さて、リーガエスパニョーラ第5節、ラージョ・バジェカーノ対バルセロナが行われましたよ。
バルセロナの先発は、
GK:バルデス
DF:アドリアーノ、マスチェラーノ、ピケ、モントーヤ
MF:ソング、シャビ、セスク
FW:ネイマール、メッシ、ペドロ
となりました。
今回はブスケツが休養です。ソングとしては久々のチャンスですね。
後半29分、ペドロに代えてイニエスタ。
後半34分、ネイマールに代えてテージョ。
後半38分、シャビに代えてジョナタン。
ポゼッション率下回る。
芝が荒れ、見るからにバルサ向きでないバジェカスにて、バルセロナは317試合ぶりにポゼッション率で相手を下回りました。これは2008年5月以来の約5年ぶりとのことです。
マルティーノ監督になって、作り直すというよりはフィニッシュまで簡潔に持っていくというプレイスタイルの変化とともに、ラージョの前半の素晴らしい内容がこの約5年ぶりの出来事を生んだのだと思います。
ヒーローはバルデス。
ラージョは前線から、ホームスタジアムの追い風を受けて全身全霊でプレスをかけてきました。すぐに無理が来そうな、背水の陣の様なプレイスタイルでしたが、前半はバルサを大いに苦しめました。
バルサの前線プレスにも恐れる事無く、最終ラインでキーパーとともに繋ぐラージョのサッカーが印象的でした。このへんが見ていて楽しいスペインリーグという感じですね。最終ラインの繋ぎでもアイディアありスリルあり。
プラン通りにチャンスを作ったラージョでしたが、そこにバルデスが立ちはだかりましたね。
前半3分のセービングはこの試合を救ったプレイでした。あのスタジアムの雰囲気であの時間に先制されていたとしたら、かなり難しい試合になっていたと思います。
PKストップもあり、今日はバルデス様々でした。ハットトリックのペドロも素晴らしかったですが、勝利への貢献度としてはバルデスが今日は一番優れていたのではと思う程でした。
バルサはチャンピオンズリーグから中2日でアウェイ戦というなかなかハードなスケジュール。前半は特に自分たちのサッカーが出来ていないように見えました。
しかしプレスも悪くなく、相手の虚を突く精度の高いプレイと切り替えの早さで4得点を上げました。
前に来るラージョに対して、カウンターサッカーとまでは言いませんが、これだけの技術力のある選手達は相手のミスを突くのも本当に巧いですよね。先制点のメッシのドリブルは圧巻で素晴らしいゴールを生みましたが、他の3ゴールはバルサの技術では入るべくして入ったというか、見ていて確信の持てるゴールでした。裏を返せば驚きや感動はなかったとも言えますね。やっぱりこうなれば点はいるよね、と。もちろんペドロのハットトリックは見事で、決定力が戻って来た感じで嬉しいことですし、メッシの調子も上がって来て、前線の選手達のコンディションの良さがなせる技だと思いますが。
バルデスの活躍が大きかったです。それによって相手のサッカーに動じない、試合巧者なバルサが見れました。