ヨーロッパ旅行記其の参 | バス・バリトン歌手 新見準平のブログ

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ヨーロッパ旅行記

【ああ、懐かしのウィーン】

5:30やはり時差の影響で早めに目が覚めてしまう。

今日のウィーンへのフライト、"ブリュッセル"Charleroi空港だから予約したのに、市内からはめちゃ遠い。まあ、東京都心を想像して、成田くらい離れてるようなもんだと思います。

ブリュッセル南駅からflibcobusに乗り、南に50kmほど行ったシャルルロワ空港に向かう。
乗車時に物乞いのおばあさまに金くれ、とお願いされる…そうだ、イタリアもオーストリアもフランスも物乞いがいる。そう言えばベルギーも主にカトリックだ。プロテスタントのオランダと国を二分した大きな理由もそこにある。ネーデルランド連合王国から1830年ころにベルギーが独立したきっかけはモネ劇場でのオペラ公演がきっかけと言われている。(オーベールのオペラ上演時に国民、民族意識を鼓舞する曲で観客が興奮し、そのまま国会を囲んだと言われる)
北部ベルギーはオランダ(フラマン)語。南部はフランス(ワロン)語。国民の4%は母国語がドイツ語話者。首都のブリュッセルはオランダ語とフランス語が共存する都市で、仕事してる人たちは当たり前にそれにプラスして英語、人によってはドイツ語も喋る。
まさにヨーロッパの交差点、すごい国です。

Flixbusは手荷物預けが有料だけど、このバスは代金に手荷物も含まれている。車内はWifiもあり快適だし、隣に誰も座らないから"必殺サンドイッチ作り"!

調子に乗ってパンにハムを挟みすぎたからか喉がカラッカラ。
空港で水を買おうと見てみると大体€3...500mlのミネラルウォーター1mlあたり1円(笑)価格爆発してますね…コロナ禍以降の値上がりは凄そうだけど、ここまでとは、ね。ビールの方が安いのでビール飲んで過ごします(違)



シャルルロワ空港は世界でも最も大きなlcc航空会社のライアンエアのハブ空港。
でも大分空港と大きさもさほど変わらない気がする。
もっと誇っていいぞ、大分空港!ホーバー事故ってる場合じゃないぞ!

なんでも自分でチェックイン。
アプリがダウンロードできないと窓口へ。どこまでも手続きの簡略化を徹底しているlcc、係員さんの対応も○。

フランス語が増えてきた。さっきまでgの擦るフラマン語の響きが心地よかったけど、声と舌と唇が戯れるようなフランス語も耳に心地いい。飛行機に乗ってしまえばドイツ語ばかり…こっちにいると常に色々な文化、言語が隣にあったよなあと。


12:45 シュヴェヒャート空港着。
変わったこと変わってないこと、色々あるけど遂にここに来れた感はすごい。
手荷物を受け取って外に出ると知ってる匂い。そしてスーパーBillaに入ると一気にこの10年間を取り戻すが如くBillaの匂い。不思議と買い物してても全く困らない…それはそうか、住んでたんだもん。
留学最後の日に初めて食べた惣菜のハムを挟んだパン、これが忘れられなくて今回食べてみた。泣きそうになる美味さ。高くて美味しいものが美味いんじゃなくて、これが美味い。








14:15
市内へ電車で向かうけど、こんなに券売機は煩雑だったか?一瞬たじろいだが、無事に購入。MeidlingやWestbahnhofに繋がってるのがビックリ。確か僕がいたころは乗り換えなきゃいけなかった気がする。

15:00
アパートメントにチェックイン。
入っているはずの鍵がBOXにない。
電話する。間違い電話する…笑
そしてWhat'sAppを近くのスーパーのWifiを拾ってダウンロード。やりとりをする。時間がないのでレッスンに向かう。

16:30
9年ぶりのレッスン。
階段を登って先生の家に着くまでなんとも言えない緊張とドキドキと9年間もご無沙汰した申し訳なさと。いろんな気持ちが溢れたなあ。
83歳を迎えた先生はお元気そう。意外とドイツ語が出てくる出てくる。不思議な感覚だった。
発声なしでまず今の状態を聞かせてほしいと先生に言われる。一曲弾くためだけにコレペティの先生も来てくださった…一曲聴いただけで僕の今抱えている問題を一気に述べてくださった。全て見抜かれている。
東京で受けているレッスンとかなり共通するものだったけれど、また違う角度から的確にアドバイスいただけたことは本当にありがたかった。あとはやるだけです。



ご飯に行こう!

でも、鍵がまだ。
1時間は粘りましたが、他の部屋のギリシャ人が開けてくれて共用スペースには入れた。
その人とも経緯を話したりしてて、優しかったな、ギリシャ人。ちなみに晩御飯はギリシャ料理(笑)しっかりたべるよ。部屋が開いたらね。
しかしやりとりしてる人が言うことがコロコロ変わるから、信じられんなあ…と。ドイツ語わからない説、英語も変。本当にこの人オーナーなのか?とイライラが頂点に達した時にヒョウキンなアラブ系の兄ちゃん登場。他のボックスに鍵入れてたよ、本当ごめんねー!てノリで対応される。
笑うしかなかったが、とにかく寝床が確保できてよかったよ。

21:15
師匠ご夫婦をギリシャ料理屋にお待たせしまっている…急いでU4に乗りStadtparkに向かう。
いつも使ってたU4、匂いも音も変わらない。知ってる、これ。感動したいけど急いでる。もっとウィーンを味わいたい!ウィーンを感じたい!!ギリシャ料理屋にシュニッツェルはあるのか?美味いビールはあるのか?!

結局、ギリシャ料理は食べず豚肉のシュニッツェル食べちゃった(はーと)