さて、リーガエスパニョーラ第33節、アスレティック・ビルバオ対バルセロナがサン・マメスにておこなわれましたよ。このスタジアムは今季限りで100年の歴史に幕を下ろすようです。
バルセロナの先発は、
GK:バルデス
DF:アルバ、アビダル、ピケ、アウベス
MF:ソング、チアゴ、シャビ
FW:アレクシス、セスク、ペドロ
となりました。
前節に続いてアビダルの先発出場が嬉しいところ。
最近アウベスが出ずっぱりだなあなんて思いますが…。
メッシはベンチスタート。メッシのところにはセスクが入りました。重要なゲームには出れていない印象のセスク、しかしながら出れば結果は残しているので今日も期待したいですね。
前半はビルバオペースの立ち上がりとなりました。マンツーマンの形のビルバオディフェンスに対し、バルセロナは常に一歩遅くて重たい印象でした。
徐々にバルサも落ち着いて来てポゼッションし始めますが、どちらかというとビルバオに攻め手がなかったですね。バルサからいい形でボールを奪っても、スピード感のある攻撃は出来ず、とりあえずバックパス。そうして後ろから組み立てようとする時には、なかなか前に進めないという感じ。
それが全体の印象でしたが、そんななかでもいい攻撃が2度あり、そのうちの1つをものにしたビルバオが先制しました。
バルセロナの攻撃はいつもの様な小気味よいパスワークはなく、可能性は少ない感じでしたが、見ていてなかなか面白かったです。見ている方としては、いつもと違う感じを楽しめたというか。
チアゴがいいアクセントになっていましたね。よく顔を出してボールに絡んでいました。全体的にポゼッションする位置は低かったですが。
前半一番ゴールに迫ったのはアレクシスのシュートのシーン。惜しくもポストにはじかれましたが、前線で連動した斜めの動きがあって、相手にパスコースを読ませない、いい攻撃だったと思います。前半、この一瞬だけバルサが輝きました。
後半頭からアビダルが退いてアドリアーノが入りました。いやはやアドリアーノセンターバックに慣れてしまいましたね。今シーズン、ソングやブスケツがセンターバックに入った事ってほとんどないですよね。
さて、この試合のターニングポイント。後半13分にメッシが入りました。シャビとの交代。
バルサのポゼッションの、そもそものスピード感がかわりました。
そしてそのメッシが同点ゴール。ぐだぐだだったこれまでの時間を忘れる、メッシしか出来ない得点でした。密集地帯、何人抜いたでしょうか、言葉を失う様なもの凄いドリブルシュートでしたよ。
同点とするとさらにバルサの選手達がいきいきとプレイしだします。そして、皆、メッシを見てプレイしています。メッシの動きに対してリアクションしていって攻撃を作る様な感じがしました。戦術メッシ。数分前まではパスコースがなくてピケが腹を立てていたくらいなのに。
様変わりしたバルセロナはアレクシスのゴールで逆転に成功。その後イニエスタを入れて適度に調整しながら終わるのかなあと思いきや。
終了間際89分、ビルバオ、アンデルエレーラのゴールで同点に追いつかれ、引き分けに終わってしまいました。
何かこう、いろいろあってごちゃごちゃしていて面白い試合でしたよ。
メッシが交代で入って来てがらっと変わって自身の得点で一時的に逆転まで導いてしまう。そりゃあ他の選手達はメッシに何も言えない状況になってしまうだろうなあと。全くの妄想ですが。
アタッカーが少なかった昨シーズンよりもさらにメッシに依存してしまうとは。
いろいろ思う事はありますが、やっぱり来るバイエルン戦にはこの生ける伝説に期待してしまうのですよね。
シャビが代わってキャプテンマークはメッシへ。イニエスタが入るとメッシからイニエスタへ。
今まではバルデス安定だったのに、やっぱりこのクラブを去るからしなくなったのかなあと、寂しい気持ちになりました。