してたあたしは夢の中。
夢って覚めるんだ。
あたしはふとした瞬間に覚めてしまった。

これからもあたしは綺麗なものしか見ていかない。
綺麗な想いにだけ目を向ける。
ていうか、かっこいい男が好きなんだ。それだけのことだと思う。
一生彼氏は出来ない気がしてる。

振り向かない恋が好き。

振り向かせたくて努力している自分が可愛いんだ。
恋してる自分が大好きなんだ。
そこに両思いを望んでいるふりをして、
振り向かれたら冷めてしまう。怖いのかもしれない。
でもあたしはロビンソンにもう会いたくない。

会いたい?
分からない。
でもあたし


あたし・・・・
恋はしていたい。